キャラクターファイル03

中津秀一
2−Cのクラスメイトにして、203号室(隣室)の住人。熱血サッカー少年。瑞稀のことを男と信じつつも惚れてしまい、長らく悩んでいたが、今では開き直っている。

公式データ

誕生日と血液型 8月20日(しし座) B型
家族構成 父・母
性格と行動特性 純情な熱血少年・友達思い・顔に出るタイプ
好きな食べ物 お好み焼き・オムライス・焼き肉・カレー
嫌いな食べ物 納豆・生もの(刺身とか)・野菜だけのサラダ
好きなスポーツ サッカー
好きなアーチスト イエローモンキー・ウルフルズ
好きなブランド リ−バイス・グッドイナフ・アディダス
好きな動物 猫(ペットは雑種猫「グリコ」メス6才)
イメージフラワー ひまわり


お花話
たぶん朝顔と並んで、小さい子供が最初に育てるお花がひまわりです。その「わかりやすさ」がまさに中津、なんて思います。
ひまわりを育てるとまっすぐずんずん伸びていく過程はちょっと感動的でさえあります。ここ10年ほど、切り花用の品種もいろいろ出回るようになりましたが、やっぱりひまわりは花瓶に入れられるよりも、夏の庭で主役を張っていて欲しいです。
ミニひまわりや、一本の茎が枝分かれしてたくさんの花を付けるタイプもありますが、一本のまっすぐな茎に大きな花を咲かせるあのひまわりこそが、中津にふさわしいですよね。彼も、まっすぐずんずん伸びてきたんだろうなあって思えますから。


その野生のカンで、瑞稀が女の子であることを無意識に見抜いているのか、瑞稀のことが好きになってしまった中津。はじめはとまどい、何度も否定しますが、ついには開き直り、瑞稀のことが好きだと公言するに至ります。でも彼はかわいそうに瑞稀が男だと信じているのです。

両親は大恋愛で結ばれ、父は商売をしている母の家の婿養子になった。現在も家業を仕切っているのはその母、とのこと。「空いてる部屋ぎょーさんある」彼の実家はかなりのお金持ち? それから一人っ子である彼を遠く東京にやり、全然帰省しなくてもあまりうるさく言わない彼の母は、かなり肝の据わった豪気なお母ちゃん、なのかな? ちゃん太的には「料亭の女将」を想像しているのですが。
とにかく「まっすぐに育っているなー」と感心します。

食べ物の好みがとっても幼いんですが、それがまたそのまま、愛情を一心に受けて育ってきた環境を垣間見せるものになっていると思いませんか? 一人っ子の彼、実家の食卓は彼が中心となってまわっていたのね……
とか思っていたら、73話で「ひとりぼっちの食卓」を述懐する場面があります。忙しいお家にはありがちだけれど。一緒に食べられない分、好物を並べるのが親心(ほろり)。
人なつっこさは、だけれどもやっぱり、愛情をたくさん受けて育ってきたからだなあって思います。

自分は本当は瑞稀が好きなんだ、と気がついたときの彼の行動は見事でした。こまりちゃんはかわいそうだったけれど……
とにかく!いつまでもまっすぐな中津でいてね、とおばさんは切望しているのでした。

表紙などのイラストにおいて、「肩出し率」が異様に高いのは、なんででしょ。ま、似合うけど。この子って、きっと小学生の時なんか一年中半袖半ズボンで走り回っていたような気がする……ええ、季節感無しで。

その後、大人の男、を正しく目指し始めたようです。
その戦略は正しいぞ。少しばかり遅すぎる気もするけど。
押しの一手じゃなくてちょっと引くことも覚えたみたいだし、男っぷり急上昇中。
嬉しい成長ぶりといえましょう。でも瑞稀奪取への道は果てしなく遠いです。


中津は男の子を育てている者にとっての「理想の息子」ではないでしょうか。少なくとも私は、こういう風に息子が育つと嬉しいぞ。素直で、タフで、思いやりがあって。
こーんないい子の中津の想いが成就されそうにないのは、「いいひと」の限界かな。それとも、瑞稀とある種似すぎているのもマイナスかも知れません。「癒し型」のヒロインといえる瑞稀によって癒されるべき傷が彼にはほとんどないんですもの……(っていうか、自分でさっさと治してしまえる人なんですよ)

というわけで、一緒にスチルに写っても「キョーダイ」見たいって言われちゃうんだよね。また実際、二人の醸し出す空気はとても似ているし。まっすぐで、良くも悪くもちょっとコドモで。

ところで。彼のプロフィールが発表された3巻が出て、しばらくした頃、有線でよくイエモンの「球根」がかかっていました。ちょうど本誌では「中津恋愛旅情編」でけっこう中津がつらそうな時期で、この曲を聴くたびに、「あああ中津かわいそ……」としみじみ思ったものでした(馬鹿?)。ウルフルズも確かに中津にぴったり!って感じですね。

どうでもいいけど、本編ではこのところ「中津ヴィジョン」が登場しなくて、ちょっと寂しいです。あれが本当に好きだったのよ私。彼の純情さがよく出ているよね、あの妄想に。

そうそう、こまりちゃんに告白されたとき、「こういうの初めてで」と言ってましたが、きっと中学の頃すごーくもてていたと思うの。でも、本人だけがそれに気づいていないって言うか。または、身近な女の子(従姉妹とかで、同学年のしっかり者だとするとイメージどおり)が、悪い虫が付かないようにしっかりガードしていたのかも知れないな。案外全寮制の男子校に実家を遠く離れてきてしまったのも、よその女の子に渡したくない誰かの入れ知恵だったりして。もちろん本人はなーんにも気がついてないでしょうけれどね。

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