ブログ「MHSジャーナル」では、ネオアン世界のあれこれについてちゃん太(C)&すばる(S)の二人で「ああでもない、こうでもない」とひたすら妄想じみた考察を重ねています。
が、さすがに量が増えて、書いている本人たちもいったい何をどこまで語ったかを忘れてしまっている(明らかに歳のせい)ので、整理してみることにしました。

*初出時の記述に多少手を加えてあります。


妄想的考察・キャラクター編

<オーブハンターたちの経済生活>

アンジェのお小遣いは後見人から貰っているの?
ヒュウガの経済基盤はなんだろう。出奔だから退職金出てないよな。貯金?(C)

ヒュウガはけっこう貯金、あると思います。
お酒飲むけど、溺れるって感じでもないし。
お金かけてるのは己の身体もしくは槍の手入れ程度でしょう。
ひょっとして、陽だまり邸の独自鑑定した稀少アイテムを裏で貸し出して稼いでたりして??(少なくともハンター4人の中では一番経済観念はありそうに見える)(S)

そもそも「活動資金はニクス持ち」って言うのは、どの範囲のことなのかな?
っていうかニクスと他のメンバーの間には雇用関係のようなものが成立しているのだろうか?
ボランティアって事で依頼者からは無償で引き受けるけれど、オーブハンターにはニクスから報酬が出る設定とも考えられなくもない。
ウォードンでレインに奢られていたから、食事は経費扱いというわけではなさそうなので、それなら「活動費」名目で報酬のようなものが支給されている?
日常のお買い物(陽だまり邸での生活費)は最初からそれ用の会計があるとして。(C)

ハンター達はニクスからお年玉のような形で報酬もどきをもらっているのでは?
「まあまあ取っておいて下さい。私の気持ですから」
で、ヒュウガだけが律儀に会計報告書を作り込んでて。(別個におこづかい帳も付けていそうだ。筆ペンで)
ニクスは言わずもがなですが、レインも研究の特許やら著書の印税やらで相当な財産を持っていて、日常経費には無頓着そう。
ジェイドはケーキが焼けるまでの時間は◯分◯秒って細かく計算できるけど、大まかな計算は実は苦手っぽい。ってゆーかカスタマイズされてない。
でなきゃこわくってあんな頻度でお菓子は作れないでしょう、金銭的にもカロリー的にも。(S)

レインについてはメモリアルブックに相続した遺産がある事が書いてあった気がするし、それなりに経済的バックグラウンドはあって、しかもかなり無頓着そうというのは同意。
ジェイドについては、そもそも単独で経済活動をするように想定されていなかったと考えられるし、実際絶対お金が必要になる状況ってあるんだろうか?とも思う。なんというか貨幣経済の外側にいるイメージ。
ヒュウガについては、私はすばるがイメージするほどやりくり上手という感じは持っていなかったけれど、お小遣い帳のくだりで「確かにそうかも」と。
部屋の中にあるのは私物のはずだし、東方からの質のよい品は何でもわりと高価なのではないかと思う。掛け軸も陶器も今飾っている以外にもたくさん持っている気がする。蝶の薬入れのように、いいものが出ていたら当座使う予定が無くともためらいなく買うコレクター気質もあるのでは?
だから貯金して蓄財というよりは形あるものに替えてしまう方かなと思う。(C)

レインはメモリアルブックに「ほとんどの場合アルバイトで生活費を得ていたようです」って書いてあった。
講演とかやってたのかな?(表に出たくなきゃ公文の採点とか??)(S)

アニメといえば一部の終わりで陽だまり邸が焼け落ちてニクスが脱退するけれどそうするとそのあとのオーブハンターの経済基盤はいったいどうなっていたのだろう?レインとヒュウガが貯金を崩しあっていたのかな?

さてアニメでのニクス脱退後の経済力。レインとヒュウガの貯金もありましょうが、ここはやはりジェイドに一肌脱いでもらいたい! 眠り姫アンジェの存在は決して知られてはならない状況だから、自分たちの正体もなるべく隠さなくちゃってことになったら、レインは有名人すぎるし、ヒュウガは「嘘も方便」不得手そうですし、うっかり表には出せませんもの。そこでジェイド、搭載した(?)変装機能を駆使して、昼間は狙いをつけた飲食店で「秘密のレシピを披露」(in 『Delicious Kitchen』)して小銭を稼いでもらいます。さらに夜は、リーン&ロウキ仕込みのストリート占い業でがっぽり、なんていかがなもんでしょうか。
「幸せ、幸せ、幸せ…満月の夜、このおまじないを3回唱えて眠ったら、きっといいことがあるよ♪」

確かになんとかお金を工面するという場合にジェイドはものすごく役に立ちそうだけれど、あの体格の良さは絶対悪目立ちしてしまうよ。これはもうシークレットな変装モードの機能(あるのか、そもそも)に賭けるしかないわね。

<ヒュウガ>

スペシャルでは確かレインがヒュウガにクレマチスを選ぶのだけど、絶対ヒュウガは「鉄線」と言い換えてるだろうと妄想してました。(S)

ついでにキリセに帰ってもヒュウガはすぐに大陸に戻ってくるように思う。ふるさとは遠きにありて思うもの、を実感して。あと弟妹の数、たぶん増えていると思う。(C)

カーライルはきっと出会った頃からヒュウガに対してずっと劣等感をもってた気がする、「こいつは何か違う、どうしても自分にはかなわない何かを持ってる」と。
話はぶっとびますが、かのヨン様ドラマ「太王四神記」の中で、タムドク王のライバルのヨン・ホゲが「自分らはタムドクを成長させるために焼べられる薪だ」
という印象的なセリフを吐くのですが、カーライルがすごくこれにかぶるんよねー。
でも薪だって生きていかなくてはならない悲しさがあって。ヒュウガが背負う悲しさはやはり重い、と改めて思います。
そりゃニクスも大変ちゃあ大変なんだけども言うなれば一人分。ヒュウガはカーライルと二人分てんこ盛りだからさ。(S)

ちょうどネオアンにはまり始めた頃に「崖に咲く薔薇」を聴いたので、私にはジュリアスのパートがどう聞いてもヒュウガだと思った。好きだからこそ別れてしまうところとか。つーか思いこみで突っ走ってるだろそれ!なところが。
考えたらジュリアスとヒュウガは二人とも5歳で親元から離れて特殊な英才教育受けているとかいろいろ共通点は多いな。基本的に自分路線から離れられないところとか、正しさの軸がぶれないところとか。(C)

ヒュウガは陽だまり邸に来る前に、サンテーヌにあるディオンの実家に預けていた家財道具の運び出しをしたと妄想(C)

