妹症候群


「ごめんよ、アンジェリーク、君の気持ちは嬉しいけれど、俺にとって君は妹のようなものなんだ」

それから30日余。アンジェリークの猛追撃にも関わらず、女王試験はロザリアの勝利をもって終了した。


<1>



ぱたぱたぱた・・・

はじめゆっくりだった軽い足音が、こちらに近づいてくるにつれ加速されてゆく。足音に気がついた風の守護聖ランディは執務机から立ち上がり、執務室の隣室にしつらえた簡素な洗面台をチェックすると、タオルが真新しいふかふかのものであることを確認して、再び何事もなかったかのように執務机についた。

はたしてそれから3秒後に女王補佐官がその金の髪を少しばかり乱して執務室の扉をばあーん!と勢いよく開けると、
「ランディ様!今日もちょっと借りますね!」と言い捨てて返事も聞かず隣室の洗面台にぱたぱたと直行した。

ばたんと扉が閉まると、勢いよく水を流す音がして、それに重なってとてもじゃないが女王補佐官が口にするのにふさわしいとは思えない(少なくとも前任のディアがそのようなことを口にしたのは聞いたことがない)罵詈雑言がとぎれとぎれに伝わってくる。

「今日は表バージョンか…」ランディは苦笑する。ちなみに、水音以外聞こえないのが裏バージョンで、そんなときはたぶん……見たことはないのだが……彼女がただ泣いているときだ。もちろん、そんなことは十回に一回あるかどうかだが。

そして、いつもどおり15分後、入ってきたときとは別人のように取り澄ました女王補佐官アンジェリークが再び執務室に戻ってくるのだ。

「……またジュリアス様かい?」

「ええ、まあ、そんなところです」アンジェリークはにっこりと微笑む。その微笑には、女王候補だった頃のそれにあでやかさが加わっていて、ランディはなぜか居心地の悪さを覚えてしまう。
そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、アンジェリークは「ランディ様、またお世話になってしまいましたわ。いつもありがとうございます」と丁寧に礼を言う。

「ハハハ、俺は別に何もしていないさ。でも、君の役に立っているんなら、嬉しいな」

これは本当に正直な気持ちなのだが、どうも単なる社交辞令としかとってもらっていないようで、反応はない。女王候補時代にはこれに似たことを言うと頬を赤らめ嬉しそうに微笑んでくれたのもなんだが。今や、空気のように黙殺されているのだ。

と、そこにノックの音がして、先ほど名前がでたジュリアスが書類を手に入って来て、早速先客のアンジェリークに気がつく。

「アンジェリークか。先ほどは私も言いすぎたかもしれぬ」

「いいえ、ジュリアス様。悪いのは私ですから、どうかジュリアス様はお謝りにならないで下さいね」

よく言うよ、と内心思うランディであるが、どちらと目が合ってしまっても、さっきの悪口雑言の山を思い出して吹き出してしまいそうなので、とりあえずうつむいて黙っているのみである。

ふたりで短いやりとりをしたあと、補佐官は優雅にお辞儀をして、しずしずと自分の執務室に帰っていった。

「あの者も本当によく頑張っているな」彼女を見送りながらジュリアスがぽつんと言う。
「そうですね」ランディも短く答え、この話題は結局それきりで終わったのだった。

今日のタオルはやたら可愛かった。しかも上等。
このごろどんどんタオルが品質向上しているのは、気のせいかな?




<2>


日の曜日。

ジョギング帰りのランディが庭園を抜けようとしていたら、向こう側から、白いレースのボレロを着たアンジェリークがランディを見つけるや否やぶんぶんと手を振って、こちらに駆けてきた。

「ランディ様!これ、少しですけれど、お昼までのつなぎにどうぞ」と手にしたバスケットの中からオレンジ色の紙袋を差し出す。

「あ、ありがとう。でも」
「ふふふ、今日のは自分でもけっこう上手にできたなって思うんですよ。自信作って言うか」アンジェリークはランディに発言の隙を少しも許さず、そのままピンクのワンピースの裾をひらひらさせて、
「じゃ、私はこれで」と駆けだしてしまったのだった。

はああ。

とにかく、噴水の縁に腰掛け、紙袋を開ける。小ぶりのサンドイッチが入っている。ひとつ食べてみる。……たしかにけっこういける。紙袋の底にはコーラの缶も入っていて、とりあえず感謝を捧げつつ本日2度目の朝食をとっていると、背後からオリヴィエが声をかけた。

「はあい、少年。なんだか補佐官殿ととーっても仲良しなんだねえ」

「オ、オリヴィエ様、違いますって。な、何か勘違いしてるんじゃありませんか?」

「そーんな赤い顔して反論したって、ちーっとも説得力、ナイけど?
 んー、そーだねー、あの子はホントにカワイイし、とーってもいい子だけれど、なんていうか、恋愛相手にはちっとホネよね。……って、逃げるかここで?
 せーっかくこのオリヴィエ様が、とーっても役に立つアドバイスしてやろうって思ってたのに」

