ブログ「MHSジャーナル」では、ネオアン世界のあれこれについてちゃん太(C)&すばる(S)の二人で「ああでもない、こうでもない」とひたすら妄想じみた考察を重ねています。
が、さすがに量が増えて、書いている本人たちもいったい何をどこまで語ったかを忘れてしまっている(明らかに歳のせい)ので、整理してみることにしました。

*初出時の記述に多少手を加えてあります。


妄想的考察2010

<護り石>


ネオアンでは聖地恋愛エンディングに達するために11個目の護り石「魔導の護り石」をゲットしなければなりません。「魔導」という言葉は、やはり聖地恋愛の邪道さを連想させるわけですが、乙女は禁断の恋ほど萌え度が上がってしまうのですよね。(S)

「魔導」はどうもアリオスのキーワードらしいんだけれど、「聖」なる空間においての異分子ぶりというか存在そのものへのそこはかない違和感をはからずして 表す響きですね。混ぜるな危険、的な。それが聖地恋愛の必須条件になるっていうあたりが、たいへん意味深長だと思うのでした。
ついでに強い敵と戦う時のシメは7割ぐらいの確率で「「天空の呼び声」で、護り石ほとんど使ったことない。(C)

「天空の呼び声」というと、タナトスも赤面するセリフ付きのですね。(ひょっとしたらその甘みでダメージ半分受けてたり?)タッグを組む相手との友好度が数字にしっかり表れるネオロマならではのオーブ。そういえば、1度だけこれでトドメね!と使ったら、タナトスが生き残っていて唖然。相手がたまたま恋愛レベル1で友好度もなんと500未満のニクス氏。そっかあー、そりゃダメージ少なくって当然やん、やってもーた、てなことがありました。そこでニクス、「今ここで友好度を上げてはみませんか?」と萌え台詞を吐いていただきたかったです。(S)

<クリスマスCDより・雪のアルカディア>

アルカディアには四季が無くて場所によって気候が違うという設定だったと思う。すると雪があるのはセレスティザムとラシーヌぐらいのはず。でもウォードンは 時々雪がちらつくのもありかな?フルールの北の風舞の峰では風花が見られると言うことは、フルールも雪が降ることもあるのかな。ではリースは?そしてファ リアンは?
いえ、レインの語りの「雪が降ると夜景がきれいに見える場所」はレインが土地鑑を持つファリアン郊外かなあという感じだったのだけれど、ファリアンは雪降らないんじゃないかと思って。イヤ、ちらつくぐらいならあるかもしれないけれど、夜景がきれいに見えるって事はうっすら積も るって事よね。やっぱり中緯度都市には季節はそれなりにある設定?
雪の中で丘を登るには、靴はパーティー仕様のそれから履き替えるべきだから、会場と丘の間でレインがアンジェに靴ともしかして何か防寒具をプレゼントするお買い物イベントが発生しているのね、とか、アルカディアにはクリスマスはないだろうから、もしかしてこの雪は財団が人工降雪装置で降らせたものかも、ということは雪祈祭のパーティーなのかな、とか、妄想は尽きません。(C)

理科では、乾いた空気だと1℃/100m?で気温が下がる、というような習い方しましたっけか。ファリアン郊外にも標高700m?くらいの、ちょっとした山があるのかもしれませんね。個人的には雪景色がきれいなのは、綿雪が降り積もった状態かなあと思うんで、それだとそれほど気温が下がらなくても見られるかも。積もった雪は音を吸収してくれるので、その静けさが二人きりのデートにはぴったりなんだと思うのよね。レインはその静けさを利用して、以前は研究に没頭していたようだけども、大人になっちゃってもう。(S)

なるほど、高低差。と、一瞬納得しかけたけれど、よーく考えると700mと言うと生駒山より高いよ。ファリアンは港町だから、郊外に生駒山クラスの山となると高低差がありすぎないかな?
やはり「四季無し」にちょっと無理があるんだと思う。
とはいえ「四季無し」にした理由は想像がつく。アンジェと違って、ネオアンは日付とか日数の経過の概念が無いから、スタートからの日数によって季節が変わったりすることにシステムが対応できていないから、だよね。
それでも日数の経過がゲーム要素になかったことの恩恵は計り知れなかったと実感している。会話を思いきり楽しめたのも、戦闘に凝りまくったのも、全部日数を無視できたおかげだもの。だから、ここはつっこんではいけない領域なのね、きっと。ちょっと寂しいけど。(C)

<決戦前のひととき>

ウォードン攻撃の一大事の前に陽だまり邸で一服しようとしたら、怒られた。
レインには「ぐずぐずしている暇はないぜ」、ヒュウガには「行き先を誤っているようだな」。ジェイドだけは「君にもいろいろな考えがあるんだよね」と優しいのですよ。決して「余計な考え」とは言わないし。
最終決戦の前はもうこれで永遠にお別れかもっていう意識がそうさせるのか、じっくり話相手をしてくれるんだけどね。レインなんか「ああ、特に用事もないしな」って、それはいくら何でもおかしいだろ、ニクスがずっこけてるぞ。(S)

ウォードン救出の前に一休み、とは考えつかなかった!ちょっとヒュウガに叱られてくる!
レインの「用事がない」発言は、星の舟整備完了の報告待ちだったことにしてきましょう。でないとニクスがちょっと可哀想。
最終決戦前はでももうちょっと会話が変わっていてもいいかなと思った。ヒュウガの会話は第3段階の間かなり細かく変わるので、蝶が光らなくなったら会話も少しは第4段階らしく変わるのではとちょっと期待していたのだけれど、残念。まあ、懸案は晴れても彼の中ではお別れカウントダウンは始まっていただろうから仕方ないけれどね、それは他のキャラクターでも大同小異なんだし、もうちょっとなんとかならなかったんですかね。(C)

<アルカディアゴミ事情とリサイクル>

「素敵なガラクタ」、我が家にもいっぱいありすぎて耳が痛い言葉だわさ。それでふと考える、陽だまり邸のゴミ分別事情。そもそもアーティファクトは可燃か不燃か? 少なくともファリアンでは、財団が収集業者でしょうね。(S)

未開発の地域も多いアルカディアでは、まだゴミ問題は発生していないだろうし、自然に分解されることがなく処理の方法によっては有害になるような新素材も 開発されていない感じだし、大量生産大量消費のコンセプトが生まれるより前だと思うので、あまり意識しなくてもエコロジカルに生活できると思う。
特に陽だまり邸が、というのではなく、アルカディア社会全体が、生ゴミ残飯は堆肥に、布はとことんリサイクル、何でも基本は修繕で、古紙・ぼろをはじめ、大抵のものは回収業者が存在する、江戸時代の日本のような感じなのではないかしら。
でもフリマ話は素敵だわ。陽だまり邸のあちこちに眠る過去の住人の遺物(たぶんあると思う)を発掘してのガレージセールを開き、客寄せの目玉はジェイドのお菓子、なんてのはいかがでしょう。陽だまりエンド後など、アンジェが率先してそういうチャリティーバザーを企画していそうな気がする。(C)

飽食暖衣の時代だからこそのゴミ問題、アルカディアにはまだ「ゴミ」という感覚すら希薄かもしれませんね。もしかしたらジンクスがスラングでゴミと同意だったりしてね。(S)

<アルカディアの衣生活>

普段着の共有はかえって布の消耗が加速しそうなので無しの方向で。和服が主流の時代の日本のように、洗濯が不便なので洗濯回数が減る分服自体は長持ちだし、それぞれが服の枚数を持っていない分細かく手入れがされていると思う。もちろん道具類も同様。(C)

普段着のReuse(再利用)は、ただ見てみたかったというのが本音です。アンジェの守護聖の衣装の取り替えっこも楽しそうだったのだけど、あれはさすがに各ポジションの象徴でもあるわけだから、安易にできそうにない。その点、陽だまり邸の面々であればハードルも下がるかなと。洗濯回数でいうと、汗などの分泌物がないと思われるジェイドの服は、極端に少なくてすみそうね。けれど、ジェイドは身長195cmで7Lサイズだから、着回しづらい。結局ジェイド分だけは、特注品で同じデザインの龍族なじみな服を何枚も揃えてるかも。(S)

取り替えっこは絶対楽しいと思う!問題は、誰がヘソ出しに挑戦するかだな。
7Lってすごい強烈だわ。しかもジェイドのあの胸板の厚い体型だと、もっと上のサイズでないと入らないかも。アルカディア住人にJIS基準を適用していいのかはともかく。(C)

しかし改めてジェイドの戦闘服をじっくり見たらベルトだらけだね。入浴中に緊急の依頼が来たら着替えが遅くてアンジェに叱られそう。(アンジェもリボンだらけですがね…)(S)

実際のところ、アルカディアの衣生活は既製服ではなくドレスメーカー&テイラーが支えているのでしょう。
陽だまり邸のメンバーでちょっと妄想してみると…
ア ンジェリークは普段はリースのドレスメーカーで。メルローズ女学院の制服もその店で作ったという、おなじみの店。レインはファリアンの裏通りかカルディナ の外れあたりの共同住宅のひとつのなかにある、知る人ぞ知るという感じの工房を贔屓にしている。ニクスはリースではなく職人の水準の高いウォードンのテイ ラー。お祖父様の代からのご愛顧、という建前で。ジェイドは龍族の器用なお母さんたちが衣類の一切合切を面倒みてくれている。ヒュウガは、東方風のものは セチエでまかない、それ以外は聖都の仕立屋さんで修行した職人さんが独立してほかの町で始めた店をいくつか知っていて、そのときに応じて利用。
そんな感じではないでしょうかね。
緊急時に素早く着られそうにないのはジェイドよりもアンジェかな。リボンの数も多ければ、着る枚数自体も多そうだもの。(C)

アンジェの戦闘服は、どう考えても店を変えて特注すべきだよね! そう言いつつアンジェがコスプレするならレインとお揃いのヘソ出しルックにするのが一番似合うかも、なんてね。(S)

<彼らのダイエット>

ガトーショコラはチョコレート(砂糖とカカオバターの固まり)に生クリーム(バターの元)にまだ砂糖が入るレシピもあって、レインじゃなくてもやはり心置きなく食べるためには運動が不可欠です。
まあ、オーブハンターの活動自体がものすごく運動量が多いから、みなさんあの高カロリーライフを乗り切っているのでしょうけれど。
そういえばニクスの料理のレパートリーはフランス料理ベースのカロリーの高そうなもので、好きなデザートもガトーショコラだし好物が天ぷらだし、なにげに高カロリーのものがお好みにのわりに運動とかしている感じではない(乗馬は昔していたようだけれど)のは、もしかしてもしかすると、基礎代謝が二人分なのかしら。
ということは……おお、驚異のエレボスダイエット!!(C)

