ルヴァ様コスプレ劇場

CAST6    ガクシャ(ガンバの冒険)
      「リーダー」


<お話の背景>
  白いたちのノロイから仲間を助けるため、ガンバをはじめ勇気ある7匹のネズミたちは冒険の旅に。
  数々の困難を乗り越え、ついにノロイ島を目の前にした彼らは…

<登場人物&キャスト>

ルヴァ・ガクシャ 頭脳明晰、自称天才ネズミ
ランディ・ガンバ 好奇心旺盛ながんばり屋ネズミ
オスカー・ヨイショ 腕っぷしの強い船乗りネズミ
ゼフェル・イカサマ ニヒルなバクチ打ちネズミ
オリヴィエ・ボーボ ガンバの友達、食いしん坊ネズミ
リュミエール・シジン すばらしい詩を求めて旅するネズミ
マルセル・忠太 夢見ヶ島から助けを求めてやってきた泣き虫ネズミ

 


○カラス岳・頂上

強風に煽られたターバンをキッと結び直すルヴァ・ガクシャ。
ルヴァ・ガクシャ

「あのー、皆さんよーく聞いて下さい。いよいよノロイは目の前です。命令一下一糸乱れず行動しなければ、勝利の女神は微笑まないでしょう。
そのためにはリーダーが必要ではないでしょうかね。
我々7匹の中から1匹選びましょう」
しばらくの沈黙の後、
ランディ・ガンバ 「(バク転をして)俺がやるよ! 勇気だけはあるから」
オスカー・ヨイショ 「待ってくれよ。今回は光&闇の両巨頭がいないんだぜ、ってことは、当然俺ってことになるんじゃないか?」
 と、サイコロをオスカー・ヨイショの鼻先に投げるゼフェル・イカサマ。
ゼフェル・イカサマ 「俺がやるぜ。人の言うことを聞くなんて、まっぴらだかんな」
 険悪なムードの3匹。
ルヴァ・ガクシャ 「うー、困りましたねー」
オリヴィエ・ボーボ 「(指を鳴らして)ねえ、みんなで交代でやったらどう?」
リュミエール・シジン 「良い考えですね」

○同・森の雪原

マルセル・忠太がしっぽでアミダくじの線を雪原に引いている。
ルヴァ・ガクシャ
「いいですか、麓まで交代でリーダーをやって、1番上手くできた者がノロイ島でのリーダーです。それからリーダーをやった者は、次のリーダーを選ぶ権利があります。わかりましたね」
他の6匹 「オーッ!」
 アミダくじの結果、最初のリーダーはリュミエール・シジンに決まった。
リュミエール・シジン 「私、ですか…」

○同・大木の根元

 静かに竪琴をつまびくシジン。
リュミエール・シジン 「♪雪よ 白く白く〜 まるで白く 白いみたいに白い雪よ〜」
ルヴァ・ガクシャ 「うーん、深い詩ですねー」
ゼフェル・イカサマ 「ったく、どこがだよ!」
ランディ・ガンバ 「そろそろ出かけませんか」
オスカー・ヨイショ 「おっとガンバ、リーダーには従わないといけないゼ」
と、急に耳を動かし始めるシジン。
オリヴィエ・ボーボ 「何か見つけたようね」

○同・川のそば

   
リュミエール・シジン 「私はこの水の音を探していたのですよ」
ランディ・ガンバ 「で、これから俺たちどうすればいいんですか、リーダー?」
リュミエール・シジン 「(再び竪琴をつまびきつつ)♪川は流れる 高きより低きへ〜」
オスカー・ヨイショ 「わかったゼ! つまりこの川を下れば近道ってことなんだな」
 にっこりうなづくシジン。
リュミエール・シジン 「ではここで私はリーダーをヨイショと交代致します。川を下るにはヨイショの『強さ』が必要ですからね」
オスカー・ヨイショ 「よーし、俺に任しときな。みんなの期待は裏切らないぜ」

○急流・いかだの上

自慢の剣を八の字に回して、まるで応援団長の如く鼓舞しているヨイショ。
オスカー・ヨイショ 「いいかみんな、ただ漕げばいいってもんじゃない。熱いハートで漕ぐんだぜ! ソーレソレーッ」
猛スピードで下っていくいかだ。
が、調子に乗って剣をふり回しすぎて、いかだをバラバラに壊してしまった!
他の6匹 「ウワアーッ」

○川岸

ほうほうの態で岸にたどり着いた7匹。
ルヴァ・ガクシャ 「いやー、ひどい目にあいましたねー」
ゼフェル・イカサマ 「おいヨイショさんよー、 オレたちを殺す気か!?」
オスカー・ヨイショ 「…面目ない。やはり、リーダーは交代すべきだろうな…」
濡れた身体でバク転をして周りに水しぶきを飛ばしまくって着地するガンバ。
ランディ・ガンバ 「誰を選びますか?」
オスカー・ヨイショ 「次のリーダーは…、 ! 忠太、お前がやってみろ」
マルセル・忠太 「そ、そんな…。ぼ、ぼく、どうしたらいいんですか…」
と、不安いっぱい。そこへ――
ルヴァ・ガクシャ 「(忠太の肩に手をおき)リーダーの思うがままに」
マルセル・忠太 「で、でも、ぼくにできることと言えば…そうだ! チュピ、おいで」
忠太の頭上を旋回する、モモンガのチュピ。
マルセル・忠太 「いいかい、チュピ。この山の仲間達に、近道を聞いてきておくれ」