そう、ランディは「恋愛相手には」のくだりでいたたまれなくなり、オリヴィエの前を逃げ出してしまっていたのだった。

オリヴィエ様、本当に、俺たちは、全然そんなのじゃないんです。……もう絶対ムリなんです。妹と言ってしまったあの日から。

絶対妹なんかじゃないって自分でもわかっていたのに。
でも、こわかった。自分が未知の、あまりにも強い感情に引きずられていくことが。
だから、ああいう形で自分に区切りをつけようとしたんだ、と今ならわかる。

あのあと。最初はあんなに差がついていたロザリアとほぼ互角と言えるところまで育成を進めるアンジェリークを見守るのは、とても嬉しかった。自分の選択の正しさの証のようで。だから、僅差で彼女が敗れたときは、本当にくやしかった。まるで自分が勝負に負けてしまったかのように感じた。それほど、肩入れしていたのだ。
でも彼女が補佐官になって聖地に来ることが決まったとき、嬉しいというよりなんだか困惑してしまった。そしてその感情は日とともに膨らんできているような気がする。

俺はいったい何をどうしたいって言うんだろう?

どうして、普段はけっこう平気なのに
日の曜日のランディ様にはあんなに緊張してしまうのだろう。
一番ランディ様らしくって素敵だから?きゃっ、私ったら!




<3>


 そして、今日も女王補佐官はジュリアスに教育的指導を受けたらしく(単なる推測だが)、風の守護聖の部屋に飛び込み、洗面台を一時占拠している。

このような訪問が恒例となっていったいどれほど経つのだろう。いつも、駆け込んでくるアンジェリークにただ場所を提供する。彼女は用が済むと礼を言ってすぐ出ていくので、儀礼的または事務的な会話以外はほとんどない。それから時々は日の曜日に「いつものお礼」と称した差し入れがあるが、その時もやはり落ち着いてゆっくり言葉を交わす、とかそういう感じではなくて。

たぶんアンジェリークとの接触時間は他の者よりほんの少し多いのだろうと思う。でも、それだけ。ふたりの間には、真剣な話はもちろん、ちょっとした雑談も、ほとんどない。「とっても仲良し」とオリヴィエが称した、その実態は、あきれるほど寒いのだった。

そんなことをぼんやり考えているうちに、アンジェリークは隣室から戻り、いつもどおり礼を言って出て行こうとしていた。「やっぱりいちど訊かなくちゃ」、ランディは思い、かねてよりの最大の疑問をただした。

「ねえ、アンジェリーク。どうしてぼくの部屋、なんだい?」

いきなりの質問に、アンジェリークは翠の目を一瞬こぼれんばかりに見開いたが、それでもごくあっさりと答えた。

「え? だって自分の部屋は遠いし、ジュリアス様のお部屋から近いって言うとここでしょ?そりゃクラヴィス様のお部屋の方が近いけれど、あのお部屋って暗すぎて、落ち込んだ気分が元に戻せそうにないじゃないですか」

そこまでシンプルな理由とは思っていなかったので、ランディは内心ものすごくがっかりした。

「それに」、少しはにかんだ表情を浮かべてアンジェリークは続ける。
「ランディ様には前に泣き顔見せてしまっているから、もう遠慮しなくていい、っていうか、泣き顔見られても今さらかなって」

そう、あの日飛空都市の森の湖で、アンジェリークはぽろぽろと涙をこぼし、それでも気丈にも口元は微笑みを形作ろうとしていた。だから、もしあれを第三者が見ていたならば、彼女はうれし涙を流しているのだと思ったことだろう。……思い出したくないことを不意に思い出して、ランディの「がっかり」にさらに重苦しいものが加わる。

「あーでもよかった。ランディ様のお部屋がここにあって。おかげでどんなにジュリアス様に叱られても、ロザ…じゃなかった、女王陛下とケンカしてしまっても、皆様に泣き顔さらして回るコトだけは避けられているもの。ホントにランディ様には感謝しているんですよ」
そして、それだけ言うと微笑みを残して扉の向こうにさっさと消えてしまった。

アンジェリークの消えた扉をぼんやりと見つめて、思う。
「妹」と断言して泣かせてしまった方の自分が、今頃になってこんなに後悔というか、気に病んでいるのに、泣いてしまった側は今やそんな面影はなくて。今のこの状態も彼女なりの解釈の「妹」状態なのだろうか。

……ともかく、さっきの答えがこんなにもこたえるなんて……自分から傷つけておいたくせに、アンジェリークにとって自分は「特別」なままでいると、うぬぼれていたんだな、俺って。