最終決戦に出てきたエレボスの形態を見る限り、消費カロリーは多そうでしたわ。
あとニクスはピアノで結構カロリー使ってるかも。
オーブハンター4人の戦法で考えると、一番カロリーを使いそうなのは槍で戦っているヒュウガでしょうか。鍛錬の虫なヒュウガはその筋トレだけでも1日何キロもの汗をかいてて、陽だまり邸の食事事情など意にも介してないでしょうなあ。
ジェイドは体重の上下動はなさげ。心配なのは夜型人間でしかも甘いもの大好きなレイン君でしょうか。あのスタイルだとお腹ぽっこりは絶対ダメだし。高カロリーな食事の後は、アンジェを誘って陽だまり邸の階段で踏み台昇降してたりしてね。
そういえば先日ドラッグストアで、「爆汗湯」なるダイエット入浴剤(しかも「京七味」って!)が目に止まったけれども果たしてどのくらいの効果があるのかしらね。まあ汗をかくのってダイエットというよりか、何か身体からイヤなもの(エレボスの素?)が出ていってくれるすっきり感があるのが一番なのですが。ニクスは水苦手だから3分もお湯につかってられないわね、きっと。(S)

エレボスって何もしないときでも消費カロリーが大きすぎるからこそ、もっとも効率のいい生命エネルギーを分身たるタナトスに集めさせているのかも。(C)

<戦闘について>

実際ゲームの中の戦闘部分はアンジェともう一人の二人しか画面にいませんが、「皆で戦う」といった場面もあったのでしょうね。アニメ版はもちろん、漫画版や小説版にもそのような場面が登場します。
で、オーブハンターのそれぞれが戦闘チームとしてどう役割分担しているかについて攻略本に説明がありました。
レインは作戦を立てる参謀役、ニクスは皆をまとめるリーダー、ジェイドは攻守ともに能力が高いので戦闘の要、素早さに勝るヒュウガは切り込み隊長、ですって。(以上うろ覚えのため間違いがある可能性あり)…なんというか、評価の高低が発生しないようにとの、涙ぐましい努力の跡が見られる気がします。
複数のキャラクターがほぼ同じ重さで存在するとき、それぞれに差異はあるけれど結果が平等または公平であるように、というのはなんていうか本当に難しいですねー。どうやってもどこかしらからは不満の声が上がるだろうし。
それでもネオアンの攻略対象の人数(メイン4サブ2)は、巧妙な公平さを保つにはなかなか理想的ではないかと思います。攻略はできないけれどspecial で4人増えた時点でかなり苦しいとうか、攻略できなくて正解かも、だったのに、それ以上増えると収拾がつき難い。作った側というより受け入れる側の容量の問題で。(C)

ネオアンは、RPGと違ってオーブハンター4人が同時に戦闘しないので、ゆるーいパラメータの傾斜がつけてあるだけなんですよね。ちなみにエレボスと同じレベル10での各メンバーの戦闘能力を比べてみると、
    レイン ニクス ジェイド ヒュウガ
攻撃力  74   70   81   91
守備力  68   72   88   79   となってます。
攻守の要かと思われたジェイドは意外にヒュウガと攻撃力で水をあけられてますね。
やはり「素早さ」=先制能力の差が出たか。これだとジェイドはチーム戦になったら守り重視のブロック要員ですかねえ。特に守備力の低い参謀レイン(ニクスより低いのはへそ出しの分?)に注意をしながら。エレボスはニクス同化時は攻撃力が57で守備力が71だったのが、彼が抜けた後はそれぞれ、59ー79(あらヒュウガと一緒だよ)と上がってます。ニクス曰く「その代わり、清涼感親近感がかなり下がったと思いますがね」(←R-1のバカリズムネタ)(S)

分離後に守備力がアップするっていうことは、エレボスは一応ニクスのことをかばっているわけなのね。
レインは遠隔攻撃用の武器なのに前に出たがるイメージがあるので、守備力の低さはそういう性格的な部分が関わっていそうです。
ともかく、それぞれ「才覚」「経験」「天分」「鍛錬」が能力のベースにあるのが伺える気がします。(C)

レインが前に出る理由としては、参謀として敵の戦闘能力の査定(「天空の鎮魂歌」でのエルンストの役目かな)のためと、後は当然のことながらアンジェへのカッコ付けでありましょうなあ。
ニクスも鞭使いであまり前に出ない戦法をとっているのは、下手をしたらタナトスがニクスの中のエレボス臭をかぎとって、寄ってきちゃうのを防ぐためかもしれません。アンジェに「レッスンを始めましょう」と言いつつ、どっちかというとタナトスを躾けていたような印象もぬぐえません。ただ、敵が大多数の時は、敵の足を止めるのに鞭が一番役立ちそう。そういえば、ゲーム上はタナトスって一つの依頼につき律儀に1体ずつしか出てこなかった。『あの人を助けて』では、一応銀樹騎士アーサーたちと分担して戦うシチュエーションがあったけれど。なんだかんだとアルカディアはちゃーんと守護されてるって気がしなくもありません。
エルヴィン孤軍奮闘??(S)

タナトスの数ね。確かに依頼の方では一体ずつだったけれど、それぞれのキャラのルートのイベント中では、複数と戦っていることが示唆されているものもいくつかあった。「もう一体いたのか!」とか、「最後の一体」とか。そして最後の戦いでは「数えるのも いやになる」ほど大量にお出迎えくださっているわけだし。
レインはアンジェに印象づけたい一心でややスタンドプレイ気味になってしまうっていうのがらしいと思う。ニクスの鞭使いのワケは面白いなあ。タナトスを狩るだけでなく、馴らすこともできる、なんて言われたら「そうかも」とうっかり納得するわ。(C)

<教団と財団の協同プロジェクト>

ルネのスペシャルに、聖都には書物以外の形でも諸記録があるけれどそれを読み出す手段が欠けているようなくだりがある。ということは教団と財団の協力体制ができたら真っ先に解決されるのはそのあたりかな。たぶん特別に開発し直さなくても、その幾分かは財団では現役なアーティ ファクトで読み出せる気がする。エンド後の教団と財団の淡い協力体制っぷりは考えると楽しい。
しかし、ゲーム中の時点では、そういった貴重な記録を読めない状態に平気でとどめておくことが、教団のアーティファクトへの感情を示している。じっさい聖都内でのアーティファクト使用状況はどうなっているのだろうか。(C)

まず聖都じゅうの文字情報をまとめ、どこかに押しやられているその他のデータを発掘し、再生方法をさがし、場合によってはそのためにアーティファクトを開発する――と、それだけでも数年がかりだと思う。
その上、「教団の神秘性を保持ことができる範囲の資料提供とは?」というあたりが教団の中でもなかなか意見がまとまらないので資料化が許可できる資料か否かの見極めに教団長が忙殺されている間、資料のデータ化プロジェクトはずっとストップするわけだから、教団長が交代するまでの間に成し遂げられるかも疑わしい、というペースで展開するのでは。
あまりにも手の内を見せない教団に財団側がしびれを切らしたりぶち切れたり、なんてこともありそう。
「そもそも私どもからおねがいしたことではございませんし」とあくまでもゆっくり事を進める教団側、とか。(C)

<エレボスとタナトス>

メルローズの校長先生が、タナトス被害は「私の若い頃にはめったになかった」と言っているけれど、これはどう解釈すべきでしょうか。単にエレボスの勢いは等比級数的に増大するから、とかでいいのかな。(勢いが大きくなるとタナトスも増え、獲得していくルエネルギーが増大するという感じで。)
女王の卵誕生でエレボスの危機感が増して活動を活発化しているというのは漫画版の解釈でしたっけ?(C)

さて校長先生のセリフから想像するに、エレボスはタナトスを最初から創造してはいなかった、つまり初めのうちは全然別の手段でエネルギーを獲得していたという説はいかが?
そしてエレボスですが。案外ニクスを拠点にしてのアルカディア侵略の計画が頓挫して、代替策としてタナトスを生み出し送り出すようになったのかもしれないなとふと思いついたのですが。
ニクスが「森の隠者」となった最大の理由は自身のエレボスが周りに迷惑をかけないためにできるだけひっそりと引き蘢ったのでしょう。けれどもエレボスからしたらば、計算が狂う。何とかまた表に引っ張り出さなきゃってことで編み出したのが、「タナトスプロジェクト」だったのかもしれません。(S)

<教団のみなもと>

教団っていったいいつ頃からあるんだろう。世間にタナトス被害というものが存在しない頃からすでに教団はあったのか。教団に今は読み出せないデータがあるというくだりは、教団はいろんなアーティファクトがまだまだ現役だった時代から続いていることを示している。…もしかして教団の核になる部分は女王や守護聖たちの祝福の下にアルカディアに故意に残されたものなのかもしれません。(C)

教団がいつ頃からの存在か、ルネに聞きゃすぐわかるじゃん、と思いきや、彼の頭の中には五重帳簿くらいな歴史が記憶されてたりして。そしてその深層部には守護聖(これはたぶん他の用語に置き換えられている?)がらみの数々の記録があるのでは。アーティファクトが過去の鋼の守護聖の趣味の産物だったとしたら、レインがいくら天才でも解明は至難の技ね。気まぐれにもてあそばれて法則性や再現性はなかなか見出せないでしょう。でもそれって気づかないうちに、女心のレッスンにはなっているよね。レイン君、ガンバ!(S)

なんだか教団の扱いが公式としても定まっていない感じがする。女王がほぼ確定した時点で「教団はその役割を終える」ってルネの発言はあるけれど聖都エンディングでは教団はまだまだ続いていきそうだし。
そういえばエレボス=ラ・ガ@トロワだった!ということも思い出したので、トロワの物語の後、皆が引き上げるときに保険として教団のタネを蒔いていった感じなのかな。すべてをよく理解しないままとはいえ、ともに体験した当時のアルカディア住民の間から自然に発生したのかもしれないけれど。この辺もうちょっと考えどころ。
それにしてもアーティファクト研究が女性心理の理解に役に立つなんて。聖地の技術をアルカディアに残していった皆様、なかなかやるな。(C)

ルネが言ってるところの「役割」というのは、たぶん女王の存在がただの夢物語ではない証しを民にあれこれ示すという役割なんでしょうね。だから現実に女王さえお出ましになればお役御免と。(S)

<アルカディアの月と世界の果て>

月って言えば以前も言ったけれどアルカディアの月ってどうなんだろう。普通に満ち欠けもするのかな?地球の月と同じような振る舞いをすると考えていいの?いや、案外満ち欠けせずいつも満月だとか?アルカディアの太陽もものすごく気になるけれど、ヒュウガのエピソードってなにげに月光に彩られているよね。2つあったりするのも、複雑な軌道を描くというのも十分あり。風情は大幅にダウンするけれど、実はシステムから違う宇宙っていうほうが好みです。妄想の難易度は上がるけれど。(C)

