第二十三席


レイチェル 「さあいよいよ出番よ。準備OK? ランディ刑事さん」
ランディ 「『ランディ刑事さん』…うーん、何ていい響きなんだ」
投げキッスのレイチェル、そしておなじみランディジャンプのランディ。
レイチェル 「現在ピンで活動中の『シトラス』ですが、ワタシもロザリアに負けじと親子トリオ漫才にチャレンジしたいと思います。父親役は勝手ながら彼にお願いしました(と、ちょっと顔を赤らめる)」
ランディ 「君のために力になれてうれしいよ。ただ、子供役のことなんだけど…」
子ジュリアス 「なんだ、私では不満だと申すのか?」
堂々とレイチェルとランディの間に割って入る子ジュリアス。
レイチェル 「なんなの? この立ち位置…」
子ジュリアス 「どのようなタイプの執務であれ、私は全力でやりとげる覚悟だ。安心するがいい」
ランディ 「いや、だからその…子役が1番大人びてないかなってちょっと心配で…」
子ジュリアス 「その判断は客にはまかせるがよかろう。早速だがレイチェル、今日のテーマは何だ?」
レイチェル 「えーっと、今日のテーマは…そう『アフターファイブの過ごし方』なんてどうかしら?」
子ジュリアス 「なるほど。ランディはどうだ? 有意義な過ごし方をしているか?」
ランディ 「これじゃあどっちが親かわかんないんだけどなあ…そうだね、俺はアフターファイブには相棒のサニーと遊んでいる日が多いかな」
子ジュリアス 「おお。あの飼い主に似てフリスビー好きな犬のことだな」
レイチェル 「サニーは本当になついているよね。子犬の頃から飼っているんでしょう?」
ランディ 「ああもう彼は大切な家族の一員だよ。ジュリアスとも仲良くしてほしいな」
子ジュリアス 「せっかくだが私にはフリスビーに興じている時間はないのだ。サニーがチェスのテレビゲームでもできれば別だがおそらく無理であろう」
レイチェル 「そういえば、最近テレビゲームの時間が増えてはいない?」
子ジュリアス 「それはつまり、私がTVゲーム依存症の心配があるということであろうか?」
ランディ 「それほど深刻には考えちゃいないけど、許された時間以上やるのはよくないぞ」
子ジュリアス 「以後心にとめおこう。それよりも深刻に考えた方がよいのはそなたの方かもしれぬな。犬と遊んでばかりいては脳は鍛えられぬ。脳活性化ゲームなど始めてはどうか」
ランディ 「(半泣きで)お、お前までアリオス捜査官みたいなこと言って!」
レイチェル 「ジュリアス! 言いすぎよ。お父様には、お父様にしかない、良い所がたくさんあるんだから。例えばあなたにはない“素直さ”とか」
ランディ 「レイチェル…どんどん親子の立場が逆転しちゃってるんだけど…」
レイチェル 「本当にどうしてこの子ったらこう子供らしさというものがないんだろ。お風呂上がりにも、えぐみたっぷりの人参ジュースが飲みたいなんていうし」
ランディ 「えぐみ?」
子ジュリアス 「えぐみとは、野菜の水溶液または浸出液のマンガンが唾液中のリン酸と錯形成したものだ」
ランディ 「あははは…これって君に似たんだろうね」
子ジュリアス 「(人参ジュースを飲む仕草で)♪生ジュースがあるじゃないか〜」
レイチェル 「ねっ、歌ってるのも細川たかしよ。コレって隔世遺伝?」
ランディ 「と、とにかく『数は力』って言うじゃないか。明日から1日1つずつでも子供らしいことを教えてやることにするよ」
レイチェル 「いい考えだわ。で、まずは何を?」
ランディ 「そうだなあ…まずは『家族の中で最下位であることを自覚させる』ことだね」
子ジュリアス 「この私がサニーより下なのか!? 不愉快だ。帰らせてもらおう(と、はけていく)」
レイチェル 「あららら、あーゆーとこだけ子供らしいんだからねー」

素材提供:It's just so so

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