第二十席


カティス 「やあお嬢さんたち、『愛の詩は一人では歌えない』の口説き文句でおなじみ、カティスとゆかいなコーラス隊のショータイムへようこそ♪」
ルヴァ 「あー、密会のBGMは『別れても好きな人』、ルヴァでございます」
エルンスト 「どちらかと言えばハモリは得意分野です、エルンストです」
カティス 「ようやく軟化したじゃないか、エルンスト」
エルンスト 「勘違いしないで下さい。『ハモリ』と言ったのはあくまでも舞台上のトリオアンサンブルのことで、コーラス隊に入るつもりは一切ありません。あしからず」
ルヴァ 「それは残念ですねー。エルンストにもぜひチャリティーコンサートに参加していただきたかったのですが」
エルンスト 「チャリティーと言いますと?」
ルヴァ 「もちろん新発売のお茶っ葉じゃないですよ」
カティス 「そして自転車を可愛く言ったわけでもない」
エルンスト 「トリオアンサンブル的にはここで、『血だらけの槍』とボケればよいのですか?」
カティス 「なるほど、血槍ティーか」
ルヴァ 「警察関係者は物騒でいけませんねー。今回のチャリティーの目的は世界中の内戦地の子供たちのためのものなんですよー、うんうん」
エルンスト 「申し訳ありません、私としたことが。刑事時代の思考性がいまだに抜け切れていないようですね…」
カティス 「まあ確かに俺たちの日常的風景の中は物騒なモノがあるれているからな。
 とはいえ『血だらけの槍』はちょっと時代が違うだろ」
エルンスト 「! もしかしたら先日たまたま見た大河ドラマ『風林火山』の名シーンからきているのかもしれません!」
ルヴァ 「それなら私も見ましたよ! 板垣役の千葉ちゃんのオーラ、すごかったですよね〜」
カティス 「まさに大スターのオーラ。俺のも千葉ちゃんには負けるだろう」
ルヴァ 「いいえ、オーラに勝ち負けなどはないんですよ。日々変化するものですしね。
 あ、エルンストはオーラってものに興味はあります?」
エルンスト 「はい。もちろんです。そういう知的なテーマの漫才こそ、私の望むところなのです」
ルヴァ 「それはうれしいですねー。今日はそのオーラの色というテーマで替え歌を作ってきましたので、客席の皆様も御一緒に合唱できたらなーんて思っているんですよー」
カティス 「喜んで協力するよ。どうする? エルンスト」
エルンスト 「ウ〜ム…何だか悪徳商法に遭ったような気分ですが…わかりました、本日は特別ということで参加させていただきます」
ルヴァ 「ありがとうございます! じゃこれ歌詞カードですから」
エルンスト 「タイトル『色つきのオーラでいてくれよ』、タイガースですか」
カティス 「俺はジュリーのパートをやるから、お前は岸辺シローで頼むよ」
エルンスト 「!!」
ルヴァ 「ではまいりましょう。ひぃ、ふぅ、みぃ、よぅ、いつ、むぅ、なな、はい!」
エルンスト 「入りにくいです!」
カティス 「何言ってるんだ。お前は岸辺シローだから最初は休憩だろ」
カティス&ルヴァ 「♪がんばれ ボクの人生よ〜 きりきり舞いの人生よ〜 いつまでも いつまでも〜 色つきのオーラでいてくれよ〜」
ルヴァ 「♪青色はクールな理論家で〜 紫は独創の芸術家〜 金色は崇高な神様よ〜 赤色は情熱のジゴロかなあ〜」
カティス 「エルンスト、ここからバックコーラスだ」
エルンスト 「ちょ、ちょっとお待ち下さい。もしかしたら私のパートはア〜とかウ〜とかだけなのではありませんか!?」
ルヴァ 「そう言われればそうかもしれないですねー、それってまるで日常の私のようじゃありませんか、はははは…」
エルンスト 「(歌詞カードを握りつぶし)では必要ないですね、コレは」
カティス 「おぅ、エルンストの頭から怒りオーラが立ち上ってきたぞ」
ルヴァ 「きれいな金時にんじん色してますよー、うんうん」

素材提供:It's just so so

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