ヒュウガが熱唱というか絶唱する『月映の夜想歌』を聞いていると、まんまるなお月様が夜1個以上は存在し、しかも発光していることは確かよね。野営時の星にまつわるエピソードの中で「星は変わらない この地の星も…サキアの星も…」と語ってたけれど、まんま受けとると大陸の北と南でそんなに星の見え方が違わない、という推測もできます。そういえば星の舟から見たアルカディアは動いていないように見えた(ただこれは星の舟の調整機能の可能性が大だが)けど、となると太陽の動きだけで周期の長ーい昼と夜が発生していたのかしら。ま、理科がすこぶる苦手な者からしたら、正直なるべく簡単な構成にしていただきたいんですがね。(S)

なんかアルカディアって天動説が似合う。あの不思議形状だから仕方がないのかな。なんといっても実際に「世界の果て」がある!ああ、面白すぎる。
トロワの時も思ったけれど、あの端からの眺めはいったいどんなものなんでしょう。そんで端っこから落ちるとどうなるのだろう。ああ気になるってば。でも大陸と周りの海の小さな島以外は前人未踏なのかな。世界の果てに連なるとがった山々にまでまだ人々は到達していないというか。
も しかしたらあの世界の果ては人々が至ってはいけない禁足の地で、そこそこ文明が発展した余裕で世界の果てを探検しようとする者が出現することを阻止するための存在がタナトスだったりして!いや全然そんな設定はないけど、神の防御線っていう感じだったら面白いかと思いついて。あ、でもネオアン世界の神と女王はほぼイコールだからそれはだめか…残念。(C)

<陽だまり邸の間取り>

陽だまり邸に来る前、各自の家財道具はどうしていたのだろう?
ヒュウガは勝手にサンテーヌのディオンの実家に預けてあったと信じている。大農家だからスペースはいくらでもあるはず。書画骨董のたぐいが結構あるので、あんまりあちこち連れ回さないだろうし。
レインの荷物の一部はトランクに入っていたりするので、持ち運んだりもしていたのだろうか?
旅をしながら研究もということなら、ある程度書物も必要だし、アーティファクトも持ち運んでいるよね。拠点となる宿を決めてそれぞれ一月以上ぐらいの長逗留をして、特に貴重な荷物以外は次の宿に貨物扱いで送っていたのかな。
ジェイドは陽だまり邸の部屋の中にも私物はほとんど無いみたいだし、文字通り身一つで旅をしていた感じ。
ニクスは大陸各所に荷物も置けるような不動産を所有しているだろうな。ついでに、陽だまり邸はたぶん居抜きで買ったんだろう。っていうか彼は陽だまり邸の何パーセントぐらいを把握しているのだろうか…使わない部屋のクローゼットの中とか全然把握できないよね。部屋数ありすぎて。何室あるかわからないけれども。(C)

ゲーム中アンジェが各自の個室に行くけれど、あの部屋ってたぶん持ち分の一部ですよね。奥にまだ別の部屋が続いてて、そこにベッドやら家財道具もあるんだと思う。ヒュウガもそれだったらディオンの実家に預けてた分引き取れるんじゃないですかね? レインの資料類だけど、既にペーパーレスなアーティファクトで持っていたら、かっこいいなあ。膨大な資料はヨルゴ邸のマル秘(ヨルゴ夫妻が気づいてないという意味で)マザーボードが管理していて、レインは手持ちのチップか何かでメモリを引き出せばOK。でもそれだと、彼の部屋がぐちゃぐちゃなのは何で?って話になっちゃうか。実は散らかしてるのは、研究とは無縁なお遊び道具関連ばっかしだったりしてね。(S)

陽だまり邸にはたくさんの部屋がある中、オーブハンターにあてがわれた部屋はたぶん状態と広さが適当だと判断されたものだろうから、元々のお屋敷のゲストルーム部分かな。だとすればそれぞれにバスルームがついている広めの一部屋じゃないかな。ゲームの場面からは死角になっているあたりにベッドがあるわけで。メモリアルブックのニクスの部屋の説明で、「手前には大きな天蓋付きベッドがあります」とかあったから。まあニクスはゲストルームじゃなくて屋敷の主人の部屋(主寝室)にいるだろうから、間取りが微妙に違うだろうけれど。とりあえず女の子の部屋に真ん中にどーんとベッドがあるっていうのはつまりは続き部屋とか無いってことだろうと思うのね。で、ニクスの中でほかのオーブハンターよりずっとアンジェが重要なはずだから、アンジェの部屋が続き部屋無しだとすれば、レイン・ジェイド・ヒュウガの3人についても当然そうなるはずだと。まあ、クロゼットというか物入れについては別途存在するかもしれないけれど。

それぞれの部屋の窓の位置や窓の数、更に光の入り具合が違うのは、あの廊下にドアが並んでいる絵からの印象とは違って、入り口の方向などが部屋によって違うということなのだと思う。部屋の形状自体も微妙に異なるのかも。
それでも細かく考えるとすごく悩む。たとえば陽だまり邸の中央階段は踊り場から左右に分かれるけれど、夜中イベントから考えるとアンジェの部屋とレインの部屋は同じ方向にある可能性が高そうだけれど、窓の位置や光の差し具合からは反対方向かなとも思えて。
とりあえずニクスの部屋は角部屋じゃないかな(窓の形状的に)との見当だけはつくんだけれど。(C)

さてアンジェの部屋と、ニクス以外のオーブハンター達の部屋との離れ具合ですが、レインが襲う云々の話を冗談とはいえしていたニクスですから、普通に考えたら続き部屋はどうかと思うよね。しかも扉を開けて、たとえ端っこでもベッドが見えるような部屋なら、なおさらです。それこそ危機管理能力が問われまするぞ。なんで、踊り場から別方向案に一票かな。だけど主ニクスだけは、どうも怪しげ。エレボスとしては監視目的もあるし。ただ逆に夜中の自分の七転八倒ぶりが聞かれたりしたらまずいな。かなり防音してる? ピアノ室でもあるわけだし、ここは100dbまでは大丈夫な防音材使っているということにしておこう。あれ、今頃気づいたけど、すこぶる耳のよろしいはずなジェイドはニクスの変化は感知できなかったのかしらん??

陽だまり邸については、台所は階下というかサルーンとか食堂と同じフロアだと思うので、夜にレインの部屋の明かりに気がつくためには前を通るとまではいかなくても、レインの部屋が見える場所がアンジェの部屋と台所の間にあるわけで。
あ、でも、階段の終点から続く廊下は吹き抜けの回廊につながっていて、要するに階段の両方の終点をつなぐ廊下も二階にはあるのかもね。
ニクスの部屋で弾くピアノの音も漏れていたので、全体に防音は不完全な物でしょう。ジェイドについては、ニクスの発作については触れてはいけないと警告あるいは懇願される事件がアンジェの知らない場面で、ジェイドがやってきたごく初期にあったのかもしれません。
あるいは、正体発覚前は気がついていても「なぜわかったか」が説明できないのでジェイド自身が知らない振りするしかなく、発覚後はニクスの方からすぐにジェイドに何らかの申し出があったのでは。
…つーか「各人のプライベートについてというか私室で起こっていることについては一切不干渉のこと」、なんてジェイドの正体発覚時にアンジェ以外のメンバーの間で確認されていたりする光景が目に浮かんだんですれけど。それ以外にもアンジェ抜きのメンバー間で日常生活のルールについての取り決めというか話し合 いが結構なされていたのかもしれません。(C)

そうね、ピアノ盗み聞きエピソード、確かにあったわ。あの時はアンジェも耳がいいのか?と思った記憶が。(だって盗み聞くってヘンだよねえ、警戒心?)(S)

しかし陽だまり邸の間取りというか構造が把握できたとしても、「聖都」という超難問は残る。(C)

<四枚の翼>

アンジェの世界観からしたらオーブハンターは9人揃えそうなところを、あえて4人にしぼったのは、やはり予算の問題ですか?(現実的) 採用サクリアは、炎・水・緑・鋼ってことになっています。つまり、レインとニクス、ジェイドとヒュウガがそれぞれ対になってるのね。レインとニクスはかなりボケツッコミ、いやいや丁々発止なやりとりをしていたけど、後の二人のからみはそれほどありませんでしたね。人間じゃないジェイドが緑で、純然たる人間のヒュウガが鋼というのがすごく示唆に富んでいるだけに惜しい。ヒュウガが、ジェイドの正体を知ってから、急激に己を見つめ直して変化するエピソードがあったら面白かったかもね。(でもそれだと肝心のアンジェがどっかいっちゃうからなあ…)(S)

そして4枚の翼、なのは、ええっと…思いつくのは
・攻略人数的な問題として
・続編へのつなぎとして
あかん、どっちも物語的な事情じゃなくてゲーム開発的な事情だ。
ただ、あと5人集めるとなると、オーブハンターの活動が二の次になってしまうような気だけはする。
アンジェもいろんな意味で忙しくなりすぎるし。
ジェイドが緑でヒュウガが鋼というのはネオアン世界の深さのすごくいい例だと思う。
確かに二人のからみはレインとニクスに比べたら少ないけれど、ヒュウガ自身がジェイドのことを自分とは真逆の気性だと評していて、実際互いに一目置き合っている感じなのがとてもいい。そんで、冷たく見えて内心は熱いヒュウガに、全方位にあたたかいけれどなんというか血が通わない悲しみを背負ったジェイドって いうことで、見事な対比っぷりではありませんか。
アンジェリークの世界では対立概念を背負うキャラクターが本当に対立していたけれど、ゲームの容量的にキャラクターを深く描くことができるようになったネオアンでは、対比はあっても対立させる必要は無くなったということでしょう。(C)

<陽だまりエンドとは>

しかし陽だまり邸エンドってなんか不思議だわ。ご縁発展途上の相手とご縁進行停止の相手が混じっている。それとも最後の戦いが終わった時点でそういうのは一度リセットされているんでしょうか?(C)

陽だまり邸エンドはリセット、って考えていいんじゃない? 「戦う」という要素が抜け落ちたそれぞれの素の部分がばしばし出てきますから、その辺を見極めたいもの。恋の相手は慌てず騒がず、じっくり選択していけばいいと思いますね。特に注目は、エレボスから解放されたニクス氏。男の魅力には「危険なかほり」もある程度は必要ですから、あまりに好々爺なニクスになっちゃってもいけません。
思うに、陽だまり邸エンドで一番黙ってないのは実際、ハンナとサリーじゃないですか? 毎日乗込んでいっては(半分住みついてる?)合コン三昧してそう。ジェイドは例の如く手作りスイーツ品評会とかで上手くのってけそうだけども、ヒュウガは荷物まとめて裏木戸から旅に出ちゃうかもね。(S)

