第二十六席


ランディ 「中堅トリオの後は俺たち…」
ゼフェル 「今日は久々に『年少トリオ』って呼べるメンツになったな」
ティムカ 「(王家の正装で登場し)本日はお招きいただきましてありがとうございます!」
ランディ 「やあ、こちらこそ。公務の合間をぬってよく来てくれたね」
ティムカ 何言ってるんですか。これも僕にとっては立派な公務ですよ」
ゼフェル 「それでそんなチャラついた格好で出てきたってワケか? コスプレイヤーもおめーの衣装が一番大変だって泣いてるぜ」
ティムカ 「そう言われましても…王族の衣装は階級の象徴でもあるんです。僕だって大変なんです、雨季と乾季では又着替えなくちゃならないですし」
ランディ 「へえ〜、そりゃウキウキだね!…あれ?今のって笑うとこだよね??」
ティムカ 「(慌てて台本をめくり)あっごめんなさい! 僕、なんてことしてしまったんでしょう。ツッコむ約束を破るなんて、最低ですよね…」
ゼフェル 「へこむなって。大したボケじゃなし。ただのダジャレだろっ」
ランディ 「ゼフェル! そんな言い方したら俺がへこんじゃうだろ」
ゼフェル 「はあ? おめーがへこむとこなんて星空の虹くらい見たこたねぇぜ」
ティムカ 「わあ〜、ゼフェルさんて見かけによらずロマンチックな例えをするんですね。星空の虹、実は僕の国では時々見ることができるんですよ」
ランディ 「そうなんだ。ということは俺も時々へこんでるってことになるよな。俺、何をそんなにへこむことがあるんだろ??」
ゼフェル 「ティムカ、このうっとーしーのはほっといてコントでもやろーぜ。で、おめーに頼みてーんだけど、オレも1回『王子』ってーのになってみたいんだよな」
ティムカ 「いいですよ。実は僕、この前『フリスビー刑事』の中で漁師の役をやらせてもらったんです。
 一般階級ってとっても楽しいですよねー」
ゼフェル 「あっそう。じゃあおめーは漁師役な。オレは港に視察に来た王子だ」
ティムカ 「かしこまりました、ゼフェル王子」
ゼフェル 「(自分で花びらをまきながら登場し)おい、おめー、 最近変わったことはねーか?」
ティムカ 「王子、実は今朝のことなんですが浜に数頭のイルカが迷い込んできたんです!」
ランディ 「水族館の者ですがそれはきっと逃げ出したイルカに違いありません」
ゼフェル 「な、なんだよ、急に入ってきやがって」
ティムカ 「水族館のイルカだったのか…」
ランディ 「君、何故このイルカが水族館のイルカだと!?」
ゼフェル 「おめーが今自分で言ったんだろーが!」
ランディ 「違うんだよ、ゼフェル。俺は実は軍人で、水族館の人間を装って、軍用の毒矢イルカを探しに来たって設定なんだよ」
ゼフェル 「おめー、何勝手に細かい設定作ってやがんだ」
ティムカ 「心の優しいイルカを戦いに利用するなんて許されないことです!」
ゼフェル 「えっ? それに乗っかんの??」
ランディ 「そんなことは百も承知さ。俺がへこんでいる時、優しいイルカたちはいつも俺の肩を叩いてなぐさめてくれていたよ」
ティムカ 「そのイルカたちにあなたは毒矢を発射する水中銃を背負わせようというのですか!?」
ランディ
「仕方がない。平和を守るために武器をとることもアリだというんだから。
 何もかもゼフェル王子が悪いんだ!」
ゼフェル 「オレのせいかよ! やってられねーぜ(と、また花びらをまきながら去る)」
ランディ 「ゼフェルの王子のイメージって結局あれだけなんだな」
ティムカ 「王子というより『花咲かじいさん』みたいですね」

素材提供:It's just so so

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