キリセ独自の占いならば、ヒュウガに是非書占いを伝授していただきたいですわ。書は書き手の心が驚くほど如実に表れてしまうもの。「流離うまま手探りの旅路」(in 『紫紺の火道』)を経た筆が画き出した文字道を鑑定するのは、相当の腕が必要ではありましょうが。
そうよ! コズ村に行くまでもなく、ヒュウガの部屋の掛軸の書を見て、恋愛段階を知るという裏技があったら、アンジェもさぞや楽しかったのじゃない?(←出不精) (S)

リース攻撃時のバッドED、かなりあっけにとられましたよ。まさかの落とし穴!
「二度と戻るはずのない酔夢」(in 『月映の夜想歌 』)をみたようで。モニターの前で固まってしまいました。しかもあのEDってばニクスさん、エレボスのまんまほったらかしで終わっとるし。想像するに、カーライルに続いて最愛の人アンジェを失ったヒュウガの莫大な悔恨エネルギーで、エレボスがさらに凶暴化してそうです。
「ヒュウガは意地悪ですね。愚痴っていたら朝になってしまいますよ。朝が来れば、ですがね」
あくまでもエレガントにヒュウガを戒めるニクスはホラー度倍増。(S)

バッドエンドと言っても、レインルートのは両方ともとりあえず「世界は」救われているので、3つのバッドエンドの中ではヒュウガのが一番救いがないよね。アンジェを失い、ニクスが脱退し、ついでにたぶんヨルゴも助からなくて、ヒュウガが放心する中、残りのオーブハンターたちが継続して戦っていけるのかと問われればかなり疑問だし。最短でも20年ぐらいは世界の救済は延びそうですな。(C)

昔「騎士道と武士道の違い」というコラムを読んだことがあって、最大の違いは女性に対する意識だっていうのがすごく印象的だった。つまり「女性蔑視」の武士社会と違い、騎士道の中には「女性崇拝」の考え方があるのです。だからちゃんと女性との接し方を一から教わっとるわけですわ。ヒュウガもたぶんそう。ダンスも身に付いていたよね。きっと「女性へのプレゼントの贈り方講座」なんかもあって特別補講じゃ「ラッピング講座」とかもやってたに相違ない。さらには、銀樹騎士団歌の替え歌で、「婚活ソング」が作られてるかも。(S)

銀樹騎士の場合、一応「崇拝する貴婦人」のポジションにはもれなく女王陛下が来る事になるのかな。で、実際の恋人や妻については、「それはそれ、これはこれ」と、まあ別腹でと言うことに。
だから逆に「あくまで崇拝の対象で色恋沙汰ではない架空恋愛の世界」の中心たる女王陛下が本当に恋愛対象になってしまったら、色々混乱するわけか!でも混乱した状態であることを認められないからひとつずつ「これはこう」と持ち前の決断力で固定していって、しかも変更できないと言う自分ルールにがんじがらめになって苦しんでいるのが浮かれ恋愛モードから我に返ってしまったヒュウガなのね。ううむ。(C)

確かにヒュウガはややこしい極みだったわ。「女王陛下」と呼ぶ呼ばないでいきなり不穏な空気かもし出すし。「俺に幸せになる資格などなかった」ってKYも甚だしい時期におっしゃいますしねえ。ヒュウガルート後半のアンジェはタナトスを浄化するパワーがよく残っていたものだと思うくらい疲弊してたでしょう。ヒュウガ殿、騎士でありながら、騎士道なんぞどこぞへ飛ばしちゃって、『Glamorous Venus 』ではついに「理性はオフ」とまで謳歌してる某炎の守護聖様の爪の垢でももらったらいいのでは?(S)

ゲーム上は、ヒュウガと恋愛段階3までいってしまっているから、他のキャラたちと仲良くなれないけれど、現実的に考えると、ヒュウガにフラレた形になった以降に、少しでも誰かに優しくされたらきっと恋愛ゲージ、グッと上がってしまうよね。まあ俗にいう「つけこむ恋愛術」になっちゃいますが。そういうのニクスが一番適任じゃないですかね?(ベル兄さんも十分あり得るかも)それで結局目が覚めたヒュウガとアンジェがよりを戻すことになっても「ノーブリスオブリージュですから」と涼しい顔してそうです。(S)

たしかに3段階後半以降のヒュウガは乗り換え不可なネオアンのシステムにあぐらをかいた行動と言えましょう。3段階よりあとでも、恋愛不可になった時点で乗り換えられるというシステムだったら、ヒュウガとのご縁の残存確率はかなり低くなるはず。彼に気持ちが残っていても、あの状態で恋愛段階を上げるのって結構きついわ。4枚目のビンゴシートなんかほとんど左寄りのどんよりした話題揃いだし、ヒュウガの答もやたら「…」が多いし。一緒の行動も、息が詰まる感じがするもの。そういう苦しさまで恋愛段階に含めてしまっているのがヒュウガルートの面白いところでもあるけれど。(S)

<ギフト>

天賦の才能、というのは複数のルートで重要になってくる、この作品のキーワードの一つだと思う。与えられた側も与えられなかった側もそれぞれの苦しさがある。そんでカーライルと同じ位置にいるのがヨルゴかと。レインルートでヨルゴが与えられなかった苦悩を吐き出していたよね。彼にしてもカーライルにしても、一番欲しいもの以外はつかみ取っていたり与えられていたりするあたりが苦しさを際立たせている。ついでにアニメのマティアスもこっちの人かな。
今ひとつのキーワードは「おおやけ」(の概念)で、与えられた力はおおやけのためにこそ、というのが本作におけるノーブリスオブリージュの基本だから、与えられた側の苦しさには、与えられなかった側の苦しさを引き受けることと隣接した形で、「私」と「公」のせめぎあいがついて回ることになる。
ゲームではそこまでで終わるけど(それでももう十分だ)アニメでは更に嫉妬由来の迫害なんてオプションまであるあたりがかなり厭世的なリアリティだ。(C)

<ルネ>

確かアンジェはルネに「世界が平和になれば、聖都を出て自由に旅したりできる」と微妙な言い回ししてました。つまり地上エンドでも籠の鳥からは解放されるという前フリね。だけど教団長としての役割は続くのだから、多忙そうではあります。
せめて戦国時代のお小姓衆みたいな同年代の子たちをつけてあげれば、孤独感も多少薄れる気もするのだけど、教団も何かと物入りで、そこまでの人件費が捻出できないかな?
そのルネと対極の位置にいるのがロシュでしょうか。お育ちは悪いが、行動範囲は商売がらもあって広大です。
人という生き物は、ないものねだりが常ですが、ルネ目線だとロシュの幸福度は花1つ分は高くなっちゃいますね。 (S)

エレンとルネは交流があったけれどそういえばロシュとは無かったような。聖都で追いかけっこはしていたけれど、交流とは言い難いよね。ううむ。二人が膝つき合わせて語り合うシチュエーションってどんなだろう?高い捏造スキルが要求されるなあ。(C)