その日、ランディの気分が再び浮上することはなかった。そして、それは数日続くことになる。

ああ、ドキドキがまだ止まらない。
あんな事いきなり聞いてくるなんて反則だわ〜〜!!
ああ恐ろしい。なんにも答用意してなかったのに。
んー、とりあえず嘘はついてないよね。
恥ずかしいから核心をはずしただけで。
でも、なんか、あの答じゃいけなかったような感じ……

えーい、もう、なるようにしかならないんだからっ!!
とりあえずとびきり甘くしたお茶よね、こんな時は。




<4>


ランディがなんとなく沈んでいる数日間、アンジェリークはランディの部屋にやってこなかった。訪問が数日にわたって途切れることは珍しく、そのことがさらにランディの気分を追いつめていた。

そして改めて思う。自分がどんなに彼女の訪問を心待ちにしていたのか。
さらに考える。彼女にとっての自分の取るに足りなさを。

なんだかいつもの元気がない、と回りのものが心配したが、ランディは曖昧に笑うだけだった。

そう、いくら考えても、あのとき「妹」といってしまった自分の自業自得だ。
そして一旦自分から離れた言葉を取り戻すことは難しい。
言ってしまってからこんなに時間が経ってしまっているのだから尚更だ。

今の二人の、それなりに心地よいと言えなくもない関係は「妹」という言葉を軸にして組み立てられてしまった。このキーワード抜きであらたに関係を作り上げていくなんて可能なのだろうか。
いや、それは虫が良すぎると言うものだろう。
そして、未練がましくもある。

結局、「妹」という単語にいつまでもとらわれているなんて馬鹿馬鹿しい、考えてもどうにもならないんだから、とすっぱり思い切れるまで、5日かかってしまった。

吹っ切れたきっかけはルヴァからお茶に招かれたことだった。
おいしいお茶と珍しいお菓子、リュミエールのハープ。どれも沈んだ気持ちを少し上向かせてくれた。
そして、思いがけなく、「妹」には「いとしい人」の意味があると教わったのだ。どういう話の流れかはよく覚えていないけれど、「……それなら、妹でも、ぜんぜん間違っていない」とはっきり思った。
そう、気に病むことはないのだと。

ぐるぐる回るマイナスな思考の泥沼から、こんなに簡単に抜け出せるなんて、我ながら本当に単純だとも思ったけれど、とにかく、進まなきゃ。
ゼロからのスタートでもなければ、ましてやマイナスからのスタートではない、ととりあえず今は信じて。

あれから。
どんな顔して会えばいいのかわからずに、ランディ様の部屋に行けずにいる。
なのに、どなたにお会いしても、必ずランディ様の様子が変だがどうしたのか、と訊かれる。
今日もルヴァ様に言われてしまった。

これって、やっぱり、ちょっとはうぬぼれていいのかな、なんて思ってしまう。
試験の時のこともあるし、ランディ様関連にいい解釈は鬼門だってわかっているのに。
本当に、期待持たすの上手なんだから。
全然悪気ナイってあたりが逆にちょっとヒドイ。




<5>


何をどう進めていいのかはまた別の話だ。
でもここで悩んでもしょうがない。とにかく会おう。いっぱい話もしよう。試験中の、あの日までのように。

そんなことを考えながら、今朝方マルセルがくれた花を執務室に飾ってみた。淡いオレンジ色の花は、花びらがフリルのようにやさしく波打っていて、華やかと言うよりは可憐な感じだ。窓からさす明るい陽ざしのもと、ほんのりと輝いて見える。…まるで彼女の存在のように。
そんなことを考えている自分っていうのがなんだか照れくさかったりする。

そうこうしているうちに実に久しぶりに女王補佐官が彼の部屋を訪れた。
執務室の花にとりあえず「まあ綺麗!」と言って貰ったのはなかなか幸先がいい。「これ、マルセル様のところのお花ですね!」と続いたのはちょっとくやしいけれど。でも、花があることで「何気ない会話」がちゃんとできたと思う。たぶん自分はずっとアンジェリークとこういうひとときを共有したかったのだ。

少し華やいだ気分と和やかなムードのなかで、ふたりは仕事の話に突入して行った。ひとしきり説明を終えて、細かい打ち合わせに入ろうかという一瞬、書類から目を上げるとふと二人の目が合った。

今だ!