エレボスが抜けたニクスがどの程度変化しているかについてはたいへん興味深いです。でもあのちょっとした毒は抜けてほしくないですな。
ハンナとサリーですが、根は良家のお嬢様なので、はじめのうちこそ浮かれまくって陽だまり邸に突撃もするでしょうけれど、数回でお腹いっぱいになってしまうのではないかと思います。気が済むというか。
陽だまりエンドとノーマルエンドを分けるものは幸福度ですが、幸福度が高いイコールタナトスをたくさん倒しているまたは依頼をたくさんこなしているあるいはイベントをたくさん消化しているということですね。
つまりご褒美度から陽だまりエンド>ノーマルエンドとなるのでしょう。
でも実際考えたら、積み残しの案件がたくさんある状態こそ、陽だまり邸に残留して世界のために働くべきなのではないでしょうか。で、全部終わってからそれぞれの本来の生活に戻ると。
積み残しがあったら、タナトスの残党を狩る、とかの浄化能力者ならではの働きが要請される場面が多いと思うのです。エレボス消滅とともにタナトスも全部消えるのだと考えたらどちらでも同じかもしれないけれど。実際どうなんでしょう、そのあたり。
な んでこんな事を考えるかというと、陽だまりエンド後皆が一体どんな活動をしているのか今ひとつイメージが沸かないのですよ。いや、色々考えられはするのだ けれど、ノーマルエンドではできない事って何かしらと言うことで。まあ、一つ屋根の下に住むことそれ自体、なんでしょうけれど。(C)

孤児だったアンジェは、やはりいくら女王といえども聖地に一人ぼっち(まあ、エルヴィンはいるのですが)なのがネックで、陽だまり邸に帰るという選択肢を選ぶ気がします。いつのまにか、オーブハンターの面々は家族という認識なんだと思いますね。(S)

一つ屋根の下だけれども、圧迫感がなく、緩やかな共感と連帯感でつながる感じをキープするために、メルローズの寮より広そうな陽だまり邸が必要なのかもしれない――と考えると、オーブハンターの活動のためにあのお屋敷を買ってしまったニクスの慧眼はまさに畏るべしといえましょう。まあ、社会的信用のための目に見える財力の象徴としての豪邸というのがメインの理由だろうけれど。(C)

ゆるい幸福感に満ちている印象すら受ける「陽だまり邸エンド」が実際はなかなか過酷なものであるのは確かなようです。落ち着いて暮らせない上、い ろんな方向性が定まらなすぎて。ただ人の噂も75日、数ヶ月もすれば静かに生活できるようになるのでしょうか。でも世界のために一体どんな活動をどういう 風にするつもりなのか、むずかしいよね。
とりあえず教団の行事のほとんどにゲストになる。あとはいろんなチャリティー活動の核として。…ううむ、考えつかない。(C)

アルカディアの人々は、現代人ほどどん欲ではないでしょうが、それでも長い間タナトスの脅威にさらされて荒廃した街や村の復興のために、様々なアイデアを出していくことでしょう。その宣伝活動に陽だまり邸メンバー達が一役も何役も買わされるのも、致し方ないこと。かつてヨン様のCM効果で、ビデオカメラや化粧品や菓子が軒並みバカ売れしたように、スターはつらいよ、ノーブリスオブリージュなのです。
まず財団では、アーティファクト製品全般の広告大使としてレイン博士にお得意のオリジナルCMソングも歌わせつつ、全土をどさ回りさせます。ニクスはそうねえ、様々な募金活動の呼びかけとかさせられそう。ジェイドは野菜ソムリエとして活躍。野菜スイーツも一気にメジャーとなります。孤高の騎士ヒュウガは、もちろん最初は断固そんなチャラついたお仕事は断わるでしょうが、アンジェにお願いされたら、これはもう降参するしかない。ブライダル会社のポスターで、アンジェとのツーショットで若干引きつった笑みを披露していたりします。(S)

オーブハンター達はたいへん華のあるメンツですから、やはりいろいろな活動の象徴的な立場に置くのがいいでしょうね。
ヒュウガ(とアンジェ)をブライダル業界に協力させたあたりなど、まずは人口増加で社会発展の基盤作り、という方針が垣間見えるような気がして興味深いです。ふふふ。
陽だまりエンド後の彼らの活動については、結局エンディング後のアルカディアに必要なものは何か、というところから考えなくてはいけないかもしれません。。
まずジンクスによる物理的損傷の修復は財団が中心となるだろうけれど、ウォードンやリースのように中心部が大きく破壊された場合、行政主導で都市計画から見直すよいチャンスかも。同様のことは周辺の農村部等でも言えるだろうから、仮復旧と都市計画のコンボ、となると行政部分の関与割合が大きいよね。
でもアルカディアの政治形態はゲーム中ではあまり言及されていない。その辺を逆手にとって、ある意味正しく「パブリックサーバント」なのだと考えるのもいいかもね。
つまり日常生活面の技術的なバックボーンが財団で精神的なバックボーンが教団、行政は実働部隊という感じ?
だからレイン博士は気分転換を兼ねて定期的にチャリティー活動の場に出る以外は研究室に缶詰、ニクスはその経験を生かして行政と財団と教団の橋渡し役を期待 したい。ジェイドはあらゆる活動の先頭に立つパフォーマー、復旧作業の現場で資材担いでほほえむだけでアルカディア復興のアイコンとなるのではないでしょ うか。ヒュウガはレインと対になる形で教団側の諸活動の宣伝塔となるのが一番無難かな。その場合ディオンやルネのサポートは必須だろうけれど。
そしてやっぱりこのエンディングのあとの一番のスターはアンジェだから、教団がらみ五割財団がらみ四割その他一割ぐらいの比率で宣伝活動にいそしむのでしょう。やっぱり復学している余裕はなさそうですな。(C)

考えれば考えるほど陽だまりエンドというのが単なるモラトリアムだというのが浮き彫りになる気がする。
だから、何かをなすための選択ではなくて、「とりあえずおうちに帰ってゆっくり考えましょう」というペンディングなエンディングなのね。つまり陽だまりエンド後半年ぐらいでそれぞれのノーマルエンドに向かう感じ?
だとしたら宣伝活動も辞退して、ゆっくり骨休めしつつ今後の進路を検討させてあげたいですね。功労者達なのだし。(C)

<セレスティザムの青少年>

騎士団は200人ぐらいいて、うち浄化能力者が1割ぐらい、だったよね?
この人数規模は現在の実働部隊のみなのか、後方支援組(教育機関含め)を含むのか、どっち?
それによって同期入団の人数が変わると思うので。だいたい10から30人ぐらいまでかな。(まあ、アルカディアの人口規模とかよくわからないからね。)
しかし能力者は本当に稀少なのね。ということはもしかして「教団に引き取られた浄化能力のある子ども」(まだ騎士団員でも騎士見習いですらない状態)って、数人しかいないのかなあ。あとはそれなりの年齢で騎士見習いになる試験を受けて入団する感じかな。(C)

銀樹騎士団は過酷な任務でもあるので、交代要員も考えて最低200人くらいの現役はいて欲しいと思います。銀樹騎士にスカウトされる少年は、ヒュウガのような期待大な子からそうかも?なレベルの子まで、ピンキリなのではないですかね。潜在能力を引出すテクニックが、長い歴史を持つ教団であっても今ひとつはっきりしたものが確立されていない気がします。すなわち候補者が数十人いても、どんどんふるいにかけられて脱落者が大勢出てしまう。
バレーの現場でもよくあったけど、潜在能力大いにあり!と踏んだ人に限って、過酷な練習にめげて(能力なしと認定されたら、練習すらまともにはできなかったりする…)さようなら〜となってしまいがち。銀樹騎士見習いの幼き少年達が修行半ばで逃亡したとしてもいかんともしがたい。っていうか、かのルネなら、裏でこっそり逃がす算段くらいやっているかもね。(S)

なるほどなるほど、ちょっとでも見込みがありそうならとりあえず教団で囲い込む、と。
潜在能力があっても逃げ出す、というのはよくわかる。「基礎的才能のある」分野と、「その方向での努力ができる」分野が合致すればいいのだけれど、そうでないことが大半だものね。だから、前者だけを基準に人を集めるとかえって効率が悪いかもしれない。そういう意味で、ちょっとだけの見込みだけどやる気のあ る子ども(イコール後者重視)までカバーするのは必要かも。
長年子どもと接しているとしみじみ思うけれど、才能っていうのはとっかかりでしかなくて、最終的にはどれだけそのあとに積み上げられるか。好きなこと限定でもいいから、「努力を苦にしないという才能」を持った者が一番遠く まで行ける。そう思うと、ヒュウガが聖騎士まで上り詰めたのは、まさしく両方の才能を同じ分野に持っていたからなんだな。
そして聖都の子ども達について考える。騎士団に引き取られた子のほかに教団関係者の家族もいるのかな?別に聖職者に独身を要求しているフシはないし。する と聖都の学校(のようなもの)は普通科と騎士科がある感じなのだろうか。はて。あるいは聖都の子どもはとりあえず全員騎士を目指させてみるとか?でも、女の子もいるだろうし、やっぱり2コース制のほうが面白いよね。まあ実際は、女の子は学齢になるとアンジェのように他の都市にある寄宿制の学校に入れられるんだろうけれど。(C)

「努力を苦にしない才能」は確かに大事。それともうひとつ思うことは「自分の才能がどの程度のものなのかを計れる才能」も結構ポイントになります。ただ、この才能は周りに有能な指導者がいるとカバーはできるんよね。その条件でいうと、今度は「性格の素直さ」が才能を磨くキーとして急浮上するのですよ。(S)

聖都の学校には、聖歌隊を踏まえて音楽科(しかも声楽オンリーで)があったらいいなあと妄想。そういえば先輩から、中学生の時、鬼先生に音楽室に呼び出され、他ののど自慢なメンバーと共に無理矢理合唱団を組織させられたという話を聞いたことがありました。最初は選りすぐられた喜びがあったものの、学外での合唱コンクールに向けての狂気なまでの猛特訓が続き、かといって逃亡も許されず泣きの日々を送ってたらしい。セレスティザム学院でも、音楽科では騎士科に劣らず精神が鍛えられるという評判がたっているのです。
銀樹騎士も個々の能力のプラスαで、合唱団の如く連係ができないと一流になれないでしょうね。ヒュウガは聖騎士に推されるくらいだから、一匹狼に見えて実は連係は得意なんだよね。なんだかんだと陽だまり邸で溶け込んじゃってたし。むしろそこが不得意なのは天才科学者レイン博士っぽいな。(S)