感情が上下しやすいキャラといえば、レインももちろんだけどもルネも激しいよね。
未成年設定のせいもあるかもしれないけど、ロシュなんかは年の割にコントロールが上手そうな気がする。やはり環境が大事ってことかしらん。レインもルネも基本籠の鳥なおぼっちゃまだもんね。
ルネは普段教団長として押さえている分、仮面を剥いだ時には感情が爆発する仕組(『地獄先生ぬ〜べ〜』か!)なのかもしれません。ディオンもその辺察しているから強く言えなかったりするんだよね。 『憂いの城』なんか聞くと、さらに同情つかまつってしまいますわ。「眠らせた願いのかけら」を少しずつ積み上げていく過程は15才にはさぞ切なかろう。アンジェも彼の正体がわかった後は自らの運命を映し見て、一番感情移入しやすいのかもって思えます。 (S)

思いきって「ルネ=退屈な頭でっかちさん」と解釈して、女王の卵とのあれこれは単なる暇つぶしっていうか面白半分にしてしまっていて、実際アンジェリークとの間に本当に恋情をはぐくむのは聖都エンド後…とかの方が物語としては面白いかもしれませんね。(C)

ルネが世界の成り立ちのあらゆる知識を網羅しながら、恋に関わる部分は抜け落ちた状態っていうのはあり得るわね。聖都に戻って来てくれたアンジェを喜びで迎えつつも、恋のド素人ぶりを発揮してあたふたするルネ。さらには、ルネを応援する気持は尊いものの、とんちんかんなアドバイスを繰り返す聖騎士ヒュウガ。うん、これはイケてますぞ。
教団長ではあるけれども、ルネには「少年の毒」がちゃんとあって、アンジェに対しては無意識に出てしまってます。実はこれを成長過程で小出しにしていくことは重要で、むしろ出ていかないと、とんでもない大人になってしまいがち。アニメの方では教団は、必ずしも真っ白けっけな善として扱われていなかった。教団組織ならではの暗部がありましたね。ルネには自らの毒に加え組織の毒をも分解しなければならない枷もあります。つい、アンジェが付いていなきゃダメじゃんって思っちゃうよな。(S)

どんなに素晴らしい理念を持っていても、組織ってのは大きくなればなるほど、それ自体の重みできしんでくるものだから、確かに教団も色々たいへん。
ルネは年齢にかかわらず教団長として大人であることを求められているので、プライベートでことさら子どもっぽくふるまうのは、そうすることで周囲にプレッシャーを与えられると計算している面もあるかな、と思う。「ああ、本来ならこの人はこんな事をしていてもおかしくない年齢なのに」って。そのぐらいのしたたかさはあるよね。頭のいい子なんだし。(C)

<母性の象徴アンジェ>

それにしても、ベル兄さん以外みごとに「家族と一緒に暮らしたこども時代」のないキャラクターばっかりなのは何か意味があるのかな。そのせいかゲーム中でも、女王の卵に、何というか”まぼろしの母性”を投影している?、と思ってしまう場面が多々ある。(C)

母性の投影…ヒュウガの「流行病の村」イベントなんかのシーンは特にそんな感じがありましたね。あの弱気ヒュウガにはちょっぴし萌えたかも。
そういえば歴代アンジェの中ではネオアンのアンジェが一番母性的な声かもしれない。(S)

前回、母性云々と書いた時点では、流行病の村については全然意識していなかったので、ああ、そういうのもあった!これでオーブハンター全員に対して母な振る舞いをしていると思った。
ニクスにはやたら膝枕してるし、レインへの「しょうがないわね」的態度も若いのになんだかオカン入っている?と思うけれど、一番アンジェリークの母性を感じるのは対ジェイド。
恋愛段階が上がるほど、彼が素のピュアな部分を大きくさらけ出すんで、なんだか恋愛と言うよりは育児に近くなって来てる?なんて思ってしまい、ものすごく罪悪感を覚える。しかも子供を育てるのは社会に出すというか外に向かって手放すのが前提だけど、この場合抱え込んで手放さなくていい、というあたり、後ろめたさ通常の3倍という感じで。
恋愛中ってのは、世間と隔絶された二人ワールドを作ってしまっても許されるのだろうけど、彼の時だけ感じる危うさは、この純粋なひとが、あなたのことは何でも受け容れようという態勢にあるのを知って自分に有利なように誘導しているのではないかというおそれがあるからで。自分に有利なように相手を変えてしまえるかもしれない怖さ、は他の攻略対象の時には感じない、対ジェイド特有のもので、なんというか母性の暗黒面だと思うのね。もっと素直にあの純情恋愛を楽しめばよいのだろうけれど。(C)

ジェイドとの恋愛については、私はどっちかというと彼の方がアーティファクトであるが故の後ろめたさがあるんだろーなーって視点で、自分の方は全くナッシングでした。で、アーティファクトだろうが、人だろうが、不完全なのは変わりないからお互い仲良く補完していけばいいじゃん! やいやいゆーなーって軽いノリでお付き合い願ってた。だから作品上もものすごーく能天気な二人なのです。 (S)

結局「つけこむ」というのも恋愛の駆け引きとしてはアリだけれど、どこまで許されるかが自分の中で確定されていないと、無駄に罪悪感を抱えるらしいことはわかった。(C)

<アーティファクトと心の鍵>

ジェイドの心はカイ少年が生み、育てた。実に忍耐強い育て方でしたね。
カイ自身「幸福の種」という言葉を使っているけど、まるで植物を育てるかのように、ジェイドの心が土の下から芽を出すのをじっと待っていた感があります。
見えないけれども、何か変化が起きているのだと感じることは、なかなか難しいもの。
それこそカイという子はそういうフォースを持っていたのかも。
ジェイドがそんな素晴らしい出会いに恵まれたのが、単なる偶然か、もしくは自ら呼び込む仕掛けだったのかは、ジェイドの創造者のみ知るってところですが、「心の鍵」というアイテムがあるってことは、後者のにおいがプンプンしてくるな。(S)

心の鍵。何とも謎のアイテム、としか申せません。
それでもアレがはじめから存在するところに開発者の心意気を感じずにはいられないのは同意。(C)

そうくると考えずにいられないのが、ジェットの方には心の鍵に相当するものはあるのか?ということ。エレンフリートの研究がどういうものだったかがこの辺で問われてもいるな。それが何なのかわからない状態で、設計に従ってつけているのかな?あ、でも、意図的に廃したからこそオリジナルの上を行くと自負できているのかもしれない。 (C)

