第二十二席


ランディ 「中堅トリオの後は俺たち…」
マルセル 「復活トリオだよ! ランディ、久しぶりだね」
ランディ 「マルセル! 戻ってきてくれたのかい?」
マルセル 「うん。今日は特別。ゼフェルがどーしても休みたいって、このぼくに土下座までしたんだよ。信じられる?」
ランディ 「ゼフェルのことだから又妙な小道具でも作ってるんじゃないのか、例えば、犬語盗聴器とか」
マルセル 「犬より小鳥さんの方がすぐ作れそうだね。だってぼくわかってるし。そんなことよりゼフェルさー、たぶんリモージュとデートなんじゃないかなあ〜」
ランディ 「エーッ!!(と、あまりの驚きにランディ・ジャンプ)」
アリオス 「おい、ガキども! かつては皇帝とも呼ばれたこの俺をいつまでそでで待たせるつもりだ!
(と、いきなり登場)」
ランディ 「アリオス捜査官! あろうことか漫才師にまで転生されたんですか??」
マルセル 「さっきそこの公園でばったり会ったから誘ってきちゃった」
アリオス 「ま、四葉のクローバー見つけ隊仲間とでも呼んでくれ」
ランディ 「ゼフェルーぅ帰ってきてくれよー」
マルセル 「あれ、ぼく余計なことしちゃった?」
アリオス 「もう手遅れだ。いい機会だから今日はたっぷりと鍛えてやるさ、フリスビー刑事の筋肉質なおつむをな」
マルセル 「あっ、ひょっとしてアリオスさんの多重人格なとこ見られるの?」
ランディ 「マルセル! お前、何て暴言を!」
マルセル 「どうして? 『四葉のクローバー見つけ隊』の仲間じゃ誰でも知ってることだよ」
ランディ 「その集団、コワイって」
アリオス 「多重人格などと言うと大げさに聞こえるが、そう大したことでもない。人という生き物は自分の中に多かれ少なかれ社会への役割分担に伴ういくつかの相容れない人格をもっているのが自然なのだ」
マルセル 「それ、ぼくにもちょっぴりわかるような気がする。ぼくね、最近怪盗の修業のためにパソコン通信を始めたんだけど、時々とーってもイヤーなネガティブ発言をする人が混じってきたりすると、小さな草花の生命さえ大切に想っているこのぼくが、そいつのことボッコボコにやっつけたくなっちゃうんだ」
アリオス 「確かにパソコンの中の人格は普段の自分から解離する傾向が強いとの指摘もある」
ランディ 「カエル? だったらもう人じゃあないし、ガーガーうるさいだけですよね」
マルセル 「(小声で)ランディ、カエルじゃなくてカイリ、海の狸って書いてビーバーのことだよ」
ランディ 「ビーバー? ビーバーってどう鳴くんだっけ?」
マルセル 「(小声で)ハーァ、ビバビバって鳴くんじゃない?」
ランディ 「それってドリフだろ?」
アリオス 「おい、くそガキども! いつまでわかりにくいダジャレ合戦やってんだ! もうやめなシャレ」
ランディ&マルセル 「(ユニゾンで)エーッ!! それはNGダジャレの筆頭でしょう…」
 おもむろに胸ポケットから小ビンを取り出すアリオス。
ランディ 「あっ、ついに出た! アリオス捜査官の秘密兵器、クローバーの香水!」
マルセル 「で、どうなるの!?」
アリオス 「こうしてこの香水を身にまとえば…この忌まわしい時間に起きたことは全て、私の中で無に帰す。さらばだ、少年たちよ。アリオス・ジャーンプ!」
 カエル跳びで去っていくアリオス。
マルセル 「(拍手して)すごーい。あんなお茶目なアリオスさん初めて見たよー」
ランディ 「『アリオス・ジャーンプ』だなんて、主役を狙ってるんじゃないか??」
マルセル 「120%ないと思うよ」

素材提供:Angelic

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