第三席


ロザリア 「さあいよいよ出番ですわよ。2人とも用意はよろしくて」
レイチェル 「セリフは完璧に入ってるわ。いつでもどうぞ」
コレット 「私はまだちょっと自信が…あー待ってぇ〜おいていかないでよお〜」
投げキッスのレイチェル、優雅に右手を振るロザリア、早々に息切れしているコレット
レイチェル 「それにしてもレトロよね〜、女性トリオ漫才なんて。♪ウチラ陽気なかしまし娘〜ってカンジィ?」
ロザリア 「やめてよ。せめて『キャンディーズ』って言って下さらないかしら」
コレット 「その人達って基本的には歌手でしょ。芸達者ぞろいだったようだけど」
レイチェル 「あら(とロザリアの背中の三味線を指さして)だったらコレは何? どう見たって”歌江ねえちゃん”なんだけど
ロザリア 「このお三味線は…その万が一客席がどんよりとした時のために持っていった方がいいと、オリヴィエ様がおっしゃったまでのことで…」
コレット 「ロザリアってばオリヴィエ様の言うことなら素直に聞けちゃうのねー」
レイチェル 「そういうコレットこそエルンストとはどうなってるのよ。ヤキモキさせてこのー(とセンターのロザリアと入れ替わりコレットの胸に片手ツッコミ)」
コレット 「痛いって。レイチェルだってランディ刑事といい感じだったじゃないのよー」
ロザリア 「ちょっと! ここはスモルニィ女学院の喫茶室じゃありませんのよ! 舞台でするべきことをなさい!(と再びセンターへ)」
レイチェル&コレット 「ごめんなさい…」
ロザリア 「スモルニィ女学院といえば、私、上級生、下級生を問わず憧れの的として追いかけられる毎日でそれは大変でしたわ〜」
レイチェル 「ワタシも研究院でそうだったワ。天才少女なんてネーミングがいけないんだケド。アレってある意味ストーカーよね」
コレット 「エルンストさんの話では最近のストーカーってハイテク機器を使っていて盗聴器なんかもものすごく性能が上がっているんですって」
レイチェル 「そうそう。それで盗聴器を見つけるプロ集団もいるらしいわね」
ロザリア 「つい先日私の部屋にもいらっしゃいましたわ。その盗聴器ハンターの方々が」
コレット 「本当!? ねえどんな風に見つけてくれるの?」
ロザリア 「何ですか、周波数を調べる小型の機械を持ち込んで部屋のあちこちを調べ回ってましたわ」
レイチェル 「ロケーションアナライザーって奴だわ、きっと」
コレット 「で、見つかったの? 盗聴器が」
ロザリア 「それがなんてことでしょう、盗聴器だけではなくて盗撮器まで発見されてしまいましたの!」
レイチェル&コレット 「エーッ! コワすぎー!!」
レイチェル 「盗撮ってことは、着替えてるところとか、それからえーっと…」
コレット 「(耳をふさいで)イヤー、もう聞きたくなーい!」
ロザリア 「そうまさか胃の中まで撮られるとは思いませんでしたわっ(怒)」
コレット 「い、胃の中まで??」
ロザリア 「そうですの。しかも胃の中にポリープまでできていて、それが良性なのか悪性なのかがもう少しで判明するってところで夢からさめてしまったのですわ、オホホホ…」
レイチェル 「おあとがよろしいようで」

素材提供:「まなざしの工房」

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