さてさて『心の鍵』が謎のアイテムという件ですが、激しく同意です。
実はジェットが自分が作ったオムレツについて「外はフワフワ、中はトロトロ」と擬態語を使った時は正直驚いた。
日本語がかなり得意な外国人でも、擬態語は苦手だと言われてます。擬態語は、人間の五感に由来していて、日常生活の中から自然に習得される言葉だから異なる文化圏で育った外国人には理解するのが難しいんだとか。だのに、一瞬にしてジェットが「フワフワ」や「トロトロ」の感覚を獲得したとするとそれはちょっとすごすぎやしないかい??って思ったりして。
あのエレン君がわざわざそんな辞書登録はしないと思うので、どちらかというと彼はジャスパードールの設計図から要らない機能を削除していくという作業に専念してたような気がします。(大昔にやった巨大プログラムのデバッグ作業が思い出される〜)『心の鍵』も、もちろん削除対象だったのでしょう。
で、「心を抜いた」という発言をしていたけど、実際は抜き切れていなかったりする。きっと鍵以外にも多重に仕組まれているのだわ。(S)

ここでジェットの設定、「趣味:読書」が活きてくるのでは。(C)

そうかあ〜ジェットの趣味は読書だったね、そういえば。
「フワ・トロ」は料理本熟読の成果だったのね。あの乙女チックな顔立ちは、少女マンガも愛読しているに違いないわね。
それはともかく、ジェイドの五感は侮れません。陽だまり邸でもアンジェをはじめ他の住人に対してかなりの気遣いで生活してるんでしょうね、きっと。
色々気づいてるけども知らない態でさ。たまにはレベルダウンしてるかも、だけど基本オーブハンターが故の危機管理の使命ももってるだろうからね。ノーブリスオブリージュ!の館ですから。(S)

そう考えるとエルヴィンも相当な気遣いしてますね、ありゃ。
なにせ宇宙意思なんだから、ジェイド以上に情報収集力がありそうです。
何かの本で、長寿の秘訣は『記憶力』よりむしろ『忘却力』だと書いてあってなるほどねーと思ったことがあったけども、お二方とも次々忘れていかなきゃやってられないでしょうねえ。
リースの情報通のおじさんの話なんかまさに右から左でありましょう。(S)

ジェイドの数々の発言というかセリフ回しを考えても、もともとジャスパードールはコミュニケーション能力としての言語機能をものすごく重視して設計されていると思うので、そのような環境に放り込めば、レトリックを駆使して暗喩に満ちた会話を交わす世界にも適応できるようになるのかもしれません。(C)

どのルートをたどっていても、ふと「ジェイドは本当はどこまで気がついているのだろう」なんて思ってしまう。星の舟での会話とか、よく考えたら絶対筒抜けよね。カードでも「負けないけど勝たない」ように調整しているのよね?実際どうなんでしょう、そのあたり。(C)

ビンゴトークで龍族のことを聞かれたジェイドは「朝の光のように楽しくて昼の光のように暖かくて夜の光のように優しい」と語ってました。ジャスパードールとして生まれた当初にはあり得ない美しい表現力。長老やカイをはじめとする、親バカくらいな無償の愛情の蓄積がないと、こうはいきません。 (S)

ジェイドの言語能力はたしかに占い師仕様だ、と今回初めて気がついたよ。
相手を受け容れる言葉がまずはじめに来て、比喩表現を上手く使って。
ジャスパードールとして作られたときの言語能力もたぶんかなり高かったと思うけれど、コズでの経験が本当に大きいんだね。なんていうか、ことばって、愛だなあ。(C)

ジャスパードールの二人、特にジェットなんかは、姿を隠す機能は普通にあって一般人が誰もいないと思って漏らす言葉なんかもことごとく拾ってしまうのかな。
情報量が多い分その選別作業の質が問われるよね。忘却力勝負みたいなところもありましょうか、「雑音を飲み込んでデリートするメモリー」(in『MISSIONCOMPLETE』)機能が焼き切れるほどに作動していそうです。逆に記憶力の方は情報の重要度ランクみたいなのがあって、次々整理整頓されているのだろうけど、ジェイドなんかはもう幸せランキング〜な能天気分別に移行してるかもね。
「ただいまの情報は幸せの種3つ、いただいたよ」 (S)

ジェイドとジェットが機能というか仕様というかスペックというか全く同じだったとして、農漁山村向け第一次産業仕様なのがジェイド、都市部向け第二次産業仕様なのがジェットいうイメージがあります。共同作業をどの程度想定しているかと、不確定要素の扱いの差というか。
共同作業が多く、不確定要素もしくは偶発的要素を多めに見積もっているジェイドの方がいろんな意味でおおらかになってしまうのはそのせいではないかと睨んでいます。
そしてもちろん、彼に関しては「気は優しくて力持ち」が大きな開発コンセプトであることは間違いないと妄想するのです。 (C)

ジャスパードールには、当然学習プログラムが入っているだろうけど、ジェットの方は、エレンの介入によってかなり特化されて、不得意分野は若干の勉強ぎらいになってるはず。ジェイドは未介入(レインがいたずらしていないとして)だから、比較すると処理量も多く、処理した分の学習能力は上がっておおらか要素も増えているのよ。(S)

『いたずらのうた』は最後「かわいいサリーは人気者〜」で終わるのだけども、今思うといくら魔法使いとはいえ、自ら人気者呼ばわりはいかがなものでしょうか。
こんな歌をおおらかジェイドに聞かせたらまんま鵜呑みにして、ケーキを焼きつつ「優しいジェイドは人気者〜」と放歌しそうです。ジェットだったら危険度を感知して「今の魔女の発言の社会に対する影響度を計測する」と宣うのでしょうか。 (S)

歌詞の危険度はなごみオーラで十分に相殺できます。なごみオーラ少なめのジェットにはできない技だな!
ジェットは常々「俺は完璧なアーティファクト」を標榜しているのだから、特定分野が弱いなんて指摘された日にはどんな苦手分野でも必死でマスターする、ある意味どうしようもなく負けず嫌いと妄想。
それでもなごみオーラだけは努力で身につくものでないので、その部分については黙殺、と。
(どうでもいいけれどわりとほのぼのな話のつもりが「相殺」「黙殺」と物騒な字が入ってしまうのがすごくアーティファクトの存在を象徴している気が。)(C)

親バカといえば、なんといってもジェイドパパのコズ長老だよねえ。個人的には長老がらみのイベントがもっとあってもよかったです。ジャム作りの名人だって話だったから、ニクスも巻き込んでロシアンティーパーティーとか。コズ入村時に毎回出迎えてもらってもOK(行く度ジェイドとの進展具合を詮索されちゃう)でしたし。(S)

アニメでは何かと接点の多かったジェイドとジェットですが、PSP版ではいかが?気になりますわん。
ジェイド側から見たら、特殊任務遂行型となったジェットには複雑な想いを抱かずにはいられないでしょうね。本来自分にも備わっていたはずの「有るべき何か」をメモリーから探し出しては、それが「有り」か「無し」か検討を繰り返していたに違いありません。(S)

<ハンナとサリー>

ハンナ&サリーもいろいろ細かく考えると面白いよね。とくにハンナ。「幸福の葉」の依頼の時の「今度こそ本気なの」がとても気になる。
あのセリフからすると、おとなしいお嬢様のようでいて、3人の中ではハンナが一番恋多き少女というか惚れっぽい質なのかな。
そんでサリーはいつもそれに振り回され、アンジェはハンナの好きな人の話を聞きながら時々「あれ、○○ではなかったかしら?」「それは前の前に好きだった人よ」とか言う会話を交わしていたのかも。(C)