音楽と宗教は分かちがたく結びついているから確かに音楽科もありかもね。すると騎士科と音楽科はわりと将来が保証されているから、普通科との間にはそれなりの溝がありそうだ。あ、神学科(エリート聖職者を目指すコース)も忘れてはいけないわ。……セレスティザム学院ネタは結構遊べる。
教団は案外閉じた世界ではなくて、騎士団という社会活動団体もあるし、けっこうあちこちに働きかけている感じだね。カルディナ大学ともそれなりにつながりがあ りそうだし。実際問題としては聖都で教育施設があるとしても、たぶんごく小さな子ども向けのもので、少なくとも15歳ぐらいになると進路に応じて外の学校に行くのだろうな。聖職者を目指す者を除いて。
と、アルカディア世界の教育体制とか教育水準とか就学率とか考えたら止まらないよ。学歴社会ではなさそうだけれど、新聞の普及とかから見るに、識字率は高そうだし、教育水準は低くない。
ゲーム中、カルディナ大学について「志あるものならば老若男女を問わず門戸を開いている」というような説明があったのに感心した記憶があるから、あらゆる層の向学心にきちんと応えられる社会なのだろう。そのあたり、さすが理想郷崩れの貫禄ですな。(C)

ルネにしたら、自分は正体も明かせず、閉じ切った世界で生きていかなきゃならないのに、年頃になった若者達が次々外の学校に飛び出していくのはたまらない気持だったでしょうね…本当にグレないのが不思議なくらいだわ。
さーて聖都から外部の学校に入学した純粋培養なお子たちですが、当初は相当なショックを受けるでしょうね。それとも受け入れ側では特殊な聖都出身者用学級とか用意してますかねえ。まさに未知との遭遇、セレスティザム学院ではタブーであったろう異文化が目の前を行ったり来たり。しかしそうなると、逆に聖都にその文化が流入していく可能性もあるよね。教団はその辺どの程度コントロールしてるのかしらん。これは少々難問です。
銀樹騎士団も全世界を回ってるのだから、聖都での常識が根底からくつがえってしまうことも多々あるでしょう。ヒュウガは、舞や書などをたしなむ文化人でもあるので、異文化との遭遇は時間の許す限り積極的に体験&吸収していたかもね。
ディオンはヒュウガから預かった荷物の中に名前のわからない代物が多すぎて、管理に難儀してたかも?(S)

聖都っ子の外部修行、なかなか面白い。成人前に一度コミュニティから出る通過儀礼のような側面があったりしてね。聖職に就かない場合は、聖都(教団)の文化を継承する必要は無いわけだし。
ルネの生育歴については色々考えてしまうよね。何歳ぐらいから教団長として仕事をしているのだろうとか。
騎士団には小さいのに親元を離れて聖地に来ている子どもが他にもいるので、彼の存在も不自然ではなかったのだろうと思うし、だとしたらある程度の年齢までは騎士団の子ども達と共通の教育を受けて、とも思えるけれど、やっぱり1日も早く現場に出るために教団長としての教育を個人指導でみっちり受けていた可能性の方が高いかな。
するとヒュウガに指導を受けていたのは一体どの年齢で?これもマンツーマン?こういう、さらっと説明されている事って具体的に考えると難しいことが多いなあ。
そんでヒュウガはたぶん聖都に来たばかりの時に、異邦人としてのアイデンティティを大切にするようにと言う忠告というか指導というかを受けていたのではないかな。生け花も書道も、聖都に来てから自ら積極的に習わなくては現在の水準には至らないと思うから。聖都にはサキア出身者のコミュニティがあって、(県人会っぽい感じで)そこで色々学んだのかも。
そしてディオンの実家には中まできちんと整理された茶箱や長持サイズの大箱が託されていて、ディオン実家にはあまり負担がかかっていないと思いまする。
「あ、この箱、濡れない場所に置けばいいんだね。蔵の中がいい?納屋で十分?」豪農らしいから、場所はたっぷりあるだろうから、中身が何かは家人はきっと気にしないよ。
陽だまり邸に行くときも、「2番の箱と5番の箱を移動させたいのだが」って感じで回収して運び込んだのではないでしょうかね。(C)

よく考えてみたら、聖都の核になる文化は、ルネ以下ごくごく一部の人間、いわゆる聖人レベルに達した人間にしか継承できないのかもしれないよね。秘術とか色々ありそう。銀の大樹と話せるのだってそのたぐいだものね。そういえば武術なんかだと一子相伝の術とかで一人にしか伝承しないものとかありますなあ。
だから聖都ではそのカモフラージュの意味もあって、結構な雑多文化が受け入れられているのかもしれません。なるほどそれならヒュウガも、サキア文化に卓越した先人に触れられるチャンスがあったかな。ってことは我らがディオン君も、多少なりともの知識が頭の片隅にインプットされてますかね。実家に里帰りするたび、ディオンは蔵の中にあるヒュウガの宝箱(?)を開けては矯めつ眇めつ、ニヤツいている姿が想像できるではありせんか。ひょっとしたらヒュウガが騎士に復帰した頃には、ディオンもいっぱしのサキア文化通に成長をとげてたりして。(人間忙しい時ほど色々と手を出したくなる性だしねえ)(S)

<宗教団体としての教団>

さて、宗教団体としてのセレスティザム教団について考えています。「教団」で通じるぐらいだから、アルカディアには他には大きな宗教団体はないのでしょ う。それぞれの土地に固有の土着のアニミズム的信仰はあるとしても。(スミレの祭程度の。)土着信仰が残っているのは、教団がなにがなんでも改宗させよう としたりしていない、穏やかな布教方針を持っているからでしょうか。
アンジェが初めて聖都に行ったとき、ナバルから来た巡礼者達が聖都で 祈るのは「女王誕生」と「世界平和」でした。考えてみればすごいことです。現世利益じゃないんだよ!すごく苦労して念願かなって聖都巡礼、という運びだろうに。あくまで世界の平和のために、銀樹騎士団などの活動を行っている教団とその熱心な信者達の一つの矜恃が感じられませんか?
もちろんここでの世界の平和は、タナトスの出現しない世の中、という意味でしょうから、一番切実な現世利益だという見方もできますけれど。
でも現世利益をことさらうたわず、強引な布教もしない、という教団のあり方は、かつて本当に女王がいて理想郷であった頃の記憶がたとえばアーティファクトと いう形で残っているという、このアルカディアにおいて、教団の教義が誰かの脳内の絵空事ではないと民が感じることができるゆえでしょう。
そう考えると、教団は宗教団体と言うよりは一つの社会運動ではないかという気がするのでした。
教団について考えるときもう一つたいへん気になるのがアルカディアの冠婚葬祭です。結婚式はゲーム中にちらりと出てきましたし、墓地も出てくるのですが、冠婚葬祭のあり方については妄想するよりありません。でも気になる。(C)

<アルカディアの暑い日>

なんだかとても気候の良さそうなアルカディアですが、暑さはどうなのでしょう。オーブハンターの依頼で寒いところにも暑いところにも行っているよね。
万年雪の聖都はとりあえずずっと寒いのでしょうね。全体に寒そうな場所が多いイメージ。
そして南のリゾート地コズ(たぶんこんな扱いだと思う)も暑いっていうほどではない気がする。植生的に地中海気候かな、という感じ。とりあえず、龍族の衣装が長袖でない程度に気温は高いと考えていいのでしょう。
そしてたとえ気温が高くても湿度は低い気がします。
あ、それでも薄霧の森なんかはそれなりの湿度だろうし、静寂の湿原も雨が多そうだ。オラージュも雷雨が多くて、けっこう南の方だからスコールのような降り方なのかな。かなり内陸なのでちょっと違う気もするけれど。(C)

そして陽だまり邸の皆は暑い日や暑い場所にはどう対応するのでしょうか。
ジェイドは全天候対応だと思うのですが、暑すぎて熱暴走とかないのかな−。
「実はあまりアツイと機能が低下する場合があるんだ」
「え、ほんとうですか!たいへん、なにか対策を考えておきましょう」
「…ジャスパードールの機能が低下するのは1000度を超えたあたりからだけどな」
レインはジャケットさえ脱げばもともと薄着だな。寒がりではないのは確かだけれど、暑がりという気もしない。
気温が高くても低くても、傍目から「アレで大丈夫なのか?」と思われてしまうような服装をあえて選択してしまう傾向があったりして。それも本人は無意識だけど、ニクスに指摘されてしまうのよ。
ヒュウガは意外にも南の海が好きだと言っていたし、暑ければ潔く脱ぐと思う。
まあアニメ版は脱ぎすぎだったけどね。
そして、薄着のニクスは想像しにくいなあ。
たしかアニメ後半ではジャケット無しでしかも胸元はだけたりしていた気がする。あとゲームの地上恋愛エンディングもだ。でも、そんなときの彼の衣服着用枚数を決定する因子は決して気温ではないよね。
「暑い日のニクスさんは、着込んでいるはずなのに妙に涼しげ」、というのがやっぱり似合うと思うのですよ。(C)

ジェイドは耐熱はもちろんのこと、避雷対策もちゃんとできていたのでしょうね。だってデート場所の選択肢の中に『雷鳴の峠』ってしっかり入ってましたもん。
そして水もしたたるニクス氏ですが、あまり汗をかかないイメージは確かにありますね。エレボスの影響下で熱エネルギーはすぐ闇エネルギーに変換できる構造になっているのかも。そういえば発作を起こしたニクスをアンジェが助けるエピソードがありましたが、その時のニクスの体温がどんな風だったのか言及されていたら少しはとっかかりがあったかもしれません。普段のアンジェへの過剰とも見える接近度からするとかなりな熱さ好き=熱耐性が強いのではないでしょうかねえ。陽だまり邸もきっと冷房なしで、台所で煮炊きなんぞしたらずいぶんダイエットできそうな気が致します…そんで暑い日のヒュウガは手桶で水浴びしてる図がしっかと目に浮かびますぞ。(S)

そうそう、雷鳴の峠とかオラージュとか、ジェイドは本当に大丈夫なのかと心配したものだわ。
そしてニクスの体温ですが、あの場面でそれに関して全 く言及されていないのですから、発作を起こしている人間として妥当な線、と言うところでしょう。つまり、氷のように冷たかったり火のように熱かったりはし ないのは確か。かといって「良かった、熱はないみたい」とも言われていないから、通常人の平熱よりやや高めの感じかしらね。
そして存在すること自体にエネルギーを大量に必要としそうなエレボスに至っては、大気中の熱エネルギーですら取り込み消費するのかもしれません。なので暑さはむしろ歓迎という方向で。
陽だまり邸のみならず、そもそも冷房アーティファクト自体あまり普及していない感じはします。やはりアルカディアは、酷寒の地はあるかもしれないけれど猛暑には滅多なことでは遭遇しないのでしょうね。
寒さに関しても、あの万年雪の聖都さえもたいへん厳しい寒さではない感じを受けます。銀花の苑には沐浴場まであるわけだし。寒垢離のノリなのかもしれないけれど、特に厳しい修行の一環としてあるような感じじゃないよね、一番人の集まる広場に設置されている以上は。
やはりタナトスがなければ理想郷、ということは、その基本たる気候と自然に恵まれているということなのでしょうね、アルカディア全体が。(C)

