第二席


ランディ 「中堅トリオの後は俺たち年少トリオとよろしくお付き合いのほどを」
ゼフェル 「こいつもう芸人口調でしゃべってやがる。おめでたいぜ、ったく」
ランディ 「なんだとゼフェル! もう1回言ってみろ!」
マルセル 「ねえ2人とも。ぼくって『フリスビー刑事』に出たこともないのにこんな場所に来ちゃって大丈夫なのかな?」
ゼフェル 「あん? おめー、出てなかったっけ?」
マルセル 「それさえ知らなかったの、ゼフェル…(涙目)」
ゼフェル 「な、泣くなっつーの。だからアレだよ、マルセル。おめーはその、”特別ゲスト”って扱いなんじゃねーのか?」
ランディ 「そうだよ。俺のように『かすんだ主役』って言われるよりよっぽどいいぞ。ハハハハ…」
ゼフェル 「なんで、こんなブルーな漫才なんだよ、オレたち…」
ランディ 「じゃあ今日のテーマはこういうのどうだい? マルセルが『フリスビー刑事』に出るとしたら何の役がいいか」
マルセル 「面白そうだね。ぼくのイメージってきっと頼りなくて泣き虫なんだろうけど、どうせだったらそれと全く逆のハードボイルドな役がいいなあ〜」
ランディ 「わかるよ、その気持。だったら覆面パトカーで凄まじいカーチェイスをする役なんて、意表をついていいんじゃないか?」
ゼフェル 「カーチェイスなら白バイのパトロール隊なんてーのもいいぞ。実はオレ、そっちの方がやりたかったんだけど、器用さがアダになっちまって爆発物処理班長なんだよなー」
マルセル 「そういうの”器用ビンボー”って言うんだよね」
ゼフェル 「言わねーよ!」
ランディ 「せっかくだからここでマルセルのデビュー作のリハーサルをやってみようよ」
ゼフェル 「ちぇ。めんどくせーけど、やってやるか」
マルセル 「じゃあぼくが白バイに乗るからランディとゼフェルが銀行強盗の2人組をやってよ。しかも仲間割れ寸前の」
ランディ 「すごく具体的かつリアルな設定だね」
マルセル 「それじゃあいくよ。スタート!」
ゼフェル 「おーい、ランディ。オレどーしてもエアバイクの部品買う金が欲しいんだ。銀行強盗やろーぜー」
ランディ 「いいとも。ってそんなとっからやるのかよ!」
マルセル 「そうだよ。それじゃ時間切れでぼくの出番なくなっちゃうよ(涙目)」
ゼフェル 「だから泣くなっつーの。もとい、おーい、ランディ。そろそろズラカルゼ!」
ランディ 「OK!(と車に乗込む仕草)」
マルセル 「ウ〜〜〜〜〜〜〜〜その車、待ちなさい。止まりなさい」
ゼフェル 「誰が待ちますかって。おい、スピード全開!」
カーチェイスごっこに興じる3人。
マルセル 「ねえ、楽しいねー。ぼくたち友達にならない? 君の欲しいエアバイクの部品、この白バイのをあげるからさ」
ランディ 「それじゃあダメだよ、マルセル」
マルセル 「平気さ。ぼくの役、ホントは怪盗がやりたかったんだもん」
ゼフェル 「けっ、やってらんねー」

素材提供:It's just so so

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