ハンナちゃんはああ見えて、今時の肉食系、つまり「追っかけたい」系なんでしょ。
『幸福の葉』エピソードは、「待つな! とにかく行動あるのみ!」なポリシーと合致してます。あの後どんな作戦でお目当ての男子をガッチリとキャッチしていったのか、アンジェじゃなくとも妄想がふくらみますわね一。
それでいうと、オーブハンターは皆草食男子? だってアンジェとひとつ屋根の下にのほほーんと暮らせてるんだものね。
そんでルネが教団長でありながら、一番肉食系な萌えゼリフ連発してるかも。
一方サリーは、姉御肌で引っぱってくタイプかな。将来はメルローズ女学院の校長かもしくは理事長をやっているような器です。が、恋愛となると激しく奥手で。
レインルートの時に「そんな男やめときなさい」的な発言をしていたけれど、本音は「お願いだから誰かとくっつかないでえ〜」という叫びに聞こえたのは考えすぎ? (S)

サリーは漫画版で、カルディナ救援舞踏会に出席するためにドレスアップした姿が可愛かった。
わりと二次創作では活発でやや耳年増な役割をふられている印象があるなー。
まあでもいくらハンナが見かけによらず恋愛面で積極的と言ったところで、しょせんは幼い頃からの全寮制お嬢様学校暮らし。アンジェリークのことを世間知らず呼ばわりしていても、その実態は五十歩百歩という感じも濃厚ですけどね。(C)

<ベルナール・その愛>

ゲーム中のイベントなどで見る限り、ベル兄さんの注ぐ愛情は、父性愛の一歩手前どころか、すでに母性愛の領域に踏み込んでいるのではないでしょうか。なんというか、いろいろ手遅れという感じがひしひしと押し寄せてきます。はい。(C)

ベル兄さんは「父性愛より母性愛」に清き1票! 父性愛と母性愛の違いはその社会性の度合いが大きく異なる気がするのですが、そうなると母性愛たっぷりなベルナールが新聞記者になったのは、無意識下で、父性補完プロジェクトが発動していたのかもしれませんねえ。以前ここでも話に出た彼の母親像が、ますます気になるところです。(S)

『Farewell Smile』の歌詞で「僕のもとから飛び立ってゆく君」なんてフレーズは、まさに上京する子供に送る母御の言葉のようですもの。父性愛ならば、家という社会を解き放ち、より大きな社会で揉まれてこいよ的な送り出し方でしょうかねー。まあ、アンジェの場合はその行き先の社会がどでかすぎですが。ゲームではベル兄さんとの聖地エンディングが割愛されていたけども、妄想するのには楽しい題材かもしれません。(S)

兄さん母性愛説ご支持サンクス。正直に告白すると、初めて兄さんルートをプレイしたときは、「これって兄さんだけが嬉しい、アンジェが幸せになれないエンディングなのでは?」と思ってしまったものです。
母性のよくない面として、「あなたは何も考えなくていいの、私の言うことを聞いていればあなたは幸せになれるのよー」というのがあると思うのね。兄さんの愛情にはそういう面が見え隠れするような気がして、攻略中はかなり複雑な思いを抱えていました。(C)

<カードゲーム>

陽だまり邸において、娯楽兼コミュニケーションツールとして活用されているのがカードゲームですが。
ポーカーをしたというセリフも有ったけれど、食事会の順番決めに使ったのはいったい何のゲームなんだろう。
はじめは、4人でプレイするので深く考えずにポーカーかコントラクトブリッジだと思いこんでいたんだけれど、「誰なんだ、あの札を握っているのは」って言うレインのセリフから考えたら、どっちでもなさそうに思える。
重要なカードを誰が持っているのかを推理するのが肝要なカードゲーム、なんだよね?…七並べとかババ抜きが頭に浮かんだけれど、それじゃないよなー、やっぱり。(C)

<ベルナールの母、ロバートの妻>

ふと思った兄さんのお母さんのこと。アンジェが引き取られた時点ではたぶんお母様もいらしたのではとはじめ勝手に思っていたのだけれど(いや、幼児を引き取るなら女手のあるところって親戚の間で考慮するかなって。それともアルカディアはかなり男女平等な社会のようだからそういう発想にならないのかな)、そうすると家を出て以来帰っていなくて、しかもロバート教授はひとり暮らしっていうのとは何かおかしいわけで、やっぱりもっと以前からロバート教授はやもめだった訳?
うーん、大人の男性であるという部分を強調するものなんでしょうか、ベル兄さんが父を語っても母を語らないのは。(C)

ベル兄さんのお母さん、私もアンジェを引き取った時点ではいらしたと思います。
兄さんが男手一つで育てられた感じが正直しないしねえ。
でもアンジェがロバート叔父さまと再会した時には「叔母さまはお元気ですか?」
という言葉は一切出てきませんでした。ということは、よほど印象が薄いのか、もしくはその真逆で話題にできないほどぶっとんでいたのか。
確かに私の知る限りでは教授夫人と呼ばれる方々は相当ぶっとんでた、っていうか教授族を御するにはぶっとんでなきゃやってられないっていうか。
というわけでロバート叔父さまはさる事情(ああもこうも考えられるけども)で単身赴任中、という強引な説はいかがなもんでしょう?
ベル兄さんが家を取り戻そうとするのは、すなわち母をも取り戻そうとしていたりして(急に昼ドラめいてきちゃいました)。 (S)

大叔母様はぶっ飛んだ方だ、というのはなんか新しいわ。経験による推論だけに信憑性も高いし。
ロバート教授は「ジャーナリストは家庭を守れない仕事」が持論らしいですが、そんな彼自身の家庭はいったいどうなの、ということなんだけれど、単身赴任説も面白いかも。
どちらにせよ、 ベル兄さん家出→アンジェ入寮→(大叔母様不在)→家売却の順で事が起こっていると考えていいのかな?
 で、不在の原因だけれど、大叔母様の出奔っていうのはネオロマ的にはNGな気がするからひとまずパス。お亡くなりになったのだったらベル兄さんも一度家に帰って大叔父様と顔を合わすぐらいはするだろうから、それはなさそうに思える。つーわけで思いきりポジティブに考えたら、子育て終了後夢をかなえて、大叔母様こそが単身赴任中とか?案外メルローズで教鞭を執っていたりして。
 でもぐだぐだ愛憎劇もネオロマフィルターで処理したら許せるドラマティックで収まるのなら、そっちの方が面白いかも。(C)