陽だまり邸の室温のヒントとして食生活がありますね。アンジェの作るデザートメニューにはバニラアイスが入ってましたから、たぶん暑い日もあると思われ。
夕食会メニューを見渡すと、冷製料理がそれほどないので、今流行りの猛暑日というものはないのでしょう。ヒュウガが素麺でも茹でていたり、冷や奴を作って(もちろん豆腐作りからやりますぜ!)たりしたら、これは異常事態というわけです。ふと気になるのはヒュウガの作るちらし寿司の具ですな。今夏は海の温度も上昇していて、秋の味覚のさんまがなかなか日本列島に近づいてくれないそうですが、アルカディアの漁場にはどんな魚がいるのかな? ニクスが「舌ビラメのムニエル」を出してましたから、そこそこ温暖なんでしょうかねえ。
まあ、そもそもアルカディアの人々の食生活が我々と同じ物差しかどうかは未知なので何とも言えません。とりあえず夕食会のメニューはちょっと想像を絶するハイレベル。思わず唾ごっくんでしたよ。もしも無条件でアルカディアに連れて行ってくれるというのなら、答は当然「イエス」です。(S)

<アルカディア食文化>

夕食会にはニクスが大陸中から取り寄せた高級食材が使われている設定でしたっけ。
夕食会でそれぞれの作る料理と材料は、その出身地とリンクしているようでしたね。
現実世界で考えるとレインはアメリカ料理、ニクスはフランス料理、ジェイドはイタリア料理、ヒュウガは日本料理と言っても良いかと思いますが、アルカディア限定で考えるとどうでしょう。一つ一つ考えていきましょう。人これをこじつけと呼ぶ。
レインのレパートリーが実は一番統一性がない感じがいたします。ですが。ジャンバラヤのスパイシーさが元々貿易港で栄えたという面を、シーザーサラダのヘルシーさが都会的な面を、ポークビーンズの素朴さが歴史ある町を、ローストビーフの豪華さが商業的繁栄をそれぞれ表しているとすれば、とってもファリアンなメニューに。
ニクスの出身地は公開されていません。舌平目のムニエル・ビーフ赤ワイン煮込み・エスカルゴクリーム煮・小ガモのコンフィーと、まずその主材料が実にバラエティに富んでいます。これは大陸内流通の要でこそ発達しうる料理だと思われます。ということは、ニクスはウォードン風の料理を作っていることになるのかも。
ジェイドのメニューは野菜がたっぷりで煮込む系統です。煮汁に溶け出した栄養素を余さず摂取する、という感じがしますね。生野菜でないあたりに、同じ野菜の産地でも、ほうれん草のムースでおなじみのサンテーヌとは違う、コズの農業事情が見えてきます。葉菜は少なく、我々の感覚で思うところの夏野菜である果菜がメインというか。
そしてヒュウガは東方風。難関はちらし寿司ですね、やはり。ウナギも市販の蒲焼きなどありませんから、なかなか調理もたいへんだと思われます。天ぷらも魚介類ですし、これらの料理は、聖都時代は仲間に披露する のも難しかったのではないでしょうか。それとも聖都は流通の隠れた穴場で、お供え物という名目で各地の特産品がよい鮮度で集まってくるのかもしれません。
それにしても、ニクス以外のレパートリーにご飯ものが入っているのが気になります。
アルカディアの主食は小麦だと思っていましたが(実際イベント『焔と影』あたりからそういう印象を受ける)主食としてのコメの普及率も侮りがたいものがあるようです。(C)

聖都に集まるお供え物=特産品というのはすごくありそうだけども、ただ聖都の場所がかなり端っこですからね。鮮度を保ったまま持込むのは至難の業なんじゃないかしらん。それともルネが、鮮度を復活させる秘術でも会得しているのか?
一度ルネを陽だまり邸の夕食会に招いてみて、メニューに驚くかどうか検証してみたいわね。意外に「生魚は初めてだよ!」なんて言うかも。 
ニクスの食材調達力も聖都に匹敵、いやそれ以上かもしれません。ニクスは花を次々枯らしてしまう悩みをもっていたのだから、陽だまり邸に届けられた野菜類もすぐに鮮度が落ちてしまう気がしますが、どうだったのかしらね。ジェイドが煮込み系にしてたのは実は彼の基準では、生では食べられないという判断の元に作っていたからというのは考え過ぎ?
そしてアルカディアの主食はやはり小麦だと思いますよ。夕食会のメニューは、普段口にできないものってことで珍重品の米ものがある、つまりはサプライズ・メニューと考えた方がいい気がします。(S)

なるほど、特別な珍しい料理を象徴するコメだと。
小麦と言えば、麺もないね。まあ、夕食って感じではないか…。
いくら寒い場所 に向けてでも、生魚はやはり無理でしょうか。聖都は端っこだし、海のイメージはないけれど、でも地図を見ると別に海からすごく遠いわけではない。といっても、高い山の上だからやっぱり海産物は干物中心なのかしら。輝晶の源泉から流れた水が北の海に注いでいるので、そのあたりに小さな漁港があって、 そこと聖都とを結ぶ鯖街道的な道があるのではと勝手に妄想しておきます。
そう、アルカディアで海というと東部と南部だけれど、北にも西にも海はあるんだものね。全然港町がないだけで。
それより陽だまり邸の野菜の鮮度が落ちやすいというのは目から鱗でした。確かに、花を枯らす人は野菜もしなびらせてしまうはず。葉菜と花菜(ブロッコリーとか)は特に危ないわね。
ジェイドは野菜を生で食べる方法だけでもたくさんあるのだと語っていた割には自分では野菜を生食する料理じゃなかったのも、たしかに彼の基準に満たなかったのだと納得できます。
いやあ、食材だけを切り口に考えても、実にいろいろなことが見えてくるものですね。(C)

そうね、輝晶の源泉で獲れたものならば距離的に聖都まで鮮度を保ったまま持ち込むのはぎりぎりいけそうですね。その場所では確か銀樹騎士アーサーの能天気な恋人ノラがプレゼントにできるものを探していたような気がしますが、いっそのこと川蟹でも獲って、その美味なる蟹味噌を料理したものをこっそり届けるというのはいかがなものでしょうか。騎士団ではたちまち評判の酒の肴になるやもしれませんぞ。 (S)

川魚は生食に向かないのがちょっとネックだけれど、新鮮さではそのあたりに落ち着きそう。
あとは食品加工技術と冷蔵アーティファクトの普及の兼ね合い。
案外、冷蔵アーティファクトはその高価さ故に、教団信者の間では宗教的情熱を誇示するアイテムとなっているのかも。すなわち、冷蔵アーティファクトを駆使して鮮度を保った魚介類を聖都まで届けるということが、信仰心の高さの例証となると。それなら聖都で生ちらしも可能です。たぶん。(C)

野菜や主食類の生産についてはなんとなくイメージができるのですが、いわゆる商品作物はどうなんでしょう。お茶はとりあえず栽培されていそうです。 コーヒーとかカカオは一体どこで採れるのか?スパイス類も気になる。アルカディアの気候と合っていないような気がするものはサキア産なのかな?
抹茶白玉の売り子のお姉さんが「キリセ産の抹茶」と言っていたから、キリセには茶畑もあるようですな。
農業マップについてはわからない要素がまだまだたくさん。まあ、だからこそ楽しいんだけれど。
ちらりと出てきたケシの栽培も興味深いところです。
陽だまり邸の広大な庭にはきっと薬草園があって、そのはずれには毒草を集めたコーナーがあり、そこにケシの花も咲いているのかも。いや、いっそケシやジギタリスとかトリカブトとか、「毒草と知らなければ美しい花」を集めたコーナーのほうがより陽だまり邸らしいかしら。
そういえばネオアンの攻略対象には喫煙者がいませんが、タバコの産地っていうか、そもそもアルカディアには煙草はあるのだろうか。ううむ。(C)

今の時代は喫煙者=敵くらいな厳しい時代になってしまいました。ベルナール兄さんなどは、タバコを片手に眉間にしわを寄せながら原稿文を練っているシーンがあったりしたらめちゃくちゃ胸キュンな気がするのだけど。レインやエレン君なんかも、成人後だったら研究に煮詰まったりした時に一服という姿も絵になる気がします。
レイン「見つかったらアンジェに怒られるから内緒にしててくれよ、エレン」
エレンフリート「僕なら彼女の前で堂々と吸いますけどね」
あくまでゲーム上だから、即ちにおいがこっちに来ないからこんなこと推奨できるのですがね、はは。(S)

依頼『大事な苗』で、モンタントの花屋さんの出す問題がいきなり「コレは何の花かな? 選択肢1 タバコ 選択肢2 ケシ」なんて出されたらアルカディアちとやばいかも〜、ですな。(S)

レインとエレンフリート喫煙者設定は新鮮だ。紫煙くゆらす姿が予想外に様になるのが新発見。ぼんやりと紫煙の行く先を目で追う風情で考え中のレイ ン、神経質そうに、火をつけて少し吸っては消してしまう、消費量だけ見ていればヘビースモーカーだけど実質喫煙量はその1/20ぐらいのエレンフリー ト、っていうあたりまで幻視した。(C)

<銀樹騎士たちの食生活>

銀樹騎士団といえば、各地に派遣される部隊の携帯保存食、いわゆるミリメシというのにも興味が湧きますね。聖都ではアルカディア中から持ち込まれる食材を、過去からの膨大な知識に照らして長期保存できるよう加工する工場めいたものがあるのじゃないでしょうか。ウォードンでは時々そのレトルト食品がフリマで売られてたりして、カルディナ大学生に大人気なのです。
もちろんエレボスを倒すためにオーブハンターたちが星の舟に乗り込んだ時も、銀樹印ミリメシを大量に積んでいったはず!(S)

ミリメシか−、それは考えていなかったな。野営時にはそんなのもあった方が良いかもね、たしかに。
任務の大半は向こうから呼ばれて、だと思うので、そのときは呼んだ側(たいていは村長など、集落のリーダーが呼んだという扱いになると思う)で食事の面倒をみるのが暗黙のルールではないかしら。
移動中、街道沿いには騎士団とタイアップしている食事処がいくつもあるのかもしれません。
もちろん本部とファリアンの支所には食堂もあるだろうし。
なんか今、「騎士見習い達の調理実習」という妄想が湧き上がって困っているのですけど…
そしてレトルトという発想はなかった。『なぜか古来から伝わっている』豆の缶詰がメインだとばかり。メインではなくても、絶対あると思う。(C)

私の勝手なイメージでは、銀樹騎士団は人数も限られているし、かなり厳しい所=衣食住ままならない所ほど救済に行く確率が高いような気がするのよね。ほら、『タナトスの噂』シリーズで、クウリール村長さんがオーブハンターがタナトスに敗れてしまった時には銀樹騎士団に頼むって言ってましたから。強いタナトスがいて被害が甚大と予想されて初めて派遣される。従って要ミリメシなのよ。(S) 

