第七席


ロザリア 「さあまたまた出番ですわよ。2人とも用意はよろしくて」
レイチェル 「ワタシはいつだって完璧よ。心配なのは……」
コレット 「私、ちょっと2人に聞いてもらいたいことが…あー待ってぇ〜おいていかないでよお〜」
投げキッスのレイチェル、優雅に右手を振るロザリア、2人の前を通り過ぎて、レイチェルに連れ戻されるコレット。
レイチェル 「コレットったらなにげに腕上げてるじゃない」
コレット 「エヘヘヘ」
ロザリア 「それで、一体何事ですの? 私たちに聞いてもらいたいことというのは」
コレット 「えっとぉ、ちょっと疑問に思ったんだけど、私たちトリオに名前とかついているのかなあ〜って」
レイチェル 「だから”ネオかしまし娘”とかでいいんじゃない?」
ロザリア 「それは嫌だと申し上げているでしょう! 私、ちっともかしましくありませんし」
コレット 「もしも、もしもまだ名前がないんだったらぁ、1つ考えてるのがあるのよ」
レイチェル 「アナタが!? 約束の地でいつも自分の名前確認とってたアナタのことだからさぞ短い名前でしょうね」
コレット 「もちろんよ。私には5文字以上ってあり得ないんだものって、ヒドーイ、レイチェル!」
レイチェル 「いつのまにボケツッコミ覚えたのよ…」
コレット 「ロザリア師匠のおかげです」
ロザリア 「とりあえず聞かせていただくわ、コレット。あなたの考えた名前とやらを」
コレット
「ありがとう! 私ね、食後に果物を食べるのが大好きなんだけど、ロザリアってポンカンみたいだなあ〜って思ったの」
レイチェル 「ポンカンですって! この頭脳明晰・容姿端麗・天下無敵のロザリアを”アンポンカン”呼ばわりする気!?」
ロザリア 「アッ、アンポンカン……」
コレット 「もうっ、誰も”アンポンカン”なんて言ってないでしょう」
ロザリア 「ああ…私、めまいがしてまいりましたわ。その話、叉にして下さらない?」
コレット 「わかったわ。ロザリアの体調のいい時にね」
レイチェル 「そういう問題じゃないでしょ」
コレット 「じゃ話を変えてっと。さっき私は食後に果物って言ったけど、レイチェルはコーヒー派なんだよね」
ロザリア 「あら私もですわ。しかも水出しコーヒーじゃないと落着きませんの」
コレット 「ロザリアのことだからきっと水にもこだわっているんでしょ?」
ロザリア 「そうですわね。場所は申し上げられませんけど、とある名水に24時間漬け込んだ極上品ですわよ、オホホホ」
レイチェル 「それはそれはクオリティの高いコーヒーだこと。ワタシのこだわりは何といっても豆ね。炭火焙煎した豆は糖分が最大限にカラメル化されてるから、ホロ苦さの中にも甘さがあって最高の味よ」
コレット 「砂糖を入れなくてもいいくらい?」
レイチェル 「当然でしょ。だいたいコーヒーに砂糖やミルクを入れることが理解できないのよ。時々ミルクを滝のように入れてクルクルかきまぜてる人がいるけど、私が店のマスターなら逮捕しちゃうわね、まったく」
コレット 「逮捕っていったい何罪にあたるのかしら?」
レイチェル 「コーヒーの味、香りの破壊活動防止法適用による傷害罪」
ロザリア 「レイチェルも大人げないわね。破防法なんぞ持ち出さなくても簡単にすむことじゃありませんの」
レイチェル 「例えば?」
ロザリア 「ミルクを入れる前に相手の目をじっと見つめてこう言いますの。『ミルクの代わりに私の涙を入れてかきまぜて下さいません?』」
コレット 「エーッ、涙入れたらしょっぱくならない?」
ロザリア&レイチェル 「だからそういう問題じゃないでしょ」

素材提供:It's just so so

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