○夜道

チュピについて疾走する7匹。だが、あまりのハイペースに最初に忠太がダウンしてしまった。
マルセル・忠太 「(目に涙をため)ぼくって、ぼくってやっぱり足手まといですね」
リュミエール・シジン 「そんなことはありません。あなたは精一杯やりました。チュピだってがんばったじゃありませんか」
マルセル・忠太 「ありがとう、シジンさん。でもぼくもう、リーダーはやめます」 
ゼフェル・イカサマ 「しょうがねえな。で、誰を選ぶんだ?」
マルセル・忠太 「ぼく、選べません…」
 突然鼻をくんくんさせるボーボ。
オリヴィエ・ボーボ 「食べ物のニオイ…。ねえみんな、なーんかお腹すかない?」
ルヴァ・ガクシャ 「そういえば、うー、今日は朝から何も口にしていませんでしたねー」
全員のお腹がグーグー鳴り出す。
マルセル・忠太 「ぼく、決めました! 次のリーダーは『食料探しの名人』ボーボ!」
オリヴィエ・ボーボ 「(眉をつり上げ)あのさあ、悪いけどそのネーミングだけはお断りよ!」

○草むら(夜)

 真剣にニオイをかぎ分けているボーボ。
オリヴィエ・ボーボ 「なーるほど。どうやらこのあたりのようね☆」
と、悪魔の爪のような付け爪をシャキーンと伸ばすと、一気に土を掘り出す。
次々と掘り出されるイモ。
オリヴィエ・ボーボ 「これって意外と美容食なのよねー」
オスカー・ヨイショ 「いつも目障りだったその爪が、役に立つとはな。反則だぜ」

○線路(夜明け)

ぐっすりと眠っている7匹。そこへ巨大な汽車が走り込んできた!
ランディ・ガンバ 「みんな、逃げろ!」
オリヴィエ・ボーボ 「アレーッ!」
どうやら爪をつけたまま寝ていて、引っ掛って汽車に連れていかれたのだ!
ルヴァ・ガクシャ
「ボーボを助けなくては。あー、先回りして汽車を待ち伏せしましょう。
うーん(と双眼鏡で見渡し)、こちらですよ、みなさーん」
ゼフェル・イカサマ 「さすがはおっさんだぜ」

○麓の線路(夜明け)

汽車を待ち受ける7匹。来たと同時にイカサマが先にサイコロのついた紐を投げて汽車にからませ、乗り移る。
ランディ・ガンバ 「大丈夫か、ボーボ!」
中途半端な場所に引っ掛って気を失っているボーボ。
ルヴァ・ガクシャ 「これは…うー、汽車を止めるしかなさそうですねー」

○機関室

双眼鏡でじっくり観察しているガクシャと横でイライラしているガンバ。
ランディ・ガンバ 「早くしないと、ボーボが振り落とされてしまうよ」
ゼフェル・イカサマ 「ったく。毎度のことだがうざってー。ブレーキはアレだろが」
ルヴァ・ガクシャ 「うーん…アレがこうなって、コレがこうですからあ…フムフム(と指さし)あの長い棒のようですねー」
 棒に向って突進するガンバ、続いてイカサマ。
 ブレーキがきいて、汽車は止まった。

○カラス岳・麓(朝)

オリヴィエ・ボーボ 「ファー(と、背のび)」
ルヴァ・ガクシャ 「ようやく目が覚めましたね。あー、あなたはリーダーですから、次のリーダーを選ばなければねー」
ランディ・ガンバ 「ボーボ、選ぶのならイカサマを選んでくれ。イカサマの『器用さ』のおかげで助かったんだから」
ゼフェル・イカサマ 「そいつは違うぜ。まっ先にブレーキに向ってったガンバの『勇気』の方がリーダーには必要だぜ」
リュミエール・シジン 「おや? 二人とも自分がリーダーになりたかったのではなかったのですか?」
ルヴァ・ガクシャ

「…幼き頃、父が私に何度となく教えてくれたことがあります――『何かを得れば何かを失うのだ』と。
私達は、それぞれがそれぞれしか持っていない能力を十二分に生かし、力を合わせることが、大切だと思いますねー、うんうん」
オスカー・ヨイショ 「そうだな。俺達にはもう、リーダーは必要ないぜ」
オリヴィエ・ボーボ 「ふふふ、ガクシャったらもう確信犯なんだから。ま、私は途中から気がついてたけどね。リーダーを決める気なんかないってさ」
 再びターバンを結び直すガクシャの、凛とした顔。

オールキャラもの第2弾!とはいっても、ジュリクラコンビはお休みです。
まあ、二人合体してノロイ役でもよかったんやけどねー(ロケットパーンチッ) 
初めてルヴァ様、元キャラよりもカッコイイはず?なんですがねー(不確か情報)。(すばる)

これまでのなかで元ネタのマイナー度が一番高いのではと心配。(でも名作よねー。)
それでも元ネタ知らなくても楽しいはず!!元ネタ知ってたら、キャスティングに涙、よね?(ちゃん太)

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