たしかに元々タナトスは人里離れたところに出やすかったからこそ銀樹騎士は野営慣れしている、故のミリメシなのね。
聖都は公表していないだけで高度なアーティファクトも実は色々ありそうなので、ミリメシ製造工場とまではいかなくても、規模の大きい保存食作りが行われている可能性は高そうです。地理的に流通上不利であることを認識しているだろうし、もともと研究熱心でストイックな人間が多く、しかも古代の遺産たるアーティファクトを保持しているとすれば、工場とは行かなくても工房ぐらいの規模で展開されていてもおかしくありません。あるいはクッキーなど(銀樹サブレとかね)を作って巡礼者にお土産と して売りさばいている傍ら、似た材料と工程で携帯食料を作っている可能性も。(C)

<アルカディアの観光政策>

アルカディアの観光スポット、真っ先に浮かんだのは、コズの龍族の暮らし体験ツアーですかね。アンジェは長老はじめ熱烈歓迎されていたけど、どうも観光客がなだれ込むほどオープンな村ではない気はしました。ツアーを組むのは意外にハードル高いかもしれません。あの御陽気な長老なら、いっそのこと近場に観光用の体験村なんか設営しちゃったりするかも、マサイ族の村のように。キャッチフレーズは『コズのひまわり畑で笑顔になろう!』(S)

攻略本によるとコズは「都市」としての扱いになっています。つーことは、リゾートシティ・コズの片隅に龍族のコミュニティがあるという感じかな、と把握しているのですが。陽光の岬から見える建物もそういえば龍族の村の建物とは印象が異なります。
リゾート地だったとしたら、観光用の「龍族の村」は絶対ありでしょうね。現金収入というより、村の伝統的な生活を観光客の手から守るために。占いがあるから現金収入には困っていないと思うの。
そういえばアルカディアには龍族のほかに少数民族ってあるのかしら。東方の人は東方風の服装でないときは大陸の人に紛れるとわからないかな、とも思うけれど全く同じでもなさそうな表現がどこかにあった気がする。ビンゴトークではヒュウガが自分の瞳の色を「キリセの色だ」って言ってたし。服装ではなく一目でわかる異邦人なのかしら。ううむ。
観光地コズのお土産は果物を使った加工食品と龍族テイストあふれる布もの、あたりでしょうね。
そして海沿いにはきっと会員制高級リゾートホテルとかもある。オレンジ狩りを楽しめる観光農園とかもあったりして。(C)

リゾートシティ・コズのオプショナルツアーには『願いの渚』ツアーがあって、若い女性に大人気かもしれません。ゲーム中はあまり人のいない、隠れスポットみたいでしたけどね。「願いの渚」パワーがクチコミで広がって、人がわんさか来るようになれば、リーンやロウキも出張占いに行ったりするかもね。オレンジ飴やひまわりの種、手作り龍族グッズなどを売る屋台も次々並びます。あのトトビリ作詞作曲のキャンペーンソング『渚フォーエバー』も時々BGMで流れます。
しかしそうなると観光客はどうやってコズまでたどり着くのかということを少し考えなきゃいけませんね。エンディング後、ジンクスが農業用に使われているという話があったので、観光ツアー用に改良されるのもアリでしょうか。財団では星の舟まで動かす技術を持っているわけですから、当然空輸手段も可能ですね。
エレン君、こりゃ大忙しだわ。もう一つ海から直接上陸というルートもあります。
ファリアンーコズ間をヨットで行くセイリングツアー、稀有な確率でレイン博士が船長の時はプレミアチケットで入手が大変なことになってます。(S)

クウリールからコズに街道は通じているし、コズから願いの渚にも街道は通っていますが、リゾートに行くのに歩きもちょっとね。馬車を仕立てるのもいいけれど、オートモービルがやっぱり先端な感じ?ジンクスは乗り心地どうだろう?でも農耕用に使っているイコール農耕馬的なイメージで、ジンクスが馬車(じゃないなこの場合)をひっぱるっていうのはありかも。多人数を一度に運べる し。
飛ぶアーティファクトは発着地点的な問題があると思うの。でもファリアンの港から願いの渚は両方海だからありかも。
旅客輸送アーティファクトの開発は、でも、真っ先に聖都行き路線が充実するのだろうな。ゲーム中でも巡礼街道が大陸交通の大動脈だったものね。
と、まあ、交通関連はいろいろ掘り下げると楽しそうだわ。(C)

空輸の発着地点の問題はあるね、確かに。アルカディア大陸はこじんまりしてるから、飛ぶアーティファクトはサンダーバード2号のように空中静止技術が必須ってことになりますかねえ。さらに乗り降りもポートは使用せず上空で。エレン君、どんどんハードルが上がっていきまっせ〜(S)

<サクリアとパワースポットツアー>

アルカディアの観光というと、「アルカディア乙女に密かなブームのアルカディアパワースポット巡り」、なんてどうでしょう。願いの渚は最人気地点ですが、龍族の村の占いの館・陽光の岬の占い師は押さえておきたいところ。虹華の森の「真実の鏡」ももちろん人気です。正直ほかのあらゆる場所にもいろんな根拠をこじつけてパワースポットに仕立てていくのは必至でしょう。これとして思いつかなくても、大陸のあらゆる地点が「女王ゆかりの地」といえなくもないのですから。(C)

パワースポットを目玉とするコンセプトだったら、アンジェには是が非でも女王になってもらわないと、ですね。女王の卵止まりではやはりパワー不足なのは否めません。要するに聖都エンディングが一番盛り上がりそう??
女王生誕の地フルールや学び舎メルローズ学院も当然注目を浴びますよね。学院内にはアンジェリーク記念室なんかが整備され、校長や旧友ハンナ、サリーまでもが講演に引っ張り出されそうです。ベル兄さんも記念室に寄贈する品を、実家で家捜しさせられるはめに。女王に憧れる入学希望者が年々増大するので、学院が肥大化してアルカディアの各主要都市には分校が建てられるかも。メルローズ学院ウォードン校舎、ファリアン校舎みたいにね。(S)

メ ルローズは校長先生もああいう方だし、理事会にも手強い人がいるので、むやみな拡大策は採らないように思います。せいぜい姉妹校が増えるぐらい。聖都女王エンドの時のメルローズについては「銀の樹〜」作品中に書いたけれど、陽だまりエンドだとまた様子が違うと思う。アンジェが復学する可能性も残しておかなくちゃだものね。(C)

サクリアについては、とりあえず万物にあまねく存在し、 しかも単体でなく複合した状態であると。で、女王や守護聖はこのサクリアの流れを制御することができるんだったっけ?
そしてアルカディアにおいて守護石が出現するスポットは、それぞれのサクリアの力が強 い場所なのでしょう。その場の力が訪れるものの内なるサクリアと微妙に呼応して、何らかの作用を起こす――それがアルカディアのパワースポットの実態ではないでしょうか。(C)

アルカディアのパワースポットツアーも、七福神めぐりの如く『九つの護り石を見つけよう!』なーんてキャッチコピーで集客されそうですな。例えば光の護り石があった雷鳴の峠に行った場合、内なるサクリアに光のサクリアが多く宿っている人は、何かしら呼び合うものがあって気分爽快な状態になるかもしれません。
しかしながら逆に、闇のサクリアが多かった人の場合はちと心配になりますよね。光パワーが強すぎて、ニクスのような発作に襲われたりしないとも限りません。ツアコンの人は、あらかじめツアー参加者のサクリア分布チェックをしておいた方が無難かもしれませんね。(果たして正確にできるのか超難問ですが…)(S)

個人のサクリア判定についてはどうもコズの占い師が得意にしているようですよ。少なくともニクスとジェイドについてはコズでの判定だということが暗に語ら れていたように記憶しています。(C)
ということはパワースポット巡りはスタート地点をコズにして、真っ先にコズで占ってもらうと言うことで。でも、エレボスとかタ ナトスを身の内に飼っていない限り発作の心配まではしなくていいんじゃないかしら。自分のサクリアと場のサクリアが相反するものだとしてもお互いに打ち消 しあうことで、逆に場のサクリアの効きが他の人よりちょっと弱くなる程度で。だから気分が悪くなるような目に見えての悪影響があると言うよりも、せいぜい 「なんだかアウェイな感じがする」とかではないでしょうか。(C)

パワースポットツアーの目玉企画としては、普段姿を拝むことができないルネやマティアスの旅との抱き合わせなんかも人気が出そうな気がします。即ちルネ&マティアス&アンジェの3人デートコースを、後からこっそり追っていくツアー(高校の修学旅行か!)。ツアコンが、ルネが買ったアイスクリームの店だとかマティアスが食べたとんこつラーメンの店に案内すると、たちまち大繁盛。アルカディアの復興にもしっかり貢献できるというものです。しっかしアルカディアでとんこつラーメン出しそうな街って…カルディナ大学の学食??(S)

ゲーム中では、「旅人」という自己紹介が成立する程度に移動する人が少ない社会だったと考えられるけれど(巡礼者と商人ぐらい?)、エンディング後はタナトスの危険がなくなったので人々の娯楽としての「旅」はきっとそれまでの抑圧の反動もあってブームになると思う。でもそのほかの娯楽生活についてはあ まり想像できない。実際どうなんでしょうね?(C)

娯楽生活については、現状でもウォードンの劇場があったりして、富裕層は日常的に遊んでいたのでしょう。もちろんタナトスが増大してからは自粛せざるを得なかったでしょうけど。(S)

<B級グルメな麺類>

とんこつラーメンですが。カルディナ大学学食にはあると思う。あとは、大都会たるファリアンとウォードンにもある。それから港町と宿場町も探せばありそうだわ。特にラシーヌ。
巡礼者の村ラシーヌは大陸中から人が集まるので、小さな村の割には宿屋や食堂のメニューは充実していて、聖都に行く人はともかく、帰ってきた人のための精進落とし的な豪華メニューを置く店だってあるに違いない。
もちろん真逆に低予算で巡礼したい人のお手頃メニューの店もあって、とんこつラーメンはそういう店の中ではご馳走の部類だという位置づけで。マティアスってラシーヌ近辺の出身だった気がするけれどどうだっけ?孤児院での、ちょっと目先の変わったご馳走(風のもの)がとんこつラーメンだったのよきっと。(C)

夕食会には麺は出てこないけれど、日常生活においてはわりとポピュラーな食事よね、麺類って。アルカディア各所にもそれぞれ名物麺料理があって、グルメガイ ドも出ているかもね。新聞の人気コラムだったりして。ほらウォードンタイムズには「話題のスウィーツ」なる連載コラムがあることだし。(C)

