第十三席


オリヴィエ 「(リュートをかき鳴らしつつ)ハーイ☆どーも〜」
オスカー 「(のこぎりを叩きながら)俺に切り刻まれたいかい? お嬢ちゃんたち」
リュミエール ようこそ皆様。本日も心地良い笑いの泉に浴していただけますように精進してまいります(と、竪琴をポロロン♪)」
オリヴィエ 「あーらリュミちゃん、今日はヤケに顔色がよくないじゃない。まるで徹夜明けみたいにさ」
オスカー 「どうせまた美白ファンデーションを塗りたくってきたんだろう?」
リュミエール 「失敬な! 私はまだそのような商品を必要とするような肌はしておりません」
オリヴィエ
「それはどうかしらねぇ〜どれ私によーく見せてごらん(と、リュミエールのあごに手を当てマジマジと観察し)ウ〜ンそろそろきてるってカンジよ」
リュミエール 「先日の肌年令測定では”ティーンエージャー”と出たのですが…」
オスカー 「バカ、そんなものはダマシに決まってんだろーが」
オリヴィエ
「ティーンエージャーたって、にきびっ子から日焼けジミ男君まで色々だからねー。刑事の仕事はお外を歩いてナンボ、お肌のお手入れはやりすぎってことはないハズだよ。今度みっちり教えてあげるからネ、リュミちゃん」
リュミエール 「何なのでしょう、この波のように打ち寄せる胸さわぎ」
オスカー 「よせよせ、顔色が悪いのは単なる寝不足だろ。新聞記事の切り抜きで眠れなくなったんじゃないのか?」
リュミエール 「それはオスカー様の秘かな楽しみでしょう。一緒にされては迷惑です。私は実は本日の出し物のために貴重な睡眠時間をさかせていただいたのですよ」
オリヴィエ 「エライ! 着々とM-1グランプリへの準備を進めてくれてるのね〜♪」
オスカー 「この俺ののこぎり芸の他に何が要るというんだ?」
リュミエール 「前回の”口説き唄”も悪くはないとは思いますが、一部全くもてないお客様方には反感を買うおそれがあるかと思われます」
オリヴィエ 「確かに。しかも口説き相手は警察関係者限定だったしねぇ」
オスカー 「この俺に”口説き”以外の何を唄わせようというんだ??」
リュミエール 「ズバリ申し上げましょう。『似顔絵かき唄』です」
オスカー&オリヴィエ 「『似顔絵かき唄』!?」
リュミエール 「まずは私が見本をご覧に入れましょう(と、マジックペンとスケッチブックを取出す)」
オリヴィエ 「伴奏はいるのかな?」
リュミエール 「そうですね。ではパッション系でお願いできれば」
オリヴィエ 「理解し難いケド何とかやってみるわ」
オスカー 「さすが係長」
リュミエール 「ではまいります。♪棒が一本ありました〜葉っぱでしょうか? 葉っぱではなくカエルです〜カエルでしょうか? カエルではなくアヒルです〜6月6日に血の雨ざあざあふってきて〜お顔にひびいって〜パンチパーマに指3本〜『ごくどー』のTシャツ着ています〜あっというまにヤクザさんのお顔ので・き・あ・が・り〜」
オリヴィエ 「かなり基本的な疑問なんだけど、その似顔絵って一体誰に似てるのかねぇ〜??」
いつのまにかのこぎりをハサミに持ちかえているオスカー。
オスカー 「今の唄の間に俺は新聞で”藤娘”を切り抜いておいたゼ」

素材提供:It's just so so

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