なかなか鋭い見方で、教授族が単身赴任中の理由、奥様が教師っていうパターンが割とありましたよ。その他には、社会奉仕活動をされていたりする場合も。
とある教授曰く「うちの家内は家外ですから」って一笑いとってましたっけ。
そういう叔母さまだったとしたら、ベル兄さんが新聞記者になったのも、血筋かなって思えるよねー。(S)

<マティアス>

さてアルパラ2に引き続きまして「Silver Tone」拝聴。
アルパラシリーズでは異常なほどはじけとんでたマティマティアスですが、今回は本来の孤独萌え(?)キャラ全開バージョンでしたねー。これだからこそいじりがいがあるってもんです。大典さんも芸達者ですしね。
アンジェではクラ様のポジションかな。
マティアスのキーワードは閉塞感、なんだと思います。
それだけにフリートークでの「ぼくは昔トムソーヤー」発言には仰天致しました。
自由すぎるぞ、マティマティアス。(S)

<それぞれの属性>

ネオアンだとオーブハンターが炎水緑鋼だとゲーム中にも直接間接に触れられているけれど、残りメンバーにも残るサクリアがこっそり想定されているのかなー。誰が何やら想像しにくいけど。(C)

セイランの緑と比べて、なんとジェイドの緑のしっくりくること!
ヒュウガが鋼というのも、もしかして髪の色から?と思った人多いんじゃないですかね。ゼフェルーエルンストーヒュウガとつながる鋼の連鎖は、どう見ても手先の器用さに隠れた生き様不器用隊でしょってツッコミたくなるよねー。
ネオアン恒例の夕食会では、まさに会話を「発展破壊」したヒュウガをジェイドがかろうじて「再生維持」してましたっけか。
さて、ネオアンの残りメンバーのサクリアを考えていたところ、ルネが地というのだけはすんなり出てきた。となるとエレンが拗ねちゃうかしらね?? (S)

たしかに鋼な3人を並べてみると、鋼のサクリアにはコミュニケーション能力の一部を破壊する副作用があるに違いないと思えるよね。
とくにヒュウガの会話能力に関しては、ヒュウガファーストのはずの私でさえ、食卓の盛り下げ役っぷりには頭を抱え、他の場面でも何度「ええい、口にしかけて止めるなよ!」と画面につっこんだことでしょうか。
ところで私ルネは光だと思っていたよ!髪の色に引っ張られすぎ?
地はむしろベルナールで。地は最年長者で、というわけではないけれど。
あ、そうすると、ベルナール―ルネで対照になっているとしたらルネは夢?
…どっちにしてもアニメ新キャラを入れると1人余ってしまうのをどう考えるのかが一番の問題かも知れませぬ。(C)

改めて地ー夢コンビとして考えると、ベルナールーロシュ(自由なイメージ)がいいかな、とか意外にルネーマティアス(大典さんが自由なだけか?)もアリ?とか楽しみは尽きません。1人余る問題は、エレンとジェットは一蓮托生で一緒でいいかなーと思ったり。(S)

1人余る問題は、アリオスポジションの導入で解決できるかな?一蓮托生も捨てがたいけど。
で、ルネ―マティアスで光―闇なんてのを推しておきます。 (C)

<亜、なんです>

御存知泡坂妻夫さんの探偵小説に登場する、亜愛一郎。ネオアンでキャスティングするとしたら、ヒュウガかベル兄さんがはまりそうね。
特にヒュウガはアニメの中で船酔いしてたのがすごくかぶってる。だけど銀樹騎士たる者、どんな状況であれ「きゃっ!」とは叫べないでしょうがね。(S)

ネオアンではベル兄さんに一票。
亜という人は、第一印象(王子様的ハンサムさん)第二印象(ドジでぶきっちょ)のギャップが強烈なので、その二つが印象に残るのだけれど、実はかなり食えない奴かもしれないと個人的には思っている。少なくとも平然と嘘をつく人ではある。好印象と弱みを見せること、両方が計算ずくだったらそれはそれで面白いかも。
で、好印象とギャップで懐に入り込む技はベル兄さんなら会得していそうな気がする。ヒュウガはそういう立ち回りより正面突破の人だと思うので。(C)

<キャラソン>

ジェットやロシュあたりはまだキャラとの距離が埋まってない歌い方してるかな? ある意味今後の成長ぶりが楽しみ、としておきましょう。
そういえば、ヨルゴとかディオンは歌う予定はないのかしらね。
レイン・ヨルゴの兄弟デュエット、おそるおそる聞きたいような??
それでは歌ってもらいましょう、『白いジンクス』(←昭和歌謡すぎる〜) (S)

ヒュウガのソロ曲はのほほんとは無縁な哀愁ソングだらけです(それだけに難しい!)。
ただデュエットとなると、ベルナールとの『SUNSHINE PARTY』のようにバックでスクールメイツが踊ってそうなナンバーも許されてます。「今日は少しお喋りな僕たち」って、ヒュウガは絶対言うはずないとは思いつつ。まあ、この曲はWebラジオのテーマという側面がありますからね。(S)

それにしても、ムード歌謡『SYSTEM ERROR?』には驚いたなあ〜〜私の中では完璧「無し」でしたがな。だけどこういう遊び心は大好物です。(S)

<「天才」レイン博士>

それにしてもレイン、ニクスに家庭用アーティファクトの製作&メンテまでさせられてるとしたらたまりませんねー。でなくとも依頼はこなさなくちゃだし、古文書の解読もしなくちゃだし、ジェイドにも気を配らなきゃだし、さらには、アップルパイも食べなくちゃだし、ヨットにも乗らなくちゃだし。もはや人間一人の仕事量をはるかに超えておるぞ。陽だまり邸で、研究助手してくれそうなのは、せいぜいアンジェくらいだろうし。それこそ綾波レイの如く、レインが何体もいなくっちゃ。(S)

たしかにレインの忙しさは尋常じゃないわね。でも大丈夫、レインだから!するべき事の息抜きに他のすべきことを持ってくる、絶妙のスケジューリングでなんとかこなしてくれると思う。
レインは「天才」の正しい姿を伝えるキャラクターだと思う。周囲が天才という言葉にイメージするようなエキセントリックなところが無く、小さな努力(もっともそれを「努力」だと本人は認識していない)と手間を惜しまず、常に前進を心がけている。そんなようすと心意気がビンゴトークのそこここにちりばめられているのにいちいち感心。
天与の才能に恵まれていてもそれにあぐらをかいていない。あらゆる活動を「ちょっとやってみる」ハードルの低さが彼に与えられている最大のもの。
「才能なんて無いに越したことがない」といいきる彼は、「自分は天才じゃないから」と前に進むことを辞めてしまう周囲が、君は才能があるから、と、彼の成果を全部才能の一言に還元してしまう事へのいらだちがあるのではないか――なーんて邪推するのですよ。(C)