<アルカディアのお祭り>

レインのイベントでモンタントの村祭りでアンジェとレインがダンスしてたよね。エンディング後はこの手のお祭りが続々復活していくのじゃないかしら? 中にはみうらじゅん氏推奨の「とんまつり」系もあるかもしれません。特に端っこの『漁師の村ナバル』とか。
ファリアンでは新規に「ジンクスまつり」が始まります。ジンクスの過去の悪いイメージを払拭するべく、人の役に立つジンクスをアピールしなくては。エレン君も忙しい合間をぬって、意表をつくジンクスとの漫才を敢行します。
エレンフリート「平和って本当にいいもんですね。君もそう思うだろ?」
ジンクス「笑わしよんなー。ジンクスで街壊してたん、あんたやがな!」
あれ? これじゃ逆効果??(S)

確かに祭というのは観光資源の乏しい地にも観光客が呼べるいい機会です。行く方にしてみても、何かきっかけがないとなかなか足が延ばせない地へ行くいい口実ということで。
ゲーム中には収穫祭そして夜想祭と雪祈祭が扱われていますが、漫画版にはリースの花祭りも出てきました。
もちろん聖都では一年を通じていろいろな祭礼があるでしょうし。
まあ、新年のお祭、冬至のお祭、豊穣を祈る春の祭、無病を祈る夏の祭、収穫を祝う秋の祭あたりは標準装備で、それぞれの地にふさわしいものがあるのでしょう ね。たとえば漁村ナバルには捕った魚の慰霊祭があるかもしれません。ジャディスには鉱山神のための祭もあるでしょう。するとファリアンポストの新年号あたりには、「アルカディアおまつりカレンダー」なんて付録がつくかも。(ウォードンタイムスの方がちょっと堅めというイメージなので、 あえてファリアンポストで。)(C)

「ジンクスまつり」用に開発された漫才をするジンクスは、実はエレン君の指示でジェットが日々メンテナンス=辞書整備をしていたという裏設定がございます。
夜想祭と雪祈祭、ありましたねえ、トロワの2大萌えイベントでした。夜想祭の方は「天使の祝福と言われるオーロラを祝う祭」としながらも「オーロラを一緒に見た二人が結ばれる」と言い伝えられていて。何だか微妙に趣旨がずれてったバレンタインデーな感じもありますな。
ネオアンのエンディング後であれば、現実にオーロラを見た経験をもった人々が残されていますから、夜想祭は確実に盛り上がるでしょう。日付はもちろんアンジェが『天使の庭リース』でオーロラを出現させた日。となると、メイン会場はリースになりますか。オーロラをいかに疑似体験させるかコンテストが毎回開かれ、あのトトビリコンビが常連でやって来ては会心の失敗作を披露してくれそうです。それでも熱愛カップルなら十分。擬似オーロラの下でプロポーズなんてーのがブームになりそうね。(S)

ネオアンではフルボイス版およびPSP版ではおまけで夜想祭(レイン・ニクス・ベルナール)と雪祈祭(ジェイド・ヒュウガ・ルネ)が見られます。夜想祭はリースで雪祈祭は聖都で開催されていました。まあ妥当な線だな、と思うけれど、どうやら雪祈祭は聖都で毎年開かれていて、夜想祭はアンジェがオーロラ出してあまり間がない頃の(一月ぐらい?)開催だったようです。しかしこれがエンディング後ならきっとオーロラを出したその日が夜想祭の日になるのでしょう ね。おまけの中でも、ずっと途絶えていたのをオーロラ出現によって復活させたとか言う説明がなされていました。リースの商工組合あたりが主催したのでしょ うか。ということは、本人は全く言及していませんでしたが、リースでの夜想祭のスポンサーはニクスだった可能性が高いのでは。
それにしても規模ではファリアンに及びませんが、リースの人々のフットワークは目を見張るものがあると思います。「笑いと安らぎのドリームフェスタ」なんてのも開催されていましたよね。きっとアルカディア復興後も、むしろ都市としての規模が大きすぎないことを逆手にとって、復興の先頭ランナーとなることでしょう。お祭りもきっと聖都並みにたくさん開催されて。(聖都は祭礼が基本業務のようなところですから。)(C)

「笑いと安らぎのドリームフェスタ」では、ニクスは自身に潜むエレボスの動きを警戒したのか気乗りがしない様子でしたよね。夜想祭も主催はしてみたものの心の底ではかなりの葛藤が渦巻いていたことでしょう。(S)

個人的には、年がら年中ほとんど一日中鐘を鳴らしていたと思われる「鐘つき通り」を有するクウリールのお祭りが気になります。鐘を鳴らすってそれだけで祝祭空間を作り出す行為だと思うのだけれど、そんなお祭り集落の本気のお祭りとは?と考えると気になって仕方ありません。大変やり手そうな女村長もいることですし。(C)

クウリールの女村長さんは、一連のタナトス退治の依頼からも、自分の村だけではなく、周囲の状況まで目配りのできる方のように見受けられます。祭りも当然グローバルな視点で行いそう。連日鐘を鳴らしているのは、もしかしたら過去のタナトス被害者への追悼の意味があるのかもしれません。村長さんにも若い頃、幼なじみの許婚がいたのだけども、あろうことかタナトスによって命を奪われてしまったのです。(←妄想爆発中)そして一生独身でいる決心をした彼女は、村をタナトスから守るシステムを確立すべく政治家を目指す。遅まきながら大学に入学、ウォードンで政治家の秘書など経験の後、村に凱旋してきた、というわけ。
クウリールの鐘つき通りはそんな村長の思いから発祥したものの、結局今は鐘を一緒に鳴らした恋人たちは幸せになれる、というので『幸せの鐘つき祭り』には婚活もかねてアルカディア中の人が集まってきます。(S)

おお、あの村長にそんな過去が!鐘は鎮魂の鐘だったのですね。
そしてそんなもの悲しい設定と裏腹に祭には脳天気な尾ひれがついてどこかできいたような展開になってしまうというのも悲喜劇ですな。ウォードンの劇場前での篤志家殿のお話を思い出します。
クウリールとモンタントは女性村長です。どちらもオーブハンターの仕事を依頼してきますね。他の村の男性村長たちもジンクスの公開実演やもっと前のストーリーイベント中に出てきますが、直接オーブハンターに依頼はしてきません。そのあたりが、使えるもんならなんでも使おうという女性村長たちのたくましさが 出ているような気がして興味深いです。でもジンクスは見に行っていない、というあたりも面白いです。村と村の関係はどんな感じなのかな。そしてカルディナの行政的な代表者はどういう存在なのか気になります。大学関係者?全然別?(C)

しかし、セレスティザム(祈りと祭の日々)・リース(復興の先頭ランナー)・ファリアン(ナンバー1商業都市の意地と心意気)・ウォードン(首都のプライド)・カルディナ(大学はある意味祝祭空間)・コズ(龍族のノリは、いつ突発的に祭があってもおかしくない)に加えてクウリール・モンタントの女性村長の町の振興策としての祭、なんて考えると、アルカディアはつくづくお祭り好き大陸だわ。いや、根拠なき妄想だけど。(C)

<女村長たちの大陸>

クウリールとモンタントは地理的にも近いので、女村長会議(とういう名のお茶会?)が不定期に開催されているのでは? 実はモンタントの風車に対抗して鐘つき通りを発想したという説も?? 
会議には時々、メルローズ女学院の女校長やカルディナ大の女教授らがゲストで呼ばれ、女性ならではの大激論となります。もしかしたら女王論も、女王の卵が出現する以前にテーマに上がっていたかもしれませんね。それで彼女の実力を測る目的さえもって、オーブハンターに仕事を依頼していたとしたらば、これは空恐ろしいほどの辣腕と言わざるを得ません。
さらに余談ではありますが、どこから聞きつけたのか、占いで知ったのかコズの族長がたまーに女村長会議に飛び入り参加。御自慢の龍族物産の数々もしっかり宣伝しつつ、持ち前の話術で村長たちのハートをじっくりキャッチ。微妙な三角関係が勃発しそうな気配。ロシュがもしこの場面をスクープ写真におさめたら、ベル兄さんはアワを吹くに違いありません。(S)

女村長さんたちのプライベートとか龍族長老の家庭生活とかはそれなりに謎なので、捏造しがいがある。皆それなりにキャラが立っていそうだし。そう思う と、グラフィックの使いまわしっぷりが惜しい。村長さんたちとかもだけれど、ルネのお母さんが使い回しなのはちょっとあんまりだ。(C)

<この世界の基本>

二次創作で重要視してるところ、ネオアンキャラで何だろか?と改めて自問自答してみると、ジェイドは非人間性になるのかな。アニメスタートだったので、彼がアーティファクトだったのは、実は結構衝撃だったんよね。アンジェの方じゃそんなややこしい攻略対象者、一人もいなかったし。大昔「キャシャーンがやらねば誰がやる」でおなじみの『新造人間キャシャーン』をリアルタイムで見てた頃、ヒロインルナの立場にたって自分だったら人間ではなくなったキャシャーンへの想いを未来永劫貫けるものだろうか? 自信ないよなあ…と無駄に脱線した乙女チックな感慨にふけっていたことを思い出したりしました。
ジェイドの恋愛EDで女王EDの方がしっくりくるのは、アンジェ側も非人間ゆえの哀しみを身をもってわかってくれるだろうと期待できるからなんだと思います。
陽だまりED後に恋におちるパターンは、アンジェの大人度がかなり要求されるんじゃないでしょうかね。(S)

変われない存在を変える力技のハッピーエンドという持って行き方もあるけれど、やっぱりそのままの存在として受け入れていくのが正攻法。だけれど、その危 ういハッピーエンドをどう盤石とするかが難しい。ネオアンはそのてん女王エンドという解決策のようなものがあるけれど、それだっていわば問題を先送りして いるだけで、女王を退位したらどうなるの?ということになるし、逆にいつ壊れてしまうかわからない以上、ジェイドが先に活動停止というのもあり得るから、 本当ややこしいよねえ。
まあでも冷静に考えてみれば、そんなの人間同士でも一緒なんだから、先回りしてあれこれ考えない方がいいのかもね。(C)

ネオアン世界で盤石といえば盤石の台地。ベル兄さんのお気に入りの場所でしたっけ。攻略対象の中でいちばん普通な彼が盤石を願うというのは、結構深いなあって改めて思います。永遠を知るものは永遠を願わない、という感じの。(C)

<アルティマ計画成功のために>

的中率ほぼ100パーセントな火龍族の占いってすごい。財団も優秀な占い師を多数採用したらアルティマ計画を成功させることができたんじゃ?(C)

<野営地の謎>

大陸移動中の荷物とかすごく気になりますよね。野営の道具はどう運んでいるのだろうとか。
いつも同じ場所にキャンプを張っているっぽいのは、実はあのあたりで野営道具一式をレンタルできるのかもしれません。(C)


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