第十一席


ロザリア 「さあ出番ですわよ。2人とも用意はよろしくて」
コレット 「いいわよー。晴れてトリオ名も決まったことだし張り切っていきましょう!」
レイチェル 「ちょっと待ちなさいよ。ワタシはその名前納得してないって言ってるでしょ。…だから待ちなさいって!」
優雅に右手を振るロザリア、両手を振るコレット、腰に手を当てふくれっ面のレイチェル。
ロザリア 「本日は皆様にうれしい御報告がございますのよ。コレット、そうよね?」
コレット 「はい。ついに私たちトリオの名前が決定しました。その名も『シトラス』!」
ロザリア 「しとやかな良い名前ですわね、オホホホ…」
レイチェル 「だからワタシはソレ認めないって言ってるのに! 何勝手に2人で舞い上がってんの」
コレット 「(完全無視で)そして私たちそれぞれにも名前があるんですよー、まずロザリアが『ポンカン』」
ロザリア 「ポンカンは実も樹も大変デリケートでして、それってこの私にそっくりでしょう? 決して”アンポンカン”じゃありませんので、ア・シ・カ・ラ・ズ」
コレット 「そして、レイチェルが『イヨカン』、私コレットは『キンカン』と決まりました!」
レイチェル 「誰が『イヨカン』なものですか!」
コレット 「だってイヨカンって虫にとっても強いし、食わず嫌いな人が多いけれどすっごくジューシーで美味しいでしょ。レイチェルそのものじゃないの」
レイチェル 「アナタ、よくもそう堂々とこのワタシにケンカが売れるわねえ」
ロザリア 「あら誰もケンカなど売ってやしませんわ。ごく正しい見解でしょう?」
レイチェル 「もう2人とも何よ! ワタシが美人で天才だからって(と、泣きマネ)……アレ? 何なの、このイヤーな空気ってば」
ロザリア 「(サッと三味線の用意をして)そう、こんなこともあろうかと。とうとう私の三味線芸をお見せする場面がやってきたようですわね♪」
コレット 「(パチパチと拍手して)いよー、待ってました! 姐さん」
レイチェル 「まさか、アレをやるつもりじゃないでしょうね」
ロザリア 「アレ、とはどれを差して言ってるのかしら? 今日は手始めに”どうしてかしら?”を唱和するつもりですけれど」
レイチェル 「潔く”なんでだろう?”って言っちゃえばいいのに」
ロザリア 「(三味線をはじきながら)♪どうしてかしら〜どうしてかしら〜どどどどうしてかしら〜」
コレット 「(腕を交差させて踊りながら)今日は世にも奇妙なゲーム・アンジェリークトロワのどうしてかしら〜。まずは♪トロワでやってる会議の中身が薄いのどうしてかしら〜」
レイチェル 「薄いっていうか、きっぱりない!と思うケド」
ロザリア 「♪トロワのアリオスって火・木しか出てこないのどうしてかしら〜」
レイチェル 「月・水・金はアルバイトしてるって話よ」
コレット 「それ本当?! 一体何のアルバイトしてるのかしら、用心棒とか?」
ロザリア 「あのルックスならモデルもできるんじゃないかしらね。私の事務所でつかってさしあげてもよくってよ」
レイチェル 「それよりワタシが一番知りたいのは〜♪トロワのコレット、いっつも身体が揺れちゃってるのはどうしてかしら〜」
コレット 「そ、その理由はここではちょっと……」
レイチェル 「そんな風に言われたらますます聞きたくなっちゃうじゃないの」
ロザリア 「仕方ありませんわ。代わりに私の口から申し上げましょう。彼女が揺れているのは実はお酒のせいですのよ。顔に似合わず、ドランカーなのよねー」
コレット 「だってアルカディアのお酒って口当たりはいいのに、後でパンチきいてくるのよお」
ロザリア 「やっぱりあなたの名前は『キンカン』がぴったりですわね」
レイチェル 「どういうこと?」
ロザリア 「キンカンはお酒に漬けると最高ですのよ。ストレートで飲んでよし、お湯割り、水割り、炭酸割り、どれもこれもお勧めでしてよ」
コレット 「もう、ロザリアだってイケる口じゃないのよ。何ならトリオ名『シトラス』から『リカー』に変えちゃう?」

素材提供:It's just so so