「天才」レイン、私から見るとあまりにも爽やかな研究者でびっくり仰天なんよねー。
どんより(ほら、ちびまる子ちゃんで、背景画に線がいっぱい出てくるでしょ、あの感じ!)が研究者の定番だと認識してたから。研究者だって、サラリーマンと同じで競争原理が働いていて、同業への嫉妬心やら危機感ありまくりで、それが特有のどんよりオーラにつながっていくと思うの。だけど、レインくらい突き抜けちゃってたら、嫉妬心なんかニードレス!ってことで、あんなに爽やかでいられるのかなあ。財団に嫉妬むき出しのどんよりさんいたでしょう、現実はあれが典型だよ。
結論としては…
「すごいよ、爽やかだよ、アルカディア(理想郷)!」(S)

She's my girl は Dear My Princessの次に好きな曲だ!レインの若さっていうか青さ、ニクスの老獪さの対比がいい感じで。
研究者の実態についてはなるほどそうなのかと思うばかりです。
レインの専門も工学部というよりなんていうか「考古工学」だね。発掘とか解読とかしているし。解読は数理工学かも知れないけれど。(C)

レインは自分の親のことも全然話さないよね。身内の話はヨルゴだけ。お父さんが亡くなっていることはわかっているけれど、父の死からヨルゴに引き取られるまでのインターバルがどれだけあるのかなどは不明だよね?だからレイン母ももしかしたらご存命かも知れない。父が亡くなって、ヨルゴが(つーか財団が)奪うように引き取っていったとか、ありえそうだもん。
解読競争の場での他の学者の発言、「騎士団には渡さない」あたりを聞くと、ヨルゴが誰よりもレインの才能を買い、文字通り掌中の玉としていた感じがいろいろ想像できて味わい深い。ビンゴトークでヨルゴを肯定的にみた発言をするとこころなしか嬉しそうなレインといい、兄弟の関係って面白いよね。(C)

レインは確かに秘密主義かもしれません。それこそ研究者の職業病で「甘いもの好き」なーんていう枝葉末節な情報は供給してくれるけれど、肝心要な箇所は、時期が来るまでとことん隠さずにはいられない。ポーカーフェイスが染み付いているのです。(S)

そうか、レインが家族を語らないのは研究者としての性癖がそうさせるのか!
あまり隠し事ができない質な印象がある割に、プライベートの情報はあるような無いようなだなあとは思っていたけれど、そんなわけだったとは。
あと家庭環境というか家族関係というか。今をときめく一大勢力、財団の創設者ファミリーという華麗なる一族についての情報はうかつにリークできない、それこそロシュあたりが高く売りつけるようなものなのかも。ハンナが「すごい有名人」と言っていたのは天才博士としてだけではなく、あの一族に連なる者として、の側面もあるかと。(C)

<老獪なニクス>

忙しいと言ったらジェイドもニクスもだと思うよ。空き時間無くフルに活動している印象。オーブハンターたちは皆それぞれの流儀で超多忙ではないかと。誰ひとり苦にしていないし、忙しがってさえいないけれど。(C)

確かにニクスも肩書き王子、相当忙しそうですね。ただ、そんなバタバタ感を微塵も見せないところがニクスたる所以で。(戦闘時のポーズも「やる気あんのか??」とツッコミたくなりまする) あたかも、水鳥が水面下では足をばたつかせながらも、あくまで優雅に水面を滑っていくようです、さすが水のサクリアなお方。
その上レインと一緒に「容赦無用で用意周到」(in『SHE'S MY GIRL』)にアンジェを射止めちゃう余裕までおありなのだから、恐れ入ります。いずれにしてもこの二人、傑出したスケジューリング能力を持っているのでしょう、ああうらやましい。(S)

ニクスについてはすべてが年の功で済んでしまうというか。青年の体力と長年積み重ねた知恵と経験があれば、大抵のことには対処できるし、対処できないことからの逃げ方も、逃げたことを感じさせない程度にはスマートになるでしょう。だから自分のすべきことの優先順位の割り振りなぞ息をするぐらい自然にやってのけているのでしょうね。
水は静かで平穏なイメージが強いのですが、一旦荒れ狂うとその破壊力はすさまじいものです。そして「清濁併せのむ」のも水の包容力。
ニクスがエレボスに憑かれながらも自分を失わずにいられたのは、まさに水のサクリアのそんな性質の恵みではないかと思うのです。(C)

ニクスと戦闘しているとき、攻撃の時「はっ」と言うタイミングがいつもすごく不思議です。で、攻撃を防御されたときニクスがため息をついているっぽいのに初めて気がつきました。
…タナトスより先にアンジェがニクスの色気にやられてしまうと思います。(C)

戦闘時のニクスの「はっ」のズレは、ニクスだけに、タナトスを油断させる巧妙な策略ともとれますね。どこまでも誤解されやすい御仁です。(S)

ニクスとのビンゴトークで、部屋→サルーン→お庭と移動するのですが、ムードがハッピーに振り切れるとカードゲームに誘われる、というのが共通なので、前2者はともかく庭での場合「庭でカードゲームって事はポケットにカードがひと組入っているのか!」とか「座る場所のためのシート持参?大判のハンカチを敷くの?」などと妄想が尽きません。(C)

ニクスはスミレの花言葉を教えてくれるイベントがタイミング的な意味でも素晴らしく、大抵のアンジェは(どういう表現だ)あそこでぐらつくと思うわ!(C)

<あの人の奥方>

カティスとヨルゴはいいよね。それぞれ違う意味でものすごく働き者。まあ攻略対象でもなんでもないから、働き者以外の面が出てくることが本編にはないせいだけど。何よりもヨルゴの奥さんが気になるなあ。(C)

…ヨルゴの奥さん像、色々妄想がふくらみますが、周五郎小説に出てくるようなひたすら夫のために耐え忍ぶタイプをとりあえず第一候補にしておきます。(S)

ヨルゴの奥さんについては、「若くして結婚した」「二人でレインを育て、英才教育した」ことだけメモリアルブックに載っているけれど、公式の情報ってこれが全部かな?ヨルゴが妻帯者だって言うこと自体メモリアルブックが初出だったみたいだね。
ということは、財団創始者死去の時点では居た、としかいえないのか…いえ、ゲーム中のヨルゴとか全然家庭の匂いしないもんね。だからゲーム時点でいたとは限らないかもって。そんなことを思うと、ヨルゴの戦いにも別の面が見えてきたりして…(C)

そういえば、「英才教育」された側のレインがヨルゴ夫人を述懐する場面がありませんでしたね。封印されてる記憶なんですかねえ。(S)

堪え忍ぶタイプという予想にぽんと手を打ちそうになりつつ、お義姉さんはこの社会でのスーパーセレブだという点を考えると、真逆のタイプもあるかな、と思ったりして。謎の理想主義で突き進む夫の意向を叶えつつ、財団を各方面との折衝や財務などの実務面で支え引っ張る中心にいる、とか。というので、案外レインが来るまでは趣味ヨルゴ、レインの幼少期は趣味レインの英才教育、レイン失踪後は趣味財団運営という感じのパワフルなお方かもよ。なんてったって女性がやたらパワフルなアルカディアですもの。(C)

