第二十九席


オリヴィエ 「(リュートをかき鳴らしつつ)ハーイ☆どーも〜」
オスカー 「(のこぎりを叩きながら)まいったな。こうしてお嬢ちゃんたちの熱い視線を浴びてしまうと、この右腕が奏でる愛のメロディが止められなくなってしまうぜ」
リュミエール 「右から左に聞き流して下さっていいのですよ (と、竪琴をポロロン♪)」 
オリヴィエ 「アンタたち、今日はうちわもめしてる時間なんてありゃしないんだから。ホラ、これ見て、見て(と、1冊の本を出す)」
リュミエール 「それは! も しかして係長のファースト写真集じゃありませんか?!」
オリヴィエ 「大・正・解☆ 明日発売です、ヨロシク〜(と、客席にアピール)」
オスカー 「アレ? ファーストだったのか? 俺はもう3冊出したけどな」 
オリヴィエ 「アンタ、いつのまに!?」
オスカー 「まあ少なくともこの中じゃ背広が1番似合っちまうんでな、ハハハ」 
リュミエール 「係長、大丈夫です。要は写真集を何冊出したか、ではなく何冊売れたか、が問われるのですから」
オスカー 「嫌な奴だな。言っておくが俺は自費出版したわけじゃないぜ」
オリヴィエ

「あらちょっとオスカー、自費出版の何がいけないって言うの?! 私の場合、拳銃をかまえる手の角度から張り込みの立ち位置、挙げ句は容疑者逮捕時の手錠の光り具合までこだわってるから完全セルフプロデュースなのよ。当然自費出版になるでしょうが!」
オスカー
「何も自費出版自体を批判してはいないさ。ただ最近は大手と呼ばれる出版社でさえトラブルが多発しているからな。一応お嬢ちゃんたちのためにも一言忠告したかったのさ」
リュミエール 「わかりました。よく肝に命じておきます、オスカー様」
オスカー 「それにしても自費出版なら宣伝活動しなきゃなるまい。どうだ、この際この3人でPRソングでも作ってみたら」
オリヴィエ
「さすが相棒、いいこと言うじゃないのさ。そうね、それじゃ曲のイメージをわかせる意味でも、禁断のページ見せちゃおっかなー♪」
オスカー&リュミエール 「禁断のページ??」
オスカー 「まさか袋とじか!(と言った瞬間オリヴィエにスリッパではたかれる)」
オリヴィエ 「おバカ! 七聖署の品格下げんじゃないよ!」 
リュミエール 「あのう〜そのスリッパは品格的にはアリなのですか??」
オリヴィエ
「(素早くスリッパを隠し)そうね、次からはフランスパンにするわ。何はともあれこのとっておきの5ページを御覧なさい」
リュミエール 「(写真集をめくりつつ)あのう〜係長と2ショットで写ってるのって『クラゲ』ですよね??」
オスカー 「よくこれだけ満点笑顔でいられるな」
オリヴィエ
「どうどう、すんごいお宝写真でしょ! しかもこのクラゲちゃんたちぜーんぶ七聖署の遺失物係の貴重なコレクションなんだヨーン」
オスカー&リュミエール 「遺失物!!」
オリヴィエ
オリヴィエ「オワンクラゲ、カブトクラゲ、チョウクラゲ、ウリクラゲ、アトランティックシーネット、どれもこれも、完璧すぎるほどの造形美だわ〜悔しいケドこの私にもひけをとってないわよね、キャー!」
オスカー 「おいリュミエール、この写真集売れるっていうか売っても大丈夫なのか?」
リュミエール 「そうですね。とりあえず私はオークション用に10冊ほど」
オスカー 「だめだこりゃ、クラゲだけに、頭がクラクラするぜ」
オリヴィエ 「うまい! 座布団2枚」
リュミエール 「1枚で十分です」

素材提供:It's just so so

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