なんの脈絡もなくそう思うと、ランディはアンジェリークをまっすぐ見つめて、言う。いや、言ってしまった。
「君は……君は本当に、妹でいいの。」
自分でも「なんて事聞いてるんだ、俺は〜!!」と思ったのだが、今回もやはり止められなかったのだ。

アンジェリークは突然の質問にしばらく固まっていたが、やがてうつむくと、静かに、絞り出すように話し始めた。

「ランディ様、ずるいです……
 女王試験の時だって。
 ランディ様が先に、私のことを特別に思うっておっしゃって下さったから…
 私もランディ様のことを特別に考えるようになっていたのに……
 でも結局は……『妹』で。

 そのあと、そうよ、妹でもいいじゃない、嫌われていないんならって…
 ついでにどうせならいい妹になろうって……
 そんな風に思えるようになるまで、すごく時間もかかったし、すごく一生懸命考えたのに。

 ……それから、ランディ様が理想だっておっしゃっていた
 大人の女性になろうって目標に決めて、色々がんばっていたのに。

 ……なのに、どうして。
 どうして今頃、そんなことをおっしゃるんですか。
 
 今さら、私、なんて答えればいいんですか。
 ……ずるいです、ランディ様」

それだけ言うと、ランディの方を見ようともせずに、足早に部屋を出ていってしまった。あんなに他人に涙を見せることを嫌っていたはずなのに、目にいっぱい涙を溜めたまま。

ランディはただ茫然と瞬きも忘れてそれを見送り、椅子にかけ直すと大きなため息をついた。
頭は既にショートしていて何も考えられない。ただじっとさっきのアンジェリークの表情と声の調子を反芻しているうちに、気がつけばもう執務時間はとっくに終わっていた。

とにかく今日は帰らなきゃ、と思ったところに手紙の精霊がアンジェリークの手紙を運んできた。少しふるえる手で開封する。短いメッセージがぽつんと書かれている。「明日の朝いちばんに、森の湖で待っています」と。

諾、の返事を託した手紙の精霊が消え、ランディはまた1つため息をついた。

とにかく、あしただ。



……
………勇気が欲しい……こんなときこそ。




<6>



全然眠れない一夜が明けて、早朝の森の湖、早く来すぎたランディは祈りの滝の前にたたずみ、ぼんやりと水の流れを目で追っていた。よくこの時間帯にここを走るのだが、今日の景色は見慣れたものとはなんだか微妙に色合いが違う。むろん気のせいだとわかっているが、いつもとの違いが気になってしまって、景色を眺めるだけでドキドキしてしまうので、とりあえず水しぶきだけを見つめているのだった。

そういえば女王試験の頃、この滝(正確にはこの滝を模した滝)の前で偶然出会うことがよくあった、と懐かしく思い返す。そう、あの日もそうだった。……考えがだんだん暗くなっていくように思って、ランディは慌てて頭をふり、不吉な予感を追い払う。ちらりと湖の向こうを見やるとそこに小走りで駆けてくる姿は、紛れもなくアンジェリークだ。

ランディの前に現れた彼女は、補佐官になってからは結い上げていた髪を今日はおろして、女王候補時代を彷彿させる赤いリボンを付け、ごく薄手の生地でできた淡いオレンジ色のコートを着込んでいた。

少しためらって「おはよう」と声をかける。自分は今きっと赤い顔をしている、とランディは思う。アンジェリークは「おはようございます、ランディ様。……お待たせしてしまいました?」とにこやかに問う。ランディは黙って首を振る。アンジェリークもまた無言のまま微笑みをもってそれに答え、しばしランディの方を見つめていたが、やがて、少し首をかしげるようにしたかと思うと、するりとコートを脱いだ。

ランディはあっと息をのんだ。

コートの下から現れたのは、女王試験の時いつもアンジェリークが着ていた、スモルニィ女学院の制服だったからだ。

驚きの表情を顔に張り付けたまま、アンジェリークを見つめる視線をはずそうとしないランディに、制服姿のアンジェリークははにかんだ微笑みを浮かべて、しばらく少しうつむいていたが、やおらランディをその翠の瞳でまっすぐに見つめ返すと、はっきりとした声で言った。

「……私、ランディ様のことが好きなんです!」

ああ、そうだ、あのときと同じだ。
沸騰しそうな頭の片隅の、そこだけがなぜか冷静な部分がランディにささやく。

大丈夫。今度はもう間違えない。ずいぶん回り道をしてしまったけれど、今度こそ。

(おしまい)


にゃおさんのHPの、5000ヒットのお祝いにしようと書き始めて、結局7000ヒットのお祝いになってしまったものです。


アンジェものをプレゼントするなら、やっぱりにゃおさんのお気に入りの風様で行こう、と思ったのはいいのですが、悩みまくりました。
とりあえずSpecialではじめ4回連続振られてしまったので、それをネタにしよう、と迄はすんなり決まったんですけど……

書いても書いても終わらない。書けば書くほど長くなる。しかも甘味ゼロ。お笑いも無し。

で、書き直すこと数回。ついにもう訳が分からなくなってきてしまいました。
そんな無駄に長い作品を押しつけられたにゃおさんにはお気の毒としか申せません。

今回自分のHPに再録するに当たって、また書き直しました。これで前より多少はすっきりしたでしょうか。謎です。


諸願奉納所に戻る