なんでもメモリアルブックによると、ヨルゴは若くして結婚したそうだよー。だから大恋愛かも。アルカディアの平均初婚年齢がわからないから若くしてがどのぐらいなのか不明だけれど、結婚を急いだのは奥様が年上なのかも知れないと考えてみたり。あるいは奥様自身がタナトスで身寄りを失ったとか。後者の方が財団がタナトス殲滅に情熱を傾け、果ては暴走していった事が説明しやすいな。(C)

<恋のさや当て、あるいは同時攻略の罠>

ネオアンは夕食会ワイワイはあったけれども、恋のさやあて的なセリフはいまひとつ物足りなかった気がします。特にルネやベルナールと絡む時は、混ぜ込むチャンスがあったと思うけれど(「新聞社に行き過ぎだろっ」とツッコんだりね)、皆、胸の奥にしまい込んでるってことなんでしょうね、大人なんだからって。
一番子供チックなルネでさえも「今日は一体誰を待たせてるのかな?」というようなこと言わなかったものねー、お利口だわ。(S)

ネオアンの皆様は和を以て貴しと為す方針のようだけれど、よくよく考えてみたら最初の食事会なんか和気藹々とは言い難かったのにね。とすると、仲間意識の高まりが大人な対応を導くのかな。(C)

ルネとベルナールの攻略の面白いところは、必ずオーブハンターの誰かを伴わないと恋愛が進まないところだと思う。当て馬ではなくあくまで証人ポジションなのがまたいい。常に男連れで自分に会いに来るアンジェに、会っているときは言及しなくても、別れてからは彼女の中では自分と同伴者との位置づけはどうなっているのだろう、とか絶対考えるよね。とくに同伴者が固定だったりした日には。固定同伴者の方も「なんでいちいち自分を連れて行くのか」とかね。
で、この状態で誰かを攻略できるアンジェリークって結構すごいかも、と思う。
そしてルネとベルナールは同時攻略もできるというのが結構恐ろしかったりする。お互いにお互いの存在については全然気がつかない、ということもあり得るというところがとくに。(C)

ルネとベル兄さん、言われてみたら彼らのカップリングソングがないではないか! 
なるほど潜在的なライバル意識が二人を同調させないのだな。ロシュと一緒だったら「天にでも昇れそうな気分」(in『高鳴る鼓動はAllegrissimo 』)なーんて浮かれてる兄さんですが、ルネとじゃ厄介さを把握してるわけだ。それこそ天に昇らせてなるものかよ、ですもんね。
考えてみればジャーナリストな兄さんは、もしルネが恋のライバルかも?と感知したら、あらゆる方法を駆使して(何ならロウキあたりも買収して)進捗状況を追ってるはずだよね。で、全て状況は飲み込んだ上で、アンジェと徐々に接近していたとしたら、これはかなりな食わせ者。(S)

万が一、恋にやぶれて聖都エンディングになった場合にも、アンジェが心配で心配でセレスティザムに潜入スパイしてるやもしれません。ほら、銀の大樹の陰にいるのはもしかしたら…ベルナールバッドエンド、こりゃ見逃せませんなあ〜(ないってば)(S)

ベル兄さんとルネが同一空間内に共存するって、ゲーム中ではスペシャルのお食事会しかないよね、たぶん。そう思うとこの2人はいちいち対照的に作られている感じがする。年齢、思想、立場、モビリティ。
「大人じみた少年」「少年の心を忘れない大人」だし。このふたりをまた掛けするアンジェリークって、色々すごい!(C)

同時攻略できるからこそ、片方を選んだときのもう片方について考えずにいられません。
兄さんストーカー化、大いにありえます。陽だまり邸に通っていた以上のペースで聖都に入り浸ることでしょう。
かたやベル兄さんエンドの時のルネは?世の中そんなもの、と達観しきっているのでしょうか。知識は膨大にあるけれどあらゆる経験が圧倒的に不足している我が身を振り返りつつ。(C)

ネオアンの皆様のスマートさは、それぞれのやり方で世の中の裏も表も見てきているところになるのかもしれません。研究バカであってもおかしくないレインくんも、複雑な家庭の事情で必要以上に揉まれているし、永き時を過ごしてきたニクスはもちろん、銀樹騎士として美しいものも醜いものも見てきたヒュウガ、世界の知識を蓄える上で人の心の裏側にも触れてきただろうルネ、ジャーナリストとして世の裏側や底辺までも見てきたに違いないベルナール。ピュアハートなジェイドですら、旅人として世界を巡る中で、本人は醜いとかそういう判断は下さないものの、相当いろんな経験をしてきているのではないかな。その中で、それでも前に進もうとする人々が平和主義なのは当然なのかもしれません。(C)

ルネがベルナールやオーブハンターたちを恋のライバル視していたとしたら、教団長の地位をフル活用して(銀樹騎士からの選抜特務隊でも作って)情報集め、さらには情報操作をしていたでしょうね。「女王の卵に何かあってからじゃ遅いよ?」で十分言い訳もできますしね。
あっ、もしかしたらヒュウガが突然別れを切り出した背景にはルネの圧力めいたものがあったのでは! ヒュウガの行動理念は知り尽くしてるものね。あらら、なんだかディオンまでが「食わせ者」に見えてきちゃうよー。(S)

ヒュウガの場合、ルネが圧力をかけなくても、幼少よりたたき込まれた思想のすべてが女王となるべき人との恋路を阻むんだから、自分が何を教えられてきたかをうっかり振り返ったらそれだけでアウトっていうか。銀樹騎士が視界の端でチラチラするだけで、かなりプレッシャーかかると思うわ。
それを承知で何度もディオンをお使いにしているのならば、まさにルネはアンファンテリブル。

<拾遺>

幼少期のヨルゴは銀樹騎士になりたかったに違いない!(C)


聖地恋愛エンドのあとのジェイドとアンジェはまっさらの聖地で楽しく土木工事とかしていると思う(ムードには欠けるが) (C)


ジェイドとヒュウガの連携必殺技(ヒュウガは単独では絶対やらないとみた!)『ヴァイオレット・ダイブ』なんていかがでしょう? 技を出す前にジェイドがえんえん解説する(その間敵の攻撃はひたすらヒュウガが対応)のが玉にキズ。
「座右の銘は『貫通命中率』、弱きを助け強きをくじく! パウンドケーキが焼けるまで待っちゃいられないよ〜槍の構えは捻り流云々…」(S)


エレンフリートの好物、青魚&牛乳は、「早く大きくなりたい」(おもに体格的な意味で)願望を前面に押し出した結果で、建前というかいわゆる「公称」なんじゃないかな。だから彼の本当に好きなものは別にあるように思う。たぶんなにかとても子供っぽい食